先日、NHKで放送された「さよなら、アルマ~赤紙をもらった犬~」というドラマを見た。今から凡そ65年前、第二次世界大戦下の日本では、10万頭とも言われる犬が「殺人兵器」として兵隊と共に戦場に送り込まれ、其の大半は地雷を踏んだり敵兵に撃たれたりして命を散らしたのだと言う。運良く生き延びられた犬達も終戦後には戦地に置き去りにされたそうで、そういった過去の事実を描いた「さよなら、アルマ ~戦場に送られた犬の物語~」を原作としたドラマだ。子供達と遊ぶのが大好きだった犬・アルマが、結果として人を襲わなければいけない様に“変えられて”しまうのは何とも遣り切れなかった。犬が“主人”に忠実で在るからこその変貌なのだから、余計にだ。
犬が堪らなく好きな自分には、言う事を聞かないという事でアルマが殴られるシーンも胸が痛かった。「人間の勝手な思いから殴るって酷い。」と感じつつ、ふっと頭の中を過ったのは昔の漫画に付いて。藤子不二雄氏の「ドラえもん」もそうだが、昔の漫画には「苛めっ子等が犬を殴ろうとしている場面」が結構登場する。「殴っている」のでは無く「殴ろうとしている」場面なのだが、其れを見て毎回気になるのが、殴ろうとしている手に野球のバットが握られている事。
誤解しないで欲しいのだが、自分は「そんな残酷な場面は許せない!」と“言葉狩り”の様な事をする気は全く無い。気になるのは「昔は実際に、野球バットで犬を殴る様な人が結構居たのだろうか?」という点。少なくとも自分が子供だった頃、そういった光景を見掛けた事は皆無だが、昔の漫画にバットで犬を殴ろうとしている描写が少なからず在るというのは、そういう現実が其れなりに在ったのではないかと思うのだ。家族の一員として猫可愛がりならぬ犬可愛がりする現代とは異なり、昔は犬の扱いがぞんざいだったとは聞くけれど・・・。
犬が堪らなく好きな自分には、言う事を聞かないという事でアルマが殴られるシーンも胸が痛かった。「人間の勝手な思いから殴るって酷い。」と感じつつ、ふっと頭の中を過ったのは昔の漫画に付いて。藤子不二雄氏の「ドラえもん」もそうだが、昔の漫画には「苛めっ子等が犬を殴ろうとしている場面」が結構登場する。「殴っている」のでは無く「殴ろうとしている」場面なのだが、其れを見て毎回気になるのが、殴ろうとしている手に野球のバットが握られている事。
誤解しないで欲しいのだが、自分は「そんな残酷な場面は許せない!」と“言葉狩り”の様な事をする気は全く無い。気になるのは「昔は実際に、野球バットで犬を殴る様な人が結構居たのだろうか?」という点。少なくとも自分が子供だった頃、そういった光景を見掛けた事は皆無だが、昔の漫画にバットで犬を殴ろうとしている描写が少なからず在るというのは、そういう現実が其れなりに在ったのではないかと思うのだ。家族の一員として猫可愛がりならぬ犬可愛がりする現代とは異なり、昔は犬の扱いがぞんざいだったとは聞くけれど・・・。
胸が苦しくなるけれど・・忘れてはいけない事がまた一つ増えました。
爆弾を背負わせて敵の戦車に向かわせる等の軍用犬の存在は知っていましたが、日本にも軍用犬が居たというのは恥ずかし乍ら全く知りませんでした。子供達と戯れるのが大好きだったアルマが、“主人”の命令という事で人間を襲わなければならなくなったのは、本当に遣り切れない思い。古今東西、数多くの戦争で数多の人間が命を失ったけれど、同時に数多の動物達をも命を失わ“されて”いるのですよね。