「たけるのことなんですが…。」
「あ、動物園に行く話し?」
「はい。たけるの体調が良くないので…」
「え?そうなの?それじゃ、お見舞いに行かなくちゃ!」
「あの…、その件で、ちょっと、話したい事があるの。」
「え?なに?」
「私、最近、子育てと恋愛と…、両立出来なくて悩んでます。…」
「え?そうなの?…出来てるじゃない?」
「いいえ、出来てないの…。今日も、たけるを留守番させているし…」
「……」
「…坂元さん…、私たち、交際を解消しませんか?」
「え?」
「坂元さんは、とてもいい人です。私にはもったいない」
「何を言ってるの?」
「私、たけるの健康を一番に過ごしたいんです」
「付き合ってたって、それは出来るでしょ。」
「私、器用なタイプではないので…。ごめんなさい」