遊asobu☆による保育士向上委員会

子育て中の方や、これからの保育士の方々のためになる、発達や保育ブログ、他バドミントン練習日記など。

映画アニメレビュー 竜とそばかすの姫を子どもが見たら

2022年09月24日 | 児童福祉な映画

細田守さんの映画にはいろいろありますが、

この竜とそばかすの姫は、とても考えさせられる要素がありました。

 

(少しネタバレを含みますのでご注意ください。)

 

一番は、主人公すずの母親が亡くなった原因です。

 

私にはそれが全てといってもいいくらいのメッセージに感じましたが、

 

自分の子ではない子どもを助けたために、

 

命を落としてしまいます。

 

それを主人公のすずはずっと引きずっているように見えます。

 

なぜ?!の嵐笑

 

母親は利他的に生きる!!という姿を見せ、

 

亡くなります。

 

具体的には伝えた訳じゃなく、

 

命をとして姿として見せてこの世から居なくなります。

 

人は他人の自分だけのために生きる姿を見ても、あまり感動したり気持ちを揺さぶられたりはしません。

 

本当に心に刺さるのは、

 

人が他人のために動いたとわかった時、自分の人として生まれてきた本来の意味を感じて、感動するのではないでしょうか。

 

それが人としての本能なのかもしれません。

 

2番目には、現実世界でさえない生活をしている人が抱えている問題や課題を反動のエネルギーにして、仮想空間でのキャラクターが形作られるという設定が絶妙だなって笑

 

現実世界でさえない生活をしている人は、仮想空間でもそうなんじゃないかという疑問があります💦

 

将来的にもし生活空間の一部にまで仮想空間が溶け込んだ時、仮想空間での自分が全く違う人生を歩むということは可能なのでしょうか?

 

生産性もお金を稼ぐ力も、社会性もコミュ力も現実世界での自分を反映したものになるのではないかという疑い。。

 

そう考えると仮想空間は全くバラ色とは思えません。

 

さらなる自己知覚によって、より鮮明に自分という存在を自覚する可能性もあります。

 

3番目には、虐待をされている子どもが出てきますが、

 

父親にされていますね。

 

ここはあえて母親じゃなく、父親なのでしょう。

 

ありがちな母親の日常の様々なストレスによる精神的な不安定さよりも、父親の仕事含めた、鬱屈した現代の生活を暗に伝えたかったのかもしれません。

 

私は児童虐待は父親が悪いとか母親が悪いとかいうよりも、

 

子育てに必要なサポートがない、もしくは足りないことが問題の本質だと思っています。

 

孤立無援であることが問題の本質だと思っています。

 

子育ての能力が低いあるいは向いていないご家族は実際に存在しますし、それが悪いということではなく、そのご家族に合った支援があるということが重要です。

 

それを子どもを産んだのだから直ちにすべては両親の自己責任!であると考えるようでは、児童虐待はなくなりません。

 

子どもが居る!ということは、即他人事ではないのです。

 

誰もに関係があります。

 

直接かかわりがあるかないかは関係がありません。

 

歳をとって、自分が人間としても社会人としても終盤になっていき、衰え始めた時、

 

その時の社会を作り、動かしていくのは今の子ども達なのですから。

 

そして、子どもが虐待をされている場合、

 

実際は仮想空間があっても見つけられにくいにかもしれません。

 

今のままでは仮想空間があることで、虐待を受けていることを子ども自ら発信して、助けを求めることが出来る!とは思えません。

 

映画でもたまたま見つけられた感じですよね。

 

子どもが幼いと、虐待を受けていると子ども自身が自覚することも難しいですし。

 

なので、現実世界でもよく思う事なのですが、私は幼い頃から子ども自身に虐待とは何かを大人が説明をしておいた方がいいと思っています。

 

一部の保護者などが反発をするでしょうけど、

 

正当な反発する理由はないのではないでしょうか。

 

自分は虐待を受けていたんだ!と自覚をし、ショックを受ける子どものケアは大切かもしれません。

 

それよりも、子どもの命や人権を出来るだけ早く守ることが、子どもに関わる大人の役割だと思います。

 

それ以外に早期発見の解決方法はないかなと。。

 

 

最後に全体を通して、歌がとても印象的ですね♪

 

ベルが歌う歌は、メロディがわからなくても、一緒に口ずさみたくなります笑

 

