遊asobu☆による保育士向上委員会

子育て中の方や、これからの保育士の方々のためになる、発達や保育ブログ、他バドミントン練習日記など。

困ったら誰かに助けを求めることより先に必要な事

2022年09月14日 | 保育士の向上

最近になって、ようやく子どもは発達によって何かが出来るようになることと同時に、

 

もし出来なかったり、困ったら誰かを頼る事も大切だと言われるようになってきました。

 

それはその通りだと思うのですが、

 

そもそも子どもが困っていたり、助けを求めていたら、その都度大人は手を差し伸べてきたのでしょうか?また、今も手を差し伸べているでしょうか?

 

私は子どもは元々は困ったら周囲に訴えるという機能は持っていると思っています。

 

それは0,1歳児を見ると、嫌というほどわかりますよね(;^_^A

 

赤ちゃんは不快だと泣いてわめいてそれこそ必死にアピールします。

 

それに対してポジティブな反応を大人が返すことで、外界に対して肯定的なイメージを持つようになっていきます。

 

まだ人や社会という認識はないでしょうが、その積み重ねによって安心感を得ていきます。

 

赤ちゃんの時代は割合とそうなのですが、例えば保育所でそれが充分に可能でしょうか?

 

0歳児は3人に対して1人の保育士、1歳2歳児に対しては6人に1人となっています。

 

これで、泣く子どもに対してすべてポジティブな対応が可能でしょうか?

 

なかなか厳しいと思います。

 

抱っこを同時に要求したり、違う遊びを同時に要求することもあります。

 

その度に、体を引き裂かれる思いなのですが、どちらかに諦めてもらったり、待たせてしまったりが繰り返されます。

 

そのようなことを経験していくうちに、 子どもは諦めます。要求しても仕方がないんだって。

 

大人が気付かないうちに我慢をすることが定着したり、空気を読むということになっていきます。

 

それがいいことのように見えますが、発達的にはよくないと思われます。

 

自分を素直に出せない、同調圧力に従う、自分の持っている力を発揮出来ない、しんどくても我慢してストレスを抱える、というようになっていきます。

 

そのような育ちがベースにあり、言葉が使えるようになったからといって、困ったら言ってね!というのはちょっと無理があるような気がします。

 

それまで困っても我慢させたり、空気を読ませていたのは大人なのですから。

 

 

なので、困ったら言ってね!が言えるのは、困ったら助けられるという環境が前提であってのことだと思うのです。

 

そして、困ったら気付いてくれる、助けてくれるという経験をしていたら、わざわざ大人から困ったら言ってね!という必要もないと思うのです。

 

自然に勝手に言えるでしょうから。

 

なので、まずは大人が子どもの困っていることに積極的に気付けるようにする、訴えがあったらよほどのことがない限り、助けるということが大事だと思うのです。

 

それが大人になってからも、困ったら素直に訴えられる、それに対して周囲が前向きに受け止めるという、気を遣い過ぎて病んでしまうことなく、みんなが安心して自分らしく居られる社会になっていくんじゃないかなって。

 

勝手な妄想ですが。。

 

 

 

国試保育士遊asobu☆

 

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対談REDChair 渡部さん×東野さん 過ちを犯した時の再出発について

2022年09月12日 | 保育の時事問題

辰吉丈一郎さんのインタビューに引き続き、

 

インタビュー番組のREDChairについて。

 

過去に上沼さんもありましたが、とても興味深い番組です☆

 

 

今回は過去に色々あった、渡部さんが登場

 

どういうことを言うんだろう?というよりも、

 

渡部さんの今の状況って行きすぎじゃないか?!と思っていて、見たいと思いました。

 

今回お話したいことは2点あります。

 

1,渡部さんは仕事を奪われるような重罪を犯したのか

2,過ちを犯した人の再出発について

 

の2点です。

 

 

渡部さんは法律に違反したのでしょうか? 犯罪を犯したのか? 逮捕された? 罰金は?

 

何の罰も受けていません。

 

厳密には条例や何かの決まりに反した可能性はありますが。

 

被害者は守られるべきなのと、本人の罪の重さは別じゃないかなと。

 

どこまでもモラルの問題だと思われるので、

 

一番は被害者が納得することだと思われます。

 

それは当事者間で解決するべき問題で、第三者が犯罪者扱いまですることじゃないと思うのです。

 

そもそも犯罪者じゃないし。

 

当事者間か、弁護士など代理人を立てて、納得するまで協議する。

 

でも、もし、被害者の方に慰謝料が欲しい!とかずっとテレビに出てほしくない!と言われたら、渡部さんは従うべきなのかもしれません。

 

誠意としてね。

 

