ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

ヒロポン

2024年08月17日 | 其の他

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メタンフェタミン:1888年、日本薬学者・長井長義氏が、喘息の治療薬を開発している過程で、漢方薬として知られる麻黄から偶然発見された有機化合物。強い中枢興奮作用及び精神依存性薬剤耐性が在り、日本ではヒロポンの商品名で知られる。「ヒロポンを使うと、全然寝ていなくても、一切眠気が襲って来なくなり、御腹が全く減らなくなる。集中力や多幸感の高まり、疲労感や恐怖心が無くなる等の効果が“一時的”に現れるが、強い副作用が在り、使用し続けると“廃人”状態になる。1951年7月30日に「覚醒剤取締法」が施行された事で、我が国では「限定的な医療・研究用途での使用」を除き、使用及び所持違法となったが、其れ以前は合法だった。異常な状況で高い集中力と恐怖心の払拭が求められる戦地では、“日本軍”のみならず多くの軍隊兵士達に使われていたし、日本国内でも一般人が“普通に”購入&使用出来た戦後、少なからずの人間が其の副作用に苦しみ続けたと言われている。
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YouTuberドントテルミー荒井氏が運営するチャンネル大人の教養TV」が好きで、更新されるに見ているのだが、8月10日にアップされた「【ヒロポン】昭和の日本で普通に買えた・・・軍事利用の歴史から庶民の使用例判り易く解説」【動画】では、ヒロポンに付いて解説していた。非常に興味深い内容なので、是非視聴して貰いたい。

自分がヒロポンという存在を知ったのは、漫画サザエさん」によってだった。此方で紹介されている様に、「当時の日本でヒロポンは、一般人が普通に購入&使用出来る存在だった。」事が良く判る。子供の頃に此の作品を読み、ヒロポンという呼称脳裏に焼き付いたのだけれど、後にヒロポンが覚醒剤で在る事を知り、「昔の日本では合法な存在で、普通に購入&使用出来たんだ・・・。」と驚いた物。

くどい様だが、覚醒剤取締法が施行される迄は、我が国でヒロポンは合法な存在だった。だから、其れ以前に購入&使用する人は少なく無かった様で、有名人も例外では無かった。かしまし娘庄司歌江さんは「少女期にヒロポン中毒で、荒んだ生活を送っていた。」事を語っておられたが、他にも「霧島昇氏及び其の奥様が、ヒロポン使用による副作用に苦しみ続けていた。」事をコロンビア・トップ氏が国会で証言した事が在ったし、ビートたけし氏も「使用&所持が違法となって以降も、ヒロポンを使用する芸人が多かった。」事を屡々語っている。「当時の芸人でヒロポンを使用していなかったのは、自分が知る限り萩本欽一さん位じゃなかったかなあ。」というビートたけし氏の証言は強烈に覚えているし、中でも「当時、或る芸人の楽屋を訪れたら、部屋の真ん中に“覗き穴”が開いた段ボールが置かれていて、覗き穴から其の芸人が覗いていた。『何なんだ!?』と驚いたら、其の芸人が『御前は誰だ?』って真剣な声で聞いて来るんだ。ヒロポンを使用していたのを知っていたから、『嗚呼幻覚症状が出てて、“敵”が襲って来たと思ったんだろうな。』って判ったけど。」というのが、後になって「其の芸人=初代・三波伸介氏」で在る事を知った時は、「えっ!!!」と非常に驚いたっけ。

そんなヒロポンに付いて、自分は其れなりに知っている積りでいたのだけれど、動画「【ヒロポン】昭和の日本で普通に買えた・・・軍事利用の歴史から庶民の使用例迄判り易く解説」で初めて知る事実も、結構在った。

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① ヒロポンは、大日本製薬(現在の住友ファーマ)がメタンフェタミンに付けた商品名。1951年迄に23社の日本企業がメタンフェタミンを商品化しており、例えば「大正製薬は『メチルプロパミン』、塩野義製薬は『パーテン』、タカラ製薬は『タカラピン』、武田薬品工業は『セドリン』。」といった商品名だった。

② 「ヒロポンという呼称は、『疲労(“ひろ”う)が“ポン”と飛ぶ。』事から付けられた。」という話をずっと信じ込んでいたが、ギリシア語の『ヒロ(好む)』と『ポン(仕事)』を組み合わせた“造語”で、日本語に直すと“仕事大好き”的な意味合いが在る。のだとか。

③ 覚醒剤と言えば「注射器で打つ。」というイメージが在り、ヒロポン使用も同様に「注射器で打つだけ。」と思っていたのだが、錠剤粉薬状態で、口から飲む方法も在ったと言う。

④ 今回の動画で最も驚いたのは、自衛隊では現在も、“合法的に”覚醒剤が使用出来る。という事実。自衛隊が守るべき法律が書かれた自衛隊法」の第115条の3で「覚醒剤も含めた日本の法律で禁止されている薬物でも、自衛隊員は特別に所持出来る。」事になっているからだとか。「所持する事が出来る=使用する事が出来る。」という解釈“も”
出来、実際に自衛隊が覚醒剤を“何時”、“何に使おうとしているのか”は明記されていない。というのだから、昔も今も軍隊(良い悪いは別にして、自衛隊が軍隊で在る事は否定出来ないだろう。)と覚醒剤は、非常に密接な関係に在る事は変わらないのだろう。
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