探索・採集・飼育みたいな雑記的記録

北海道の自然探索と生物の飼育観察・採集記みたいなものを漫然と、かつ自己中心的に紹介するとかしないとか。

食糧難

2020年06月16日 | 自然探索記~採集記(道北)

先日、見つけたエゾヒメギフチョウの産地で幼虫がどのくらい成長したか観察しに行ってみた。
しかし食草であるオクエゾサイシンを探したが全く見つからない。
あれ?この辺りにあったはずなんだけど・・・場所は間違っていないし、おかしいな???
まさか採集者に食草ごと根こそぎ窃盗されたのか!?くそ~やられた!
落胆の中、乱獲採集者に呪いをかけようと暗黒魔法を詠唱中にふと下を見ると・・・

見る影もない無残な姿のオクエゾサイシンが見つかった。(ピンボケ謝罪
幼虫に完全に食害されており、幼虫の姿はない。
全てこのような状態で、まともに葉がある株はなかった。
この場所はただでさえ食草が少ないにもかかわらず、産み付けられた卵が多すぎるのではないかと心配していたが・・・
蛹化はもう少し先なので、幼虫はどこへ行ったのか?

付近を探してみると・・・

落ち葉で、まだ小さい幼虫を発見。
これからどうするの?
もう仕方ないから蛹になっちゃいなよ!


別の場所での幼虫(おそらく終齢)
この場所は食草が十分にあるのでいい感じで成長していた。


調子に乗ってみた

2020年06月12日 | 釣り

先日、仕事が休みということで探索へ行く予定だったが、上司から釣りのお誘いがあり急遽準備し仮眠をとってから留萌方面へ。
決定が当日であったので不足分の仕掛けの補充ができず、最低限の釣りができるくらいの準備しかできなかった。
今シーズン初の海釣りということで、お気軽モードでいいんじゃないですかね。

出発は深夜1時、到着は2時半。
天気予報にはやや風が強いとあったが、現地での風はかなり強く、立っているだけで体がふらつき、寒くて手がかじかむ。
釣りすること自体難しいと思われたが、波は意外に穏やか。
磯釣りでソイやアイナメなどのロックフィッシュ狙い。ここ数年アイナメが釣れてないのでそろそろお顔を拝見したいところ。
仕掛けはテキサスリグ(重りと針、ワームの組み合わせ)・・・安定した釣果が得られるのでお気に入り。
釣りの開始直後、まだ暗い時間帯(午前3時くらい)に一時的に釣れたが、魚の活性が上がる朝マズメになるとぱったり釣れなくなった。
なので実質釣れていた時間帯は1時間もない。あとは投げて巻いて投げて巻いての虚無的時間が延々続く。

釣果
ウミタナゴ 29㎝
シマゾイ 27㎝
マゾイ 24㎝
10㎝前後のガヤを数匹(リリース)
といった感じ。
今まで海釣りの釣果に恵まれたことの少ない自分にとってはかなり嬉しいサイズ。
シマゾイは激しくはないが重たい引きで、最初根がかりしたと思った。
ちなみにウミタナゴは場所替えをした漁港で釣りあげた。ロックフィッシュではありません。(餌は自作の塩イソメ)

持ち帰りの準備をしてない日に限ってこの釣果・・・
さすがにもったいないので、鮮度がある程度落ちてもいいから持ち帰って食することにした。
ソイ類は刺身、ウミタナゴは塩焼きに。美味しかった。
留萌なのに意外に楽しめたよ。


食草を探せ!

2020年06月08日 | 自然探索記~採集記(道北)


昨年、謁見に成功したスミイロオオアラメハムシ
海外産は多食性らしいが、北海道での食草が不明。
ハムシのくせにこのわたくしに秘密事とはいい身分である。
そこで今回、食草を暴露する目的で出陣。
昨年の7月に新成虫を確認しているので、今の時期は幼虫と予想。(卵で越冬か?)
卵→幼虫→蛹→成虫と成長するにしたがって個体数は減少していくので、珍種であるほど幼虫を見つける方が効率がいい。(はず)
しかもハムシは幼虫、成虫ともに食草共通なので都合がいい。

深夜に出発して現地には日の出前に到着。
1時間ほど仮眠して、もう一つの目的であるガロアムシ分布調査をしたが掘り出せなかった。
久々の新産地発見となると確信していたんだけど・・・残念。


スミイロオオアラメハムシ生息地
生息環境に生える植物は一様に草丈は低いので探しやすい。ただ植物の種類は多く、ほとんど名前は分からない。
7月に訪れた時とは異なり様々な花が咲いていたが、それを愛でるほどわたくしの心は清らかでない。
生息地は斜面で、昨晩霧雨が降ったため滑りやすくなっており、何回も転倒しそうになった。


到着してすぐに幼虫発見。
よかったね。


とある植物上にいたが食痕がない。
これでは食草と断言できない。
注:その後の調査で食草ではないと判明


この子は枯草上にいるし・・・
成虫と同じく地面を徘徊して食草を渡り歩くタイプなのか?
しかも群れずに単独行動するタイプのようだ。


この子がいる植物も食痕がない。
これも食草と断言できない。移動中にたまたまこの植物を経由したかもしれない。


ん?なんか食べてるぞ!

この後、更に同じ植物を食している幼虫を発見したが、カメラの充電が切れるといった痛恨のミス。
以下は帰宅してからの写真。

食痕(証拠写真)


食草と思われるブツはこれだ!!
調べた結果、ナデシコ科のオオヤマフスマであると判明。
草丈15㎝ほどの小さな草で、別に北海道固有種ではないし、珍種でもないらしいよ。


小さく白い可憐な花を咲かせます。

ちなみに幼虫は短時間で8個体確認できた。
オオヤマフスマが生える狭い範囲でしか幼虫を見つけられなかったのが食草であることを裏付けるが、おそらく食草はこれだけじゃないだろう。
貴兄はどう思われるか?


類似品にご注意ください

2020年06月07日 | ガロアムシなど掘削系探索


ナガコムシの一種
ガロアムシの幼虫(初齢~2齢くらい)に嫌になるくらい似ている。
そのためガロアムシの新産地を探しているときにこの子が現れると、一瞬の喜びと次に来る落胆を味わうことになる。

体色が白一色なので、カメラで撮影しても大体白飛びしてなんだか分からなくなる。
今回も白飛びしているが、これでもまともに撮れた方。


和製ジェ〇ソン

2020年06月04日 | ご挨拶・お知らせ・ひとりごと


あ~いい天気だ。絶好の柔軟剤CM日和じゃないですか。

それよりこの危険なにほひが漂うこの写真、殺人鬼か変質者と思われそうだが、健全で高潔な(?)探索者である。
街中なら間違いなく通報されるレベルの格好。
人の来ないと思われる山の中でこっそり撮影したが、そういうときに限って人来るんだよね。
さすがに探索には狐面はしないけど普段の探索スタイルはこんな感じ。(5月3日の記事のイラストとほぼ同じ)

下はもっと雰囲気を高める加工をしてみた。↓

おおっ、ホラーだ。
うん、いい写真が撮れた。サムネにしよう。
何の?

本日の装備ステータス
・虚栄の狐面(凶器度+5、中二病度+5、視界-30)
・藪刈りブレード(攻撃力+20、威圧度+10)