人と人とを繋ぐツールとしては、歌はわかりやすいし、国や信条を越えて誰もに伝わりますし、何かを伝える時のハードルが低くなります。

 

その歌の効果を十分に感じるために、音響効果を最大限にするため、映画館で見る方がいい作品だと思います。

 

 

 

※この作品を私の癖である笑、子ども目線で考えますと、

小学校に入った辺りから見てもらえたら、内容を深く考えることはまだ難しいかもしれませんが、感じるものはあるのではないかと思います。また、大人と一緒に見ることで、キャラクターの心情や考えを解説しながら、意味づけをしていくことも可能だと思います。

 

 

 

国試保育士遊asobu☆

新人保育士のための10の講座

 


保育士も組織の一員であることを意識しよう!

2022年09月21日 | 保育士の向上

私が保育現場でどうしても気になっていたことがあって、

 

それは、組織を意識して働いている保育者がとても少ないということです。

 

私が考える、保育が組織としてうまく機能するための条件は、

 

1,指揮命令系統が一貫している

2,保育現場で愚痴や陰口を言わない

3,誰でも意見が言える雰囲気がある

4,先輩、上司を尊重する

5,チームワークを意識する

6,園全体の方針が職員に伝わっている

 

これらのことが大切だと思っています。

 

一つ一つ見ていきますと、

 

1,指揮命令系統が一貫している

 

これは出来ていないところが多いように感じます。

 

言い換えると、上下関係を意識して働くということでもありますが、

 

後から入ってきたパートさんが指示したり、命令をしたりということがよくあります。

 

知識や経験があるからいいじゃないか?!と思われるかもしれませんが、

 

組織としてはあまりよくありません。

 

組織として働く以上、先輩や上司を尊重しないと、

 

違う指示や考えがあちこちにあり、どれを優先して動けばいいのかわからなくなり、混乱してしまいます。

 

保育では後から入ってきた職員の方が、知識や経験があるということが往々にしてあります。

 

それでも、最初からある組織は、基本崩さないのが重要です。

 

先輩や上司にもプライドがありますし、これまでやってきた考え方があります。

 

力のある方からすると、大した保育をしていないとか職員を見下ろしたくなるお気持ちはわかりますが、

 

後から入った職員は、立場は一番下だと思ってください。

 

年齢が上でも、知識や経験が豊富でも。

 

それが組織の一員として働くという意味です。

 

もし、主任や園長なども力を認め、この人に園を引っ張ってもらいたい!という人材であるなら、

 

役職を明確に与えることです。

 

後から入ってきた方でも。

 

そして、上下関係をはっきりさせることです。

 

それがまとまりのある組織として、いい保育ができる条件じゃないかなって。

 

後から入ってくる力のある保育者が、これまでやってきた保育に上から意見を言い出すと、ややこしくなります😨

 

もし意見があるなら会議など、公の場であくまでもこれまでやってきた保育や先輩や上司を尊重し、下の立場から意見を言う、そういうふるまい方が大切です。

 

2,保育現場で愚痴や陰口を言わない

 

これはあちこちで聞くのですが、

 

ひょっとしたら女性特有なのかもしれません。

 

女性自身も認めていたりしますが、、汗

 

もし、男性が会社の仕事場で、誰かの陰口をあちこちで言う人がいたら、みんなその人から離れていくのではないかと思います苦笑 同僚から人としての評価も下がってしまうのではないでしょうか。『あいつは愚痴や陰口ばかりで、会議の場で意見を言えばいいのに、』って。

 

そういう人がいたら、会社や上司からの評価も下がってしまうと思います。いくら力があっても。

 

でも、その代わりに食事や飲みの場面では散々上司や会社の愚痴を言います苦笑

 

それでスッキリして、次の日からまた嫌な上司や先輩とでも働きます。そして、どうしても合わない場合は、現場で愚痴や文句を言いながら続けるのではなく、辞めるという選択をするのではないでしょうか。

 

先に首になるか左遷される可能性はありますが、、

 

3,誰でも意見が言える雰囲気がある

 

これは、愚痴や文句が出ないようにするためでもあります。誰でも自分はこうしたいのに、、とか自分だったらこうするのにという、モヤモヤを抱えていたら、愚痴や陰口を言いたくなりますよね笑  

 

