ひとしきり楽しい時間を過ごして坂元は帰って行った。
「たける、ごめんね。」
たけるが眠る時間をとうに過ぎていた。
「いいよ。大丈夫だよ。」
「…楽しかった?」
「…うん。」
少し間があってからの返事。
たぶん私に気を付かっているんだろう。
忘年会のシーズンがやってきた。
七美は、くじ引きで『幹事』を引き当てた💦
本当に苦手な仕事だ。
なんと、となりの課も合同になってしまったから、人数も多くて厄介だ。
「ひとりじゃ大変だから…誰か補佐してあげて欲しい」
上司の言葉に、すっと手を上げたのはとなりの課の原田だった。