ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

愚行

2015年01月09日 | 時事ネタ関連

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フランス週刊紙で乱射12人死亡 大統領テロ非難 イスラム風刺画原因か 犯人『預言者。』」(1月7日、産経新聞

 

パリの風刺専門週刊紙「シャルリー・エブド」の本社で、7日午前11時半(日本時間午後7時半)頃、覆面をした男2人が自動小銃を乱射して逃走した。ジャーナリスト1人と警官を含む計12人が死亡、少なくとも9人が負傷した。5人が重体と言い、死者は更に増える恐れも在る。警察当局者が、地元メディア等に明らかにした。

 

ニュース専門テレヴィ局によると、2人は乱射し乍ら「預言者の仇だ。」と叫んでいたと言う。シャルリー・エブドが掲載したイスラム教の預言者ムハンマドの風刺画等が、襲撃の理由と見られる。最新作は、過激派イスラーム国」のバグダーディー指導者を題材とした風刺画だった。

 

フランスのオランド大統領は銃撃現場を訪れ、事件をテロとして非難。パリの警戒態勢を最高度に引き上げた事を明らかにし、犯人逮捕に全力を挙げると宣言した。

 

大統領は「此の上無く残忍な犯行だ。フランスはショックを受けている。」と話し、緊急閣議招集した。

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以前にも書いた事だが、自分は「宗教」が好きじゃ無い。「弱者の救済を主張し乍ら、実際には其の弱者の弱みに付け込んで金銭を巻き上げ教団幹部が私腹を肥やしている。」等、宗教が嫌いな理由は幾つか在るが、「自身の教義唯一無二的に正しく、其れから少しでも異なる主張や考えは、力尽くで徹底的に排除し様とする排他性。の在る宗教が散見されるのも大きな理由。

 

特定の宗教を真剣に信じるのは個人の自由だし、其の宗教を茶化されて頭に来るというのは判らないでも無いが、だからと言って“脅迫”したり、“暴力”に訴えたりするというのは論外どんな大義名分が在ろうとも、脅迫や暴力に及んでしまえば、其れは“愚行”以外の何物でも無い。

 

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北星学園大に又、不審文書 威力業務妨害容疑で捜査」(1月8日、朝日新聞

 

北海道警は8日、札幌市厚別区の北星学園大に、学生に危害を加える事を推測させる文書が届いたと発表した。昨年5月以降、大学に届いた4通目の不審な文書で、関連を含めて威力業務妨害容疑で捜査している。大には慰安婦問題の記事を書いた元朝日新聞記者の植村隆氏(56歳)が非常勤講師として勤めている。

 

道警によると、文書は昨年12月27日に同大に郵送で届いた封筒に入っていた。印刷された字で「学生の家の何軒かから出荷する。」、「事件が起こったら拡散する」と書かれていた。「出荷」は「出火」の誤字の可能性が在ると見ている。植村氏や慰安婦問題に関する記述は無かったと言う。

 

今月6日に担当者が封書を開け、7日に道警に届け出た。

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従軍慰安婦に関する捏造記事を載せた朝日新聞、そして其の捏造記事に関わった記者が非難されるのは当然の事。(従軍慰安婦自体が存在しなかったかどうかは、又、別の問題だとは思っているが。)けれど、だからと言って、脅迫する様な真似は絶対に許されない。

 

主張したい事が在るのならば、然る可き形で主張すべきで、元記者のみならず、全く無関係な学生達をも巻き込む脅迫行為は、上記したテロ集団と何等変わらない愚行。

 

意に沿わない存在は、力尽くで排除して構わない。」なんて論理罷り通れば、其れは“真面”で無くなった証左。そういう愚行を成した連中は、是が非でも捕らえ、法律則っ厳罰科すべき。


