ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

垣根の、垣根の、曲がり角♪

2010年12月23日 | 其の他
子供の時分、11月下旬から今位の時期になると、路地裏や公園で落ち葉焚きをしている光景を良く見掛けた。白い煙を棚引かせ、プスプスと燃える落ち葉を見ると、「冬が到来するんだなあ。」と感じたもの。「垣根の、垣根の、曲がり角♪」で始まる童謡たきび」()の世界が、此の頃は普通に存在していた。

小学校の中学年名古屋から関東圏に引っ越したのだが、当時の家の庭には大きなドラム缶が1つ置かれていた。上部が刳り貫かれ、縦にした状態で置かれた其れは、家庭で出たゴミ(生ゴミ以外の可燃性のゴミ。)を燃やすに使用していたのだ。2~3週間に1度位の割合でゴミを燃やし、自分も其の役割を任された事が何度か在る。

其れからウン十年、落ち葉焚きは目にするのが極めて珍しい光景となった。ヴォランティア団体等が仕切る特定の場所では見受けられる様だが、近所で普通に見られる光景では無くなった。庭に置いたドラム缶でゴミを燃やすというのに到っては、法律や条例等によって禁じられた事で、公然と行っているケースは先ず無いだろう。

落ち葉焚きや私的に野外でゴミを燃やすのが禁じられる様になったのには、幾つか理由が在る。一番大きいのはダイオキシン排出等の「公害」が問題になった事だろう。発癌性有するとされるダイオキシンを排出させない為、法律等で禁じる事になった訳だ。其の他に、地面で行う落ち葉焚きでは地中のバクテリアが高熱で死滅させられてしまい、“痩せた土地”になってしまうという問題も在るらしい。元の肥沃な土地に戻るには、相当の年数を要するとか。又、落ち葉焚きも野外でのゴミ焼きも、後片付けをきちんとしない事での火事発生が懸念されたというのも在りそうだ。

地中のバクテリアの死滅云々に関しては、そんなにだだっ広い場所で落ち葉焚きをする訳でも無いので、「其処迄懸念する事も無いのではないか。」という気がしたりもする。後片付けの問題は他人様に大迷惑を掛ける可能性が高いので、此れは個々人がきちんと行わなければいけない事だろう。

ダイオキシン排出を始めとした公害に関しては、非常に判断に迷う所では在る。煙によって、余所様の洗濯物が汚れるという被害も在ろうし。自分の家から出たゴミを少しでも自分で燃やして処理するというのは、ゴミ処理に掛かる公的負担を軽くさせるという面も在ろうし、「杓子定規に『野外での私的なゴミ焼却は全面禁止!』というのもどうかなあ?」という思いが在る。ゴミ収集所に山積みされた家庭ゴミを見ると、余計に其の思いは強くなるのだが・・・。

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