探索・採集・飼育みたいな雑記的記録

北海道の自然探索と生物の飼育観察・採集記みたいなものを漫然と、かつ自己中心的に紹介するとかしないとか。

探索者風情が偉そうに登山について語ってみた

2020年08月20日 | 自然探索記~採集記(道北)


とある高山帯へ垂直移動
登山というものにそれほど興味はないのだが、探索目的として年に何回か登山している。
高山帯にはそこでしか見られない珍なるものが盛りだくさんなので、無性に好奇心がくすぐられるのである。
登山の何が嫌かというと、帰りの下りだ。ただただ疲れるだけでちっとも楽しくない。
なぜ楽しくないのか?やはり登山が目的ではないからでしょうね。
それに登山道ですれ違う人たちと会話しても、いまいち話が合わない。(探索者あるある)
でもね、頂上からの壮大な景色を見ると、登って良かったと思いますよ。下山の事を考えなければ。

今回の登山は見てみたい種を見つけられなかったため、膨大なカロリー消費で終わった。
で、以下は初見ではないが今回の登山で見かけた甲虫たち

アラメナガゴミムシ Pterostichus subrugosus
石の下に潜む高山性ゴミムシ。
ここで見られたゴミムシ類ではオコックアトキリゴミムシに次ぐ多さであったが、個体数が多いというわけではなく、むしろ少ない。
高山帯の石の下は、ほとんど何も潜んでいないスカ物件ばかり。見つかる生き物はクモとホッキョクモンヤガの幼虫くらい。


チシマオサムシ Leptocarabus kurilensis
草木が疎らな風衝地の石の下で見られるオサムシ。高山帯でこの子より大型の昆虫はいない。
生息環境から高山蛾の幼虫などを捕食しているのだろう。
ちょっと生息環境は異なるが、アイヌキンオサムシも同じ標高に生息している。しかし餌であるカタツムリを見かけたことがない。
ここではカタツムリは珍。ん?オオルリオサムシと違ってカタツムリにそれほど依存しなくてもいいのかな?

それにしても下山を楽しむ方法はないのだろうか?