昨夜の対スワローズ戦にサヨナラ負けした事で、ジャイアンツは4連敗となった。借金は「10」となり、今日にも自力優勝消滅の可能性が在るとか。こんなにも早い段階で、其れも東日本大震災の影響で例年よりも消化試合数が少ないというのに、「ジャイアンツの自力優勝消滅の可能性云々」なんて報道を目にするとは思ってもいなかった。
ジャイアンツの投手陣は、比較的良く頑張っていると思う。当ブログで過去に何度か指摘したけれど、問題は打撃陣だ。兎に角、打てなさ過ぎる。「中盤迄凌ぎに凌いで来たジャイアンツ投手陣が、味方打線の余りの打て無さ振りに耐え切れなくなって、終盤に打たれて負けてしまう。」という展開を、此れ迄に何度見せられて来た事か。
開幕から約3ヶ月、ジャイアンツの打撃陣は大不振に陥った儘。こんなにも長期間、其れも1人や2人の選手では無く、殆ど全ての選手が打撃不振に喘いでいるというのは異常な事態。「統一球」導入の影響は勿論在ろうが、其れは他の11チームも同条件で在り、チーム打率で言えば、ドラゴンズ(.230-7月7日の全試合終了時点の数字。)以外の10チームはジャイアンツ(.231-同じく、7月7日の全試合終了時点の数字。)よりも上回る数字を残している以上、ジャイアンツの打撃陣の「適応能力の無さ」は否定出来ないだろう。
実際にプレーをするのは選手だから、ジャイアンツが此処迄借金を増やした責任の多くが打撃陣に在るのは当然。儘優勝争いに全く絡めない儘今シーズンを終える事になれば(99.99%は、そうなりそうな気がしている。)、相当厳しいオフが待っている事を覚悟して貰いたい。大幅な減俸も然る事乍ら、解雇やトレードの嵐が吹き荒れるのは間違い無いだろう。(打撃陣だけでは無く、投手陣を見渡しても、ジャイアンツの“不良債権度”は際立って高い。「質より量」といった感じがするし、大胆に「スリム化」を図って貰いたいもの。)
そしてジャイアンツが優勝争いに全く絡めない儘今シーズンを終えた場合、厳しい処置が取られるで在ろう対象は選手だけに留めてはならない。先月の記事「無策無能の者は去れ!!」で指摘したが、コーチ陣の責任は問われて然る可きだ。打撃陣を全く立て直せない儘、無為に時だけを費やさせてしまった野手総合コーチの吉村禎章氏及び打撃コーチの江藤智氏は当然の事乍ら、ヘッド・コーチの岡崎郁氏も「参謀に全く成り得ていない。」という事から、大きな責任が在ると思っている。
「指揮官で在る原監督に責任は無いのか?」という声は当然在ろう。「チーム不振の責任は指揮官に在る。」というのは否定しないが、過去に何度も何度も原采配を批判して来た自分では在るけれど、開幕から此処迄の試合に関して言えば、「原采配に致命的なミスは無かった。」と捉えており、「『解任』に到る程の責任は無い。」というのが私見だ。
唯、「采配面」では問題無しと捉えているが、「自身の“御友達”許りでコーチ陣を固めた。」という点では大きな責任が在る。「原辰徳」という人物は嫌いじゃなく、寧ろ好きな人物と言えるのだけれど、強いて嫌いな面を挙げるならば「現役時代より、“ええかっこしい”な所が在る。」という点。人間誰しもええかっこしいな部分は在るだろうけれど、彼の場合は其れが強過ぎ、だからこそ「自身に苦言を呈する人物は、プライドを傷付けるだけの存在で在るから遠ざけたい。」という所がしばしば垣間見られた。其の結果として、“御友達”と連みたがる。プライヴェートならばそういったスタンスでも構わないけれど、「1つの組織」を率いる上では“御友達”、もっとハッキリ言ってしまえば“イエスマン”や“茶坊主”許りで周りを固めては駄目。そういった組織は、間違い無く腐って行くだけだ。
今オフに“御友達”のコーチ達への解任がフロントから提示された際、「チームの不振は自分の責任で在り、コーチだけに責任を背負わせる訳にはいかない。」と原監督が激しく抵抗する気がしている。「コーチを解任するならば、自分が辞める。」とも言いそうだ。「コーチ達は一生懸命頑張ったのだから、何としても守る。」という思いからならば未だしも、「御友達だから守る。」という思いが少しでも在ったとしたら、其れは余りにファンを愚弄していると言わざるを得ない。「優秀なコーチだから守る。」というのと、「無能だけれど、御友達だから守る。」というのでは天と地程の違いが在り、「御友達を守る為なら、俺達の事は一切無視かい!」と感じるファンが結構居るだろうから。
此の記事を書いた時点では、ジャイアンツの優勝なんか九分九厘無いと思っていました。昨年からでは在りますが、打線が余りに打てなさ過ぎたので。其れがまさか・・・。
飛ばないボールというのを過度に意識しなくなったからか、ジャイアンツの打者達に力みが無くなった様な。そんな中でも村田選手と小笠原選手の打撃は、可成り心配ですね。村田選手の場合は全く打てないという訳では無いけれど、チャンスに滅法弱い。「ジャイアンツの新井貴浩」なんていう渾名も在るとかで、其れを気にしてか本人は、余計に焦っている感じが。
小笠原選手はもっと深刻。芯で捉えられないケースが殆どで、動体視力が可成り悪くなっているのではないかという気がします。ONや落合博満選手等、超一流の選手達が初めて衰えを感じたのは、口を揃えて動体視力と語っていました。心配です。
今後とも、何卒宜しく御願い致します。