続・ウチダザリガニ一網打尽作戦
場所は前回と同じ場所なので、捕獲数はこれが限界。
成体♀×1 稚ザリ×4
雌はキャビア風の卵を抱卵していた。
前回の成体は雄ばかりだったので、雌がどこかに潜んでいると狙っていたが、なんとか1個体得られた。
今回は持ち帰ってヒルミミズをじっくり探してみることにした。
しかし特定外来種であるウチダザリガニは生きたままの移送はご法度。
そこで心臓部を錐状の工具で必殺仕事人よろしく刺してみるとうまくシメることができた。
この方法が一番移送にいいかも。
帰宅して、70%アルコールで洗浄すると、2mm程のヒルミミズが複数得ることができた。
ほとんどが鰓室に付着していたようだ。
小さすぎてゴミにしか見えない。現地の目視で見つからないのも当然。
右上の小型で細い個体がやや怪しい感じだが、その他は特徴から同種とみていいだろう。
右側先端部の口節は、やや膨らみあがあり、胴部の環節に突起らしきものは確認できない。
下側先端部が口節。
上側先端部は吸盤になっており、ここを使ってザリガニに付着する。
以前、撮影したカムリザリガニミミズ Cirrodrilus cirratus と思われる個体。
口節が漏斗状で、胴部の環節に突起があるのが特徴。
体長は2~3mm程で今回の個体よりやや大型であった。
今回の個体は、明らかにこの個体とは別種。
その他、大雑把な特徴から数種を除外できるが、手持ちの資料があまりにも乏しいため、種の特定がこれ以上できない。
各特徴が詳しく記した資料があれば・・・
マイナー過ぎてどうにもならない。
もしかするとウチダザリガニ同様、このザリガニミミズも外来種の可能性もある。
今シーズンは、ニホンザリガニとウチダザリガニを各所で採集し、それに付着するヒルミミズ類を探してみようと思う。
もしかすると、この地域に生息するウチダザリガニの分布由来が分かるのかもしれない。
これ、意外に面白い。