申し訳無いが邪魔なだけ

所謂「情報ヴァラエティ番組」が好きで、時間が許せばちょこちょこ見ている。特に好きなのは「シルシルミシル」と「～あらゆる世界を見学せよ～潜入！リアルスコープ」で、双方共に一番好きなのが「様々な商品の製造ラインを公開するコーナー」だ。リアルスコープで過去２回放送された「駄菓子の製造ライン公開」なんぞは食い入る様に見たし、後日、紹介された駄菓子がどうしても食べたくなって、購入出来る店迄遠征してしまった程。

普段は深夜帯に放送されているリアルスコープだが、昨日は特別番組としてゴールデン・タイムに放送された。録画予約したのを見始めたのだが、レギュラー放送時にもちょこちょこ感じていたイライラ感が、昨日の特番では我慢し難いレベル迄増してしまい、音声をオフにして途中迄見終える事に。

イライラ感の元凶、其れは「出演者達の必要性を感じさせない茶々入れ」だ。画面に字幕で「都心から２ｋｍ」と出れば「２ｋｍ！」、「好きなタレントは沢尻エリカ」と出れば「沢尻エリカ！」、「日本人の印象は『優しい』」と出れば「優しい！」等々、兎に角字幕が出る度に其の字幕内容を大声で叫ぶ“だけ”の出演者が目立つ。心底驚いての字幕の読み上げなら未だしも、「驚いた感じで読み上げるのが私の仕事。」と言わんばかりに執拗に遣られると、唯々耳障りなだけで、番組に集中出来なくなってしまう。レギュラー出演者のビビる大木氏も此の手の茶々入れが気になる人物では在るが、でも彼の場合は其の後に気の利いたコメントが発せられるだけましだ。問題なのは字幕をなぞるだけしか出来ない出演者で、「都心から２ｋｍ」という字幕に「２ｋｍ！」と叫ばれると、「其れがどうしたんだよ！」と言いたくなってしまう。

レギュラー放送時には出演者が５人程なので未だ我慢が出来るが、昨日は特別番組仕立てという事も在ってか出演者が１０人程出ていて、其の多くが「なぞり屋」だったのでもうウンザリ。又、「なぞり屋」では無かったけれど、３年間も非常に質の悪い「脱税」としか思えない行為（税務署が何度も申告を求めていたにも拘らず、一切応じていなかったとされている。）をした挙句、追徴課税されると子供でも言わない様な見苦しい言い訳に終始した脳科学者を出演させ、無理無理に「脳科学で言えば・・・。」と言わせた所で、全てが噓臭く聞こえてしまうだけだと思うが。

番組内容自体は面白いだけに、気の利いた事も言えない様な「雛壇芸人」や「雛壇タレント」は、申し訳無いが邪魔なだけ。「出演者を数多くさえすれば、番組が豪華になる。」とでも番組スタッフが思っているのだとしたら、我々視聴者も相当見縊られた物だ。