ちょっと道東方面の探索を済ませてから、アケボノマイマイの産地に寄り道してみた。
見ての通り、道路脇はイラクサが近寄るなとばかりに密生している。
実はこの下には側溝があるが、ズボンの上からでもイラクサの棘は刺さってくるので、側溝は探せたものではない。
まぁ側溝の状態は、落ち葉や土がかなり堆積していたので、おそらくマイマイはいないだろう。
ここから先の数10分、イラクサに刺されながら頑張って探索することになるので、この記事をご覧頂いている皆様には正座して読むことを強要します。(何様だよ!)
イラクサにはウンモンテントウが複数見られた。まとまって見かけることがないテントウムシなので珍しい。
食性の分かっていないテントウだが、もしかするとイラクサに依存する菌とかアブラムシが餌となっているのか?
他に食菌性のテントウも見かけたので、当たりかも。
イラクサではお馴染みのオオコブオトシブミ。
撮影していたら、今まで保護していた手がイラクサの餌食に・・・もう!
そういえばイラクサって湯がいて食べることができるらしい。嫌われ者の雑草というイメージしかないが、美味しいのかね?
脱線はこれくらいにして、イラクサ群生に隣接する苔むしたコンクリートの擁壁を探してみた。
苔の中に隠れていたアケボノマイマイを早速確認。
有帯型。
これはちょっと褐色を帯びた有帯型。
殻に毛(鱗片状殻皮)がわずかに確認できるが、どの個体も擦れており、完品おらず。
個体数は多からず少なからず。探せばそれなりに出てくる程度。
成貝でも最小型のヒメマイマイくらいのサイズで小さい。
というか、アケボノマイマイってたぶんヒメマイマイの地域変異のひとつだろう。
いろんなヒメマイマイの地域変異を見てきたが、アケボノマイマイがヒメマイマイと別種とは考えずらい。
この地域だけ別種というのは不自然すぎる。
前回(5年前)確認できた無帯型が今回全く見かけることができなかった。
数年で変異傾向が変わったか?
はい、正座終わり。