卑怯極まり無い石原慎太郎元知事

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「＜豊洲市場＞石原氏『間も無く８４歳、報道対応差し控える。』」（９月２１日、毎日新聞）

 

東京都の築地市場（中央区）からの移転が延期された豊洲市場（江東区）の問題で、建物下にコンクリートの箱を置く案の検討を指示した石原慎太郎元都知事は２１日、報道陣に「私の知事在任中の件で、皆様に多大な混乱や御懸念を生じさせる等して、誠に申し訳無く思っている。責任を痛感している。」等とするコメントを出した。

 

石原氏は「此の事業は、私個人が自分の知見のみで部下に指示する事が出来ない、専門的且つ複雑な問題だった。」と説明。「間も無く８４歳になる年齢の影響も在って、記憶が薄れたり、勘違いしたりする事も考えられる。報道の問い合わせに答える事は、無用な混乱を招く事になるので、差し控えたい。」とした。

 

又、「都の調査に全面的に協力する積りだが、土壌汚染を無視して予算と完成時期だけに拘り、盛り土をしなかったという事実は断じて無い。」と、問題への関与を否定した。

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１０年前の記事「説明責任を果たさない石原都知事」でも書いたが、自分は“石原慎太郎”という人間が大嫌い。「愛国心を執拗に強調する人程、其の愛している筈の国から金を掠め取る事が多い。」というのは良く在るけれど、石原元都知事もそんな１人。彼及び彼の一族による公私混同は過去に何度も報じられて来たが、其の度に見苦しい言い訳に終始する許りか、質問した相手を個人攻撃する事で黙らせたり（其れで黙ってしまう記者も記者だが。）等、政治家以前に人として軽蔑してしまう。

 

今回、豊洲市場の建物下にコンクリートの箱が置かれており、且つ其れが自身の在任中に決まっていた事が明らかになった際も、当時、東京都の最高責任者で在ったにも拘らず、「私は騙された。」、「自分は専門家じゃ無いので、他人任せにしていた。」等、見苦しい言い訳に終始していた（彼の息子も、信じられない様な言い訳をしていた。）が、過去に自身が指示している（と考えられる）映像等が次々に報じられた事で、「“何時もの様に”誤魔化し切れない。」と考えたのだろう。

 

当時、彼が率先して開業した「新銀行東京」が経営不振に陥り、開業から３年で１，０００億円を超える累積赤字を抱えていた。「事実上の倒産状態に在った同行を救済しないと、自分の政治生命に関わって来る。」という事で、石原元知事は都議会に対して「１，０００億円の減資と４００億円の追加出資。」を提案し、何とか許可して貰ったという状況。そんな中、「決まり通りに盛り土をしたら、１，０００億円を超える費用が掛かる。」事が判り、「新銀行東京の失敗＆救済への莫大な費用発生に続き、更にこんなにも費用が発生する事が都民にばれたら、本当に政治生命が終わってしまう。何としても誤魔化さなければ。」と石原元知事が考えたで在ろう事は、彼の人間性を考えれば、想像に難く無い。

 

「石原慎太郎という人間、本当に器が小さいな。」と改めて感じたのは、今回の謝罪が“直接”では無く、“ＦＡＸ１枚だけ”だったという点。「もう逃げ切れない。でも、直接の謝罪はプライドが許さない。」という事なのだろう。

 

又、「“年齢”を理由にして、此れ以上の追及から逃れ様。」とする姿勢が露骨に見える点も、「本当に卑怯だな。」と感じる。

 

こんな卑怯極まり無い人間を長年、“愛国の士”として持ち上げ続けて来た連中の気持ちが全く理解出来ない。年齢を理由にした見苦しい言い訳をするのだったら、もう“表世界”から完全に退き、隠遁すべきで在る。“害虫”が偉そうにしゃしゃり出るのは、百害在って一利無しだ。