それが嫌なら、そう要求された後もずっと納得して頂けるまで話合いを続けるという事だと思います。

 

あとは結婚されていますので、奥さんとの問題で、第三者は関係がないと思います。お2人と仕事やご本人の人間関係の問題でしょう。

 

当時の渡部さんは今の結婚制度でのご結婚をされるようなキャラクターではなかったとは言えるのかもしれません。

 

でも女性が大好きな男性自体は、それほど珍しいわけではないでしょう。 

 

モラルでしかない問題を、長期にわたって職業を奪ってしまうまで叩いてもいいものなのかなと思うのです。

 

みんなで叩くなら、もっと大金の裏金をもらったり、権力を悪用していたり、自分の業界の利益や自分のためだけにお金儲けをしていたり、そんな巨悪を叩いてほしいと思います。

 

そのような巨悪の場合はまた繰り返さないためにも、社会のためにも、それこそ立ち上がれないくらい叩いてもいいのかもしれません。

でも、そういう系の巨悪には今回の渡部さんの出来事ほど、みんな興味がないんですよね。。

 

それが根本の問題なのかもしれません。

 

でも報道機関の使命とは、儲からなくても巨悪を追求する!そういうものだと思うのです。お金目的だけじゃダメなんですよね、報道は。

 

報道を見る側である私も、見た目の興味だけに引っ張られずに、正しさや本当の正義に基づいた視点をぶれずに持っていたいなと思います。

 

 

今回の出来事も、見た目のインパクトに引き付けられた人が多かったのではないでしょうか。あの人があんなことを!!!みたいな。冷静になれば、単なる女性好きな男性の話で、それがたまたま有名な芸人さんで、結婚をしていたという。

それを当事者や周辺の人以外が、感情的になって怒りまくって、立ち上がれないくらい叩くってどうなのかなと。

 

重大犯罪者でも、こんなに叩かれることは珍しいのではないでしょうか。

 

これが、有名人の話ではなかったら、誰も関心がないような出来事だと思うのですが。

 

有名人じゃなかったとしたら、どうでもいい話は、一般の人にとっては本当はどうでもいい話ではないかと思うのです。

 

 

あともう一つ考えたいのが、

 

『再出発』についてです。

 

人は人間である以上、過ちを犯すものだと思うのです。

 

程度の差はありますが。

 

人間なら誰もが周囲からチヤホヤされたり、一度に大金を手に入れたり、急に人気者になったりすると、自分を見失うということも大いに考えられるのではないでしょうか。

 

人間であるということは、失敗も過ちも犯す。

 

だとしたら、

 

必ず再出発の道があると意識出来る方が、

 

安心して生きていく上での何というか、緩衝材というか保険というか、

 

そんなものになるのではないでしょうか。

 

犯罪者(渡部さんは犯罪者ではありませんが(^-^;)の中にはその性質上、繰り返す人が居ますが、

 

そのたびに再出発をするのでは、他の人も被害者も納得いかないでしょう。

 

その場合は、

 

長期の持続的な医療や矯正教育であったり、自由を制限する必要はあると思います。被害者の人権の方を重く考える必要があると思います。

 

今回の渡部さんの出来事も、もっともっと悪質な場合は犯罪になる可能性もありますし、医療や矯正、自由の制限などが必要な場合もあるでしょう。

 

また、過ちを犯したのが少年の場合は、正しい価値観や知識を大人に定着してもらえなかったという可能性があり、特に再チャレンジの道が用意されるべきだと思っています。

 

でも、

 

人間は必ず欠点を持ち、失敗や過ちを犯すものというのは、皆が同意するところじゃないかなと思いますので、

 

一度きり、多くても二度程度で済ますことが出来るような過ちについては、

 

罪の重さにもよりますが、一定の再出発の道の用意があることが、成熟した社会のように思うのですが、どうかなあ。

 

 

 

ご意見、ご感想などございましたら、コメントでよろしくお願いいたします!とても励みになります☺

 

 

 

国試保育士遊asobu☆

 

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新人保育士のための10の講座 講義5 子どもの成長発達に必要なこと

2022年09月10日 | 新人保育士のための10のオンライン講座

講義5 子どもの成長発達に必要なこと


子どもの困り感に寄り添ってという意味で、やや講義4と似ているところがあります。その裏付けと言いますか、子どもの成長発達に必要なことは、発達年齢によって違います。ここで、発達年齢と実年齢の違いについて簡単に説明いたします。



発達年齢は簡単に言うと発達検査でわかる年齢のことです。検査では行う課題が、実際の年齢(実年齢)相応の平均レベルが出来るのかということがわかります。(検査者の作る積み木と同じように作る、数を数える、質問に答えるなどがあります)

