「どうかしたんですか?」
「これ…💦」
若い女性は、スーパーの袋を見せた。
「これ、ゴミなんです。今朝捨てたゴミが返ってきて…。宮本さんなのはわかっているんです。」
…私の時と同じことをしている…。
彼女は隣の隣に越してきて一週間。
はじめはごみ捨て場所を教えてくれた宮本さんを親切だと思った。
ゴミの捨て方には問題は無いはずなのに、2日続けて自分のゴミを部屋の前に戻してくる。
気になってごみ捨て場所に戻ったところ、ゴミを持ち帰ったのは宮本さんだった。
「実は、私も同じことされたの」
彼女は驚いたが、妙に納得した顔をした。
「私の実家にも同じような事をするおじさんがいるんです。自治会で問題になって、大騒ぎをして、それ以降もめ事は収まりました」