それをできるだけ無くすために、上司や先輩は下の立場の人間や新人でも意見が言える雰囲気を普段から作っておくことが大切です。

 

そして、現場で働いている最中に言うのではなく、会議など公の場で意見をする。どのような意見でも尊重をし、上の立場の人間は十分に耳を傾ける、という態度が大切だと思います。

 

くだらない意見だ!と批判してしまうと、次から下の立場の人間は意見が言えなくなって、愚痴や陰口に繋がっていきます。

 

4,先輩、上司を尊重する

 

これも保育現場ではあまり意識されていないように感じます。

 

そして、女性の中には人に指示したり命令をしたりするのが、とても苦手な方もいます。和を大切にするとか相手の気持ちを考えすぎて、言いたいことがあっても言わないようにする方が多いのではないでしょうか? 私の印象ですが。

 

なので、先輩であったり上司なのに、下からいろいろ言われて苦しむという、、

 

保育現場で上の立場になったら、自分の想いや考えを下の立場の人に伝えるのがとても重要になってきます。『私は子どもに対してこう考えていて、こういうことを大切にしたい!』等をことあるごとに伝えることです。

 

もし、本当にそういう自分の考えを下の立場の人に伝えるのが苦手な方は、ずっと下の立場で働きたい!と明確に表明するということも、必要かもしれません。

 

それで、お互いが楽になるし、それぞれの役割が明確になり組織としていい保育が出来るのかもしれません。

 

5,チームワークを意識する

 

保育はホウレンソウが大切だとよく言われます。

 

一見、報告も連絡も相談もされているように見えますが、

 

実際のところは、お互いを尊重できていないので、一方通行の相談になっていたりしていないでしょうか?

 

また、報告や連絡も気を使いすぎたものになっていないでしょうか。

 

チームワークで組織として保育をするには、お互いを尊重し、弱点は非難するのではなく、カバーしあう、ついでの仕事があれば他の先生の仕事でもやってしまう、ミスや抜けはさり気なくフォローするなどが大切です。

 

そして、先ほども申しましたように、指揮命令系統は一貫しておくことが大切で、あちこちで指揮する人が居ないようにすることも重要です。

 

集団での保育は、一人の力は全然大したものにはなりません。なので、チームワークはある意味では知識や経験よりも大切なところがあります。チームワークを意識できない人は、保育者としていくら力があっても、評価を下げてもいいと思います。

 

6,園全体の方針が職員に伝わっている

 

それぞれの園の方針は、園ごとや自治体ごとに信条や目標みたいなものを掲げてあったりします。

 

でも、日々の保育に十分に反映されているとは限りません。残念ながら。

 

こういうことがなぜ起きるのかというと、

 

責任者が伝えていないということもあると思います。

 

新人の保育者を採用するときは、この園はこういう方針でやっています!と説明があると思いますが、その後はどうでしょうか? あまり全体の方針みたいなものを意識する機会はないのではないかと思います。

 

本来は園全体の方針は、年間計画にも月案も週案も日案にもしっかりと根付いている必要があります。

 

もし園長や主任などの立場の人が、日々の保育に園の方針と違うのでは?!と気になることがあれば、その都度伝える必要があると思います。そしてそれを意識しながら、現場の保育者は日々保育をすることで、保育の組織としてまとまりのある保育になると思います。

 

一般企業では当たり前のことが、保育現場ではそうではないということが割とよくあります。

 

 

保育現場で働く人一人一人が、もっと組織としての働き方を意識することが出来たら、子どもたちのために今よりももっといい保育が出来るのではないかと思うのです。

 

 

 

 

国試保育士asobu☆

 

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アニメレビュー 王様ランキングを子どもがみたら

2022年09月20日 | 児童福祉な映画

映画ではないのですが、

 

結構お勧めに上がってくるアニメに、

 

王様ランキングという作品があります。

 

最初のタイトルのみの印象は、

 

激しいバトルで王様の権力争いをするのかな?と思っていて、

 

見る前は正直私には合わないかな?と思っていたのですが苦笑

 

後になって様々な強敵が出てきて、戦うことにはなるのですが、

 

主人公のボッジは子どもで、しかも耳が聞こえず、言葉も出にくいような障害のある子どもです。

 

とても意外な設定でした。

 

そこで一気に惹かれました☆

 