でも、保育所の子ども達全員が発達検査を受けているということはありません。保育所の中でも特に発達が気になる子が保健所や療育を行う施設などで受けることがほとんどです。なので、保育士自身の知識が基準になります。

 

例えば、1歳あたりで言葉が出始めるとかですね。そういう知識を保育士が持ちながら保育をしていれば、目の前のお子さんが平均より早く言葉を話し始めたなとか、ちょっとゆっくりかな?とかがわかります。それがわかれば、検査をしなくても、支援するべきことも無理をさせない方がいいのかもわかってきます。

 

あの辛くて覚えるのが大変だった、保育原理などを思い出しますね苦笑

 

ところで、みなさんが考える幼児期にクリアーすべきだと思われる、発達ってどのようなものでしょうか?

就学前に身につくと思われることって何がありますでしょうか?

 

まずはみなさんで一緒に考えていけたらと思います。

 

発達課題は細かいものを入れると無数にあります。指先の動きもありますし、感覚的なことで言いますと味覚なんかも成長発達で変わっていきます。ここでは大まかに大事な発達段階のみを確認したいと思います。

 

最低限、これだけは発達段階を覚えながら子どもに向き合うと、いい支援が出来るというものに絞りたいと思います。例えば言葉の発達段階とか対人関係の発達段階などです。

 

保育士試験の勉強をされる中で何度も聞かれたと思いますが、幼児の能力は個人差が大きいです。ですので、その個人差に気付いてあげて支援できることが大切になります。それが出来たら子どもは『先生、僕のことわかってくれてる!』と感じ、安心して頼られます笑

 

反対に、実年齢よりも発達年齢の方が上の子も居ます。もしそういう子が居ても、少し高度な遊びを提供することで満足感や自信を持てたりして、これもまた好かれます笑 

ただ、周囲の子との差には気を配る必要があります。周囲の子が出来ないことを感じやすくなることがありますので、ひそかに傷ついている可能性があります。

 

子どもの実年齢に添った支援ではなく、個々の発達年齢を大切にした保育が出来ると、より子ども目線の専門的で素敵な保育になるかなと思います☆

 

 

 

国試保育士asobu☆

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厚労省は何がしたい?!本音はどこにあるのかな?

2022年09月09日 | 保育の時事問題

以前にも書きましたが、

 

保育所はコロナが流行っても、原則開所!と厚労省の方から通達が来ています。

 

これに対して現場は本当に苦しんでいます。

 

職員が倒れ、それでなくても一人ひとりの成長発達を保障できるような、人員体制にはなっていないにもかかわらず、緊急避難的に、基準未満の人員で多くの子ども達をみています。

 

コロナが流行っていても原則開所というのは、子どもや保育士を危険にさらしてもいいという意味なのか、コロナはそれほど恐れるような病気ではないということなのか、説明が欲しいと思います。

 

通達には幼児は一人で家で過ごすことができないので開所とありますが、理由としてはいかがなものかと思います。

 

保育やコロナの専門家と議論を尽くした上での判断でしょうか?

 

それとも、世の中や他省(例えば労働者に休まれると困る経産省など)への忖度でしょうか?

 

また、

 

保育所はコロナでも集団で過ごしてもいいのに、病院へは熱が出ても行けないとなっていますが、コロナはやはり恐ろしいものなのでしょうか?

 

恐ろしい物なら、一刻も早く原則開所!みたいな指令は撤回をお願いしたいです。

 

それに、保育所では濃厚接触者を特定してもしなくてもどちらでもいいとなっていますが、どういう意味でしょうか?

 

小さい子用のおもちゃは毎日ベロベロなめて遊んでいますし、遊具の手すりは20人、30人次々と触っていますが、大丈夫でしょうか?

 

随分と以前からですが、保育所保育士はとても疲弊しております。

 

以前に保育所の残業実態を調査されたようですので、サービス残業含め把握はされているとは思いますが、、

 

それでも何とか子どものために!と歯を食いしばって日々頑張っているのです。

 

厚労省は国民の健康を守る!という、本来の使命に戻ってほしいなと思います。

 

予算も少なく、権限も弱く、苦しいお立場なのかもしれませんが、、

 

 

 

 

ご意見、ご感想などございましたら、コメントで頂けたらとても嬉しいですし、励みになります☆

 

 

 

国試保育士遊asobu☆

 

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地域全体で子どもを見守るという意味

2022年09月08日 | 保育の時事問題

今回の幼稚園送迎バスの子ども置き去り事故が多く報道されていますが、

 

少し違う視点で書きたいと思います。

 

その前に報道機関にお願いしたいのは、

 

報道することで世の中を良くするという、本来の目的に立ち返ってほしい!ということです。

 

事件や事故が起きるたびに、関係者を叩いたり、非難することで、反省や周囲にチェックや振り返りを促すということは、大切だと思います。

 

でも、それが済んだら速やかにでは今後どうすればいいのか?という話に切り替えてほしいと思います。

 

それなしに、見る側が興味がわくから、それでまた稼げるから叩き続けるのでは、次に繋がりません。

 

みんなで叩き、非難をして稼ぐだけ稼いだら、それでおしまい!見る側もスッキリ!では報道機関としての使命が果たせていないと思いますが、どうでしょうか?