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8 コメント

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Unknown (マヌケ)
2015-01-09 09:27:31
意に沿わない存在は、力づくで排除してかまわないを国家規模で実践しているのでテロとは呼ばれず、政策とか作戦という呼称で呼ばれて、それらは世界中のあちこちで起こっているというのが現実ではないでしょうか。 ビンラディンを世に生み出したのはソビエトのアフガン侵攻とCIAの対抗です。 イスラム国やアルカイダを生み出したのはアメリカが無理やりイラクを攻撃したことと、あきらめて撤退したことが原因です。 人生をめちゃくちゃにされた人がテロリストになる道筋ができあがってしまい、やられたらやり返すが根絶されない責任を大国がそれほど感じていないことがいちばんの問題なのではないでしょうか。 この犯人と同じことを貧しい国の何の罪もない一般人に対してアメリカやフランスやイギリスの軍隊が行ってきているという歴史が刻まれているのは、やられた側の人々の記憶にだけだからこんな悲劇が起こるのでは。
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Unknown (悠々遊)
2015-01-09 18:08:09
極めて全うなご意見だと思います。
ただ、欧州のイスラム系移民に詳しい同志社大の教授の話として、こういう話が今朝の地元紙・京都新聞に載っていました。
要約すると、
「テロや暴力が許されないのは当然だが、銃撃事件の背景にはヘイトスピーチと受け止められられかねない表現がある。イスラム教徒にとって宗教は自分の意思で変えられるものではなく、預言者ムハマンドの風刺のような宗教の冒涜は、信者にヘイトととらえられかねない。
共存のためには表現の配慮が必要なのではないか。」

表現の自由だからといってヘイトスピーチが許される社会であってはならない。それは表現の自由に名を借りた暴力にほかならいから。
とすれば度を過ぎた風刺はそれも暴力表現で、復讐心を煽る事にならないか、ということですね。
私はこの考えにも共感します。
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>マヌケ様 (giants-55)
2015-01-09 21:41:07
書き込み有難う御座いました。

「大国のエゴが、各地に災いを齎している。」というのは、確かに現実として在りますね。「“正義”という名の下の“制裁”」というのも、本質を見ると「“エゴ”を貫徹する為の“難癖”」というケースも少なく無いし。

唯、だからと言って、武力に対して同じ武力で返すとなると、同じ穴の貉となってしまう。其の辺が、難しくは在ります。
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>悠々遊様 (giants-55)
2015-01-09 21:45:18
書き込み有難う御座いました。今回は、此方にレスを付けさせて貰います。

「風刺」というのも、其の程度加減というのは在ります。何処迄が「風刺」なのか?、超えてしまうと「ヘイト・スピーチ」と変わらない分岐点は、一体何処なのか?

風刺される側としたら、真面目に信仰している程、風刺に対して過敏になってしまうのも判らないでは無い。

唯、どういう理由が在れ、武力に訴える、其れも全く無関係な人間を巻き込むというのは許されない。

風刺する側もされる側も、御互いの立場を理解した上で、一定の配慮を忘れないというのが、重要なのでしょうね。
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長文失礼 (AK)
2015-01-11 00:20:46
勝手ながら、先年、伯母が急逝しましたので新年の挨拶は控えさせてください。

悠々遊様の仰っている「同志社」の人は、イスラム国協力者として話題になったあの方ですね、きっと。我が同志社、日本赤軍の昔からイロイロこの手のニュースにご縁があります^^;。そういや百田君も同志社。それはさておき、西ヨーロッパにおけるイスラム教徒移民と原住民の摩擦というのは結構なものがあります。極右の台頭が30年来、フランス等のニュースで出ますが、パパ・ルペンが最初に脚光を浴びた80年代とは異なり、現在の極右支持者にはかつては社会党や共産党を支持していたインテリやフェミニストも多いというのが現状だそうです。極右の支持者=封建的な田舎者、低所得・低学歴の男性、では測りきることが出来ない。「自由な社会」「女性、個人の権利」を侵すムスリムへの嫌悪、偏見、そして移民に甘い左派への失望がインテリすらもルペン娘の国民戦線へと向かわせる。この傾向は他の北西ヨーロッパ諸国でも顕著に見られるそうです。実際、それらの国出身者(政治的にはリベラルが多い)と話していても、「極右に投票するのは耐え難いが、ムスリム(北アフリカ・西アジア移民)は大嫌い」というような感情をあからさまにすることが多々あるように思います。でもそういう嫌悪の対象にされた欧州生まれのムスリム移民の子供はたまらんよねー。親は選べんのだし。