絵の雰囲気もシンプルな温かさのある絵で、最近のフルCGなんかと比べると、真逆な魅力があります。

 

設定が地味な感じで、どのようにストーリーが展開していくのだろうと思いつつ見ていたのですが、

 

最終回も含め、最後の方になってなるほど、ここに持っていきたかったのかと納得するというか、じんわりとした感動を感じさせてくれます。

 

パートナーの影くんも、とてもいい役割を果たします。

 

私はこのアニメから、

 

誰かの評価よりも、自分らしくあることの大切さ、自分が大切にしたいもののために生きることを教えてもらいましたし、そのボッジくんのひたむきというか純粋な人柄に周囲が感染していく様子からも感じるものがありました。

 

あまり詳しく内容を書くのは控えますが、23話ありますが途中でやめないでください笑

 

最後まで通して見ることで、終盤に重要なメッセージを感じることが出来ると思います☆

 

この作品は障害のある人の支援者だけにというよりも、すべての人に見てほしい作品だと思いました。

 

※子どもの対象としましては、キャラクターがシンプルに描かれていて絵的にとても見やすいので、幼児の年中年長さん辺りからでも楽しめる作品だと思います。


新人保育士のための10の講座 講義6なぜ障害のある子どもの支援が保育の原点と言えるのか

2022年09月17日 | 新人保育士のための10のオンライン講座

講義6 なぜ障害のある子どもの支援が保育の原点と言えるのか?


私自身、障害のあるお子さんと関わることが多く、専門分野とも言えるのかもしれませんが、なぜ講義の中にあえて入れたかというと、障害のある子に対する支援は保育の原点だからです。

 

保育の原点という言葉は、以前に研究者の方から聞いた言葉に共感して、そのまま使わせていただいています。

 

教育の原点!だったかも、、笑

 

なぜそう言えるのかをお話ししたいと思います。

 

保育所に居る子ども達の中には、さまざまな課題を抱えているお子さんが居ます。

 

講義4や5の中にも出てきますが、お勉強、運動、お友達関係などに課題を抱えていたりします。そのような課題がより強く表れているお子さんが発達障害と言われるお子さんだったりいたします。ですので、そういったお子さんの支援が出来なければ、保育所の定型発達と言われている子ども達に対しても、弱点に寄り添い、適切な支援をすることが難しくなります。

 

誰にでも苦手な分野があるということです。

 

もし、様々に課題を抱えている子どものための支援の引き出しがないままだと、子ども達を一つの集団として、実年齢相応の(発達年齢ではなく)力があると仮定しながら保育をすることになりがちです。そうなると、個人差のあるお子さんが置いてけぼりにされ、自信や意欲を失ってしまう可能性が出てきます。

 

定型発達のお子さんでも、どこか一部に苦手さを抱えているものなのです。

 

私もそうですが、みなさんもそうではないでしょうか?苦笑 

 

その苦手さに対して保育士が、無理に他の子ども達と同じようにさせようとすると、保育所が辛くて苦しい場所になり、保育士に対して信頼を持てなくなります。特定の保育士だけならまだいいのですが、生まれてきてまだ間もないお子さんですので『自分のことを誰もわかってくれない!』と人全体への悪いイメージや不信に繋がりかねません。

 

 

子どもたちが持つ、個々の様々な課題に対する支援の引き出しを、少しでも持っていただけたらと思っています。

 

例えば保育士が何かを子どもに伝える時に、言葉や実際に大人がやって見せるだけじゃなく、文字、イラスト、写真、動画などで伝える方法があります。それらの方法を知っているだけで、理解ができて救われる子どもがたくさんいます。

 

以上の事から、障害のある子に対する支援は保育の原点だと思うのです。

 

※障害を持つではなく、障害のあるという言葉を使いたい!(^^)/ 障害というのは例えば何かをしようとするけれど、何かが邪魔になって出来ないことを指します。なので〈障害〉は周りの環境ということになります。人のサポートがないことも障害になり得ます。私は世界のあちこちを旅したいけれど、お金や時間がないことが障害になっています笑


なので、障害というのは本人や本人が"持つ”ものではなく、周囲の環境や状態のことを指しています。こういう考えは保育そのものというよりも、福祉の視点なのかもしれません。保育も子どもの福祉であるという視点を少し意識していただけたらいいなと思っています。

 

 

 

国試保育士asobu☆

 