 

 

報道機関に対するお願いはこれくらいにしておきまして、、

 

私が今回お話したいことは、

 

幼稚園などで子どもを送迎して頂いている、運転手さんのことについてです。

 

今回の事故は高齢の園長が代役をしていたとのことですが、

 

そのことはまた別の問題として置いておきまして、

 

普段様々な保育現場で活躍されている、運転手さんのお仕事についてですが、

 

運転手といえども子どもに関わる仕事ですので、

 

様々な子どもに関することに気付くことが出来る立場にあります。

 

直接かかわることは無かったとしても、見たり聞いたりする立場だと思います。

 

例えば、

 

・虐待が疑われること(教師や保育士、放デイ職員なんかは通報の義務があったと思いますが、運転手は義務までは無いと思われます。)

・子どもがいじめられていることに気付く

 

・子どもが行方不明になっていることに気付く

 

・子どもが元気がないことに気付く

 

・保護者の様子の異変に気付く

 

などが可能な立場でもあります。

 

全てをお願いしたい訳じゃなくて、どれか一つでも出来そうなところで結構ですので、意識して頂けたらと思います。

 

深く意識して頂きたい訳ではなくて、日々の運転業務が中心であくまでもそちらが大切ですので、もし気付けたらという感じです。

 

それらが本来の仕事ではないことは重々承知の上ですが、

 

子どもに関係するお仕事ですので、少し意識を持ってもらうことはお願いしたいと思うのです。

 

もしそれが難しい!やりたい仕事とは違う!ということであれば、

 

お気持ちはわかりますし、それもおっしゃって頂けたらと思います。

 

今までやってこられていない方もたくさんいらっしゃると思いますが、少し意識を持ってもらうだけで、子どもの将来を良くすることが出来るかもしれません。

 

保育に興味を持ったり、子どもが好きである必要はありませんが、気になることがあれば、現場の職員に伝えて頂くだけで、子どもが救われることがあると思います。

 

個人情報やプライバシーの問題がありますので、外部で話されるのは禁忌事項ですが、現場にいる職員に一言伝えることは問題がないと思います。

 

元々教育や保育、福祉を目指されていて、送迎バスの運転手になった訳ではない方が、多く居らっしゃるとは思いますが、子どもに関係をするお仕事を選ばれたということで、子どもを見守る一員になって頂けたらと思います。

 

そこで、地域で子どもを見守ることが出来る立場を他にも考えてみました。

 

・登下校時の交通安全のボランティアさん

・子どもがよく通うコンビニの店員さん

・図書館職員

・おもちゃ屋さんの店員

・ゲームセンターの店員

・塾講師

・日々子どもとすれ違う人々

・お菓子屋さん

・本屋さん

・公園の職員

・子どもの家のご近所の方

 

他にもあるかもしれませんね笑

 

私が子どもの頃は、毎日のようにおもちゃ屋さん、本屋さん、駄菓子屋さん、熱帯魚とか金魚屋さん(水族館って書いてましたが笑)に通うのがルーティンでした。

 

毎回買うわけではないのに苦笑

 

直接声をかけたりする必要はないかもですし、もし声をかけるなら、挨拶程度がいいかもしれません。

 

逆に怪しまれることもあるかも?!

 

ただ、子どもの変化や異常に気付いたら、保育所や学校、それらが不明な場合は保健所、役所の児童福祉担当の課などに連絡をして頂けたら、多くの子どもたちの将来にとってプラスになると思います。

 

今の世の中は、いろんな意味で子どもが負担になっていると感じている人が多いので、日々自分の生活でいっぱいいっぱいなこともあり、難しいのかもしれません。

 

でも、子どもはより多くの目で大切に見守り、それが子どもの将来をよくして、よりよい社会を作っていけると思っています。

 

一人ひとりの大人が子どもを見守る一員となって、将来の社会を築いていく子ども達の一助となれたらと思います。

 

 

 

ご意見等ございましたら、コメントで頂けると嬉しいです☆とても励みになります☺

 

 

国試保育士遊asobu☆

 

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