タレントの海宮アンナさん(51歳)が13日、自身のインスタグラムの生配信で、「乳癌の1つで在る『浸潤性小葉癌』(ステージ3A)と診断され、闘病中で在る。」事を明らかにした。又、其の後、幾つかのメディアにて、治療に到る迄の経緯等を語っており、YouTubeでも其の一部を見る事が出来る【動画】。
毎年、人間ドックを受けていたという梅宮さん。でも、自分も今回初めて知ったのだが、「浸潤性小葉癌は、見付けるのが困難な癌の1つ。」という事で、きちんと人間ドックを受け続けていても、もっと言ってしまえば、身体の不調を感じて早めに病院に行っても、中々“病気の正体”が突き止められなかった様だ。
5年前、父・梅宮辰夫氏を失っているアンナさん。直接の死因は慢性腎不全だが、前立腺癌や尿管癌等、梅宮氏は6度の癌手術を経験するという、“癌と闘い続けた人生”だったと言って良い。「どうしても梅宮一族は癌が多かったので、私も小学校の頃に祖父も癌で亡くしてますし、父もずっと癌と共に人生を共にしていたのを見ていました。」と報道番組で彼女は語っていたが、だからこそ浸潤性小葉癌と診断された際は、そんなに驚きが無かったそうだ。
「癌に、何でなっちゃったのかなあ?彼の時、彼の人に暴言 吐いた罰かなあ?彼の時、(道端に落ちていた)塵を見なかった事にして、通り過ぎちゃった事の罰が当たったのかなあ?色々、そういう自分の(過去の)悪い所を反省している。」。
アンナさんの言葉で、特に強く印象に残った物だ。母方の祖母は癌を罹患し、苦しみ抜いた末に亡くなったのだが、アンナさんと同じ様な事を語っていたので。
戦後間も無い頃、母の家では1匹の雌犬を飼っていた。脱走癖が在り、脱走した際に雄犬と交尾した様で、妊娠してしまい、2匹の子犬を産んだ。でも、1匹の親犬を飼うだけで精一杯の状況だったので、子犬達の貰い手を捜したのだが、1匹は貰い手が見付かったものの、残る1匹はどうしても見付からなかった。其処で祖母は泣く泣く、近くの場所に子犬を捨てに行った。「人が少なからず住んでいる場所だから、誰かが拾って面倒を見てくれるだろう。」という思いが在ったからだと言う。
癌に罹患し、入院中の祖母を母が見舞いに行った際、「彼の時、子犬を捨てた罰が当たったんだろうね・・・。」と、祖母は涙を浮かべて話したと母から聞いた。「子犬を捨ててから40年近くも経っているのに、其の時の“罪の意識”にずっと苛まされていたんだ。」と、当時の自分は非常に驚いた物だが、アンナさんの言葉で其の事を思い出した。