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探偵ナイトスクープに見る、思春期児童の複雑性 マスク外せない問題

2022年09月16日 | 保育の時事問題

またまた探偵ナイトスクープを取り上げたいと思います。

 

2022年9月9日関西ABCテレビで放送されました。

 

今の時期、取り上げないといけない!と思いました笑

 

これまでも何度も子どもの心理をテーマにした回がありましたが、

 

今回は思春期児童の心理です。

 

思春期は11歳辺りから18歳辺りまで続くと言われています。

 

その間、子どもは心も体も大きく成長し、大人へと近づきます。

 

その心と体のバランスが上手く取れず、そのためストレスを感じやすく繊細な状態になったりします。

 

番組では中学1年生の女児が、マスクを外せないという状態になっていて、母親が依頼をします。

 

 

大人があれこれ『大丈夫!気にしなくてもいいよ!』と声掛けをしますが、聞き入れません。

 

自分の顔の評価をとても下にみています。

 

『かわいくない』とかマスク美人というのがあって『期待ほどよくないから、失望させる』とか。

 

自意識が過剰になるのも、思春期児童の特徴でもありますよね。

 

大人からするとそれほど大した問題と感じない事でも、思春期の子どもにとっては大問題です。

 

そこで探偵の麒麟田村さんが行ったのは、彼氏を利用するということでした。

 

 

一度大人の手から離し、子ども同士でどう思っているのか、大切に思っている人の影響力を使うというやり方でした。

 

いくら身近で自分の事をわかっている大人でも、聞き入れにくいのが思春期で、本人が大切に思っている人のいう事なら聞くのでは?!という仮説です。

 

彼氏もその友人もマスクは外しにくいようでした。ちらほらそういう状況にあると聞いてはいましたが、なかなか現実にみると大変だなと思いました苦笑

 

ある学校では、コロナでマスクをし始めた時に、顔写真を撮っておいて、教室に貼っておくという対策をしたところがあるとお聞きしたのですが、マスクを外してもいい状況になる場合を読んで、よく支援したなあと感心いたしました。

 

長い目で見て支援をするという事も、保育や教育でも大切な事ですね。勉強になりました。

 

それで全て上手くいくわけではないとは思いますが、効果はあったのではないでしょうか。

 

一番多感な頃に、マスクをするのが当たり前になると、外せなくなるのは自然な事なのかもしれません。

 

そしてその彼氏は、

 

『自分も外すから、彼女にも外してほしい。外したとしても気持ちは変わらないから』、と伝えます。

 

そうすると、彼女はそれを受け入れます。

 

素敵な場面でした。

 

ちょっと出来過ぎ?!苦笑

 

 

ポイントは彼氏に頼んだというところでしょうね。

 

男児の方が、番組に頼まれたら仕方ないというくらいにはなるのかもしれませんし、もちろん彼女のためならということが一番なのでしょう。

 

でも、

 

もし彼氏が居なかったらどうするのが適切なのでしょうか?!周囲はどうするべきなのでしょうか?!

 

この時は彼氏という、今ある意味では一番影響力のある人を利用いたしました。

 

親でも学校の先生でも友人でもなく。

 

大人が直接言って影響力がある可能性があるのは、彼女が彼氏以外で好きな人で大人の、例えばタレントや芸能人などに言われたらどうでしょう。

 

めちゃくちゃ大好きなファンで、その有名人に言われたらマスクを外す可能性はあるかもしれません。

 

あとは身近な大人が出来ることとしては、顔や見た目以外の価値観を伝え続けることしかないと思われます。

 

最初はずっとスルーされるかもしれません笑

 

でもでも、伝え続けることで思春期を乗り越え、周囲や自分を客観視出来るようになった時、言われていた事を思い出し、自ら気付くことが可能になるかもしれません。

 

私は保育でも思うのですが、

 

今すぐわかったり出来たりすることは望まない、でも、いつかわかったり出来たりする日がくるための土台を作っておくということは大切だと思っています。

 

今出来ないことを否定してしまうと、子どもの存在や人格を傷つけることになります。

 

存在そのものを否定することになりますので。

 

子ども支援においてはそう言えると思います。

 

なので、思春期児童の支援については、子どもの力を信じて待つということも大切な大人の役割だと思いますが、いかがでしょうか?

 

 

 

 

国試保育士遊asobu☆

 

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