謎のメールの人物から突然送られてきた優太さんが女性と仲良く写る浮気画像。
優太さんがツーショットだったからと言って、必ずしも浮気とは決めつけられないところだが、優太さんは、その画像の中で沙友理さん以外の女性としっかりと手をつないでいた。
「逆光で、顔がハッキリ見えないけど…」
「優太さんなんです。間違いなく。それはわかります。」
「……。」
「出来たらこの画像、私と出会う前のモノ…と、思いたかったんですが、この画像の中で優太さんが羽織っているパーカー、私とお揃いで…色ちがいで買ったものなんです。」
「あ…、本当だ…💦」
沙友理さんがその日着ていたパーカーがそうだった。
優太さん、これ、すごく気に入って、しょっちゅう着てたから、私とお揃いで買ったこととか忘れているんでしょうね。
少なくとも、沙友理さんとパーカーを買った後…ということになりますよね。
複数の女性と付き合っているから、誰と買ったか…なんて、忘れてしまっているのかも…💦
「…どうするんですか?」
「…どうしましょう…。」
黙ってしまった。
沙友理さんの方は、謎に順調だったようなのに…。
「実家に挨拶…という話は…?」
そちらは進むのは難しいだろう…と思いながらも、奇想天外な優太さんなら、どういう展開になっても不思議ではないので、敢えて聞いてみた。
「喧嘩になってから、気まずくて…。謝ろうかと思っていたら、この画像を見てしまって…」
…そうだよね…。話を進めるのは難しい状況だよね…💦💦
「いっそのこと、この画像を優太さんに見せてキチンと聞いてみたら?」
「…そうですよね。私もそれしかないと思ってました。」