アルジェリア出身者(植民地時代に何代かにわたって暮らしていた白人のキリスト教徒も含む)は常に差別とテロの歴史であり、以前ヒストリーチャンネルにてフランスTV制作の「テロの歴史」というシリーズを見たときにも、フランスにとってのアルジェリアというのは忌まわしい対象なのだなあと知りました。日本における朝鮮みたいな感じ。
アルジェリア独立戦争における、フランス系住民への虐殺行為に始まり、70~80年代に頻発したフランスでの中東系によるテロ(パレスチナゲリラ含む)等。特に70年代欧州の赤色白色テロ合戦の「鉛の時代」と呼ばれるような時代が戻ったような、嫌な感じ。ちなみにイタリアの公安や、マフィアやバチカンが裏に関わっていたことが近年公になったイタリアでのテロ事件というのも多数ある。余談ながら、マフィアとの決別とキューバ支援を表明した今の法王は「革命的」「歴史を転換させた」と感じます。70年代は反共のためにマフィアと手を組んで悪さをしていたのだから。ちなみに「ゴッドファーザー3」はその辺の史実を一部描いています。

長文ご無礼しました。
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>AK様 (giants-55)
2015-01-11 01:45:47
書き込み有難う御座いました。

伯母様が亡くなられたとの事、心より御悔み申し上げます。

若い積りで居る自分も、昔で言えば「晩年」の年代となり、伯父(叔父)や伯母(叔母)の中には体調を崩す者も散見される様になりました。又、昨年は友人の親が亡くなり、近しい友人は皆、片親になってしまったという状況。生物にとって「死」というのは避けられない節理なれど、本当に辛い事で在ります。

「でも、そういう嫌悪の対象にされた欧州生まれのムスリム移民の子供はたまらんよねー。親は選べんのだし。」というのは、全く同感。今回のテロの犯人は決して許されない事をしたのだけれど、彼等の“境遇”を知ると、感情を寄せてしまいそうになるケースも在り、複雑です。
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同情だけではまたいかんのよね (AK)
2015-01-11 23:01:49
そういや思い出しました。
アングロサクソンやフランスはクリスマスに鳥食べるが、ゲルマン系は豚のハム食べる。豚というのは非常に重要なシンボルで、ゲルマン圏に行くとお土産に豚のキーホルダー売っていたりする(豊穣のシンボル)。

ところが大都市郊外の、フランスだと「バンリュー」や「ゲットー」と呼ばれるような低所得者向け住宅が並ぶ地域に行くとムスリムが大多数で、学校の弁当に豚のハムサンド持って来た白人の子供が虐めに遭うなんて話は日常茶飯事で、そういった事例が報道されることで、穏健な白人までがムスリムを嫌悪しだす。更にティーンの女児に教育を受けさせないだとか無理やり結婚させるとか、そういう記事にますます偏見と嫌悪を募らせる…。で、極右やマスコミがそれを大いに利用する。
そもそも十字軍の昔からムスリムは中世文学の「悪役」なんだよなあ~。
日中韓よりたち悪いかも。もっとも中韓同士は「蜜月」ながら案外とこの感覚を持ってるみたい。地続きだからか。ベトナム赴任の友人も現地の歴史博物館はものすごい反中の内容、と教えてくれた。日露戦争の後の「黄禍論」も「ロシアに勝った日本」を「フン族」やモンゴルと同一視したもので、歴史的背景をうかがわせるし。歴史はまあつながってるといえばつながってるが…。
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>AK様 (giants-55)
2015-01-12 01:43:30
書き込み有難う御座いました。

「自分達と異なった部分が在るから。」という理由だけで、特定の対象を排除し様とする。そういった意識を、国家が利用するケースも多々在る。

「自分は、絶対に引っ掛かる訳が無い。」と自信満々な人が、振り込め詐欺に簡単に引っ掛かってしまうという話も聞きますし(以前、記事で書きましたが、引っ掛かりそうになったそういう知人が実際に居ました。)、国家による恣意的な煽りに乗っかってしまうというのも、中々避け難い部分が在るのかも。
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