天晴れ、日本チーム！

裏を取るという基本的な手順を踏まずに、偽メールを掴まされた国会議員。会期中、それも自らが所属している委員会が開かれている最中に、私的な結婚報告で首相の元を訪れた国会議員。＊１そして、超大物国会議員の息子で、且つ過去にその素行の悪さが何度も報じられて来た御仁が、親の七光りで地方議員選挙に出馬し、絶対的な地盤の固さから当選が確実視されている・・・。

政界の幼稚園化に拍車が掛かりそうなニュースばかりに、心底暗澹たる思いが在る。「実際に政治を動かしているのは政治家ではなく官僚。」というのは判ってはいるものの、最低限の常識＆規範も持っていない様な輩が、我々の血税を食み、国民の代表としてのさばっている事に憤りを禁じ得ない。

そんな嫌な思いを軽減してくれたのは、昨日行なわれたＷＢＣの日本v.s.メキシコ戦だった。誤審で手痛い１敗を喫し、もう後が無くなった日本チーム。しかし、嫌な負けを引き摺る事無く、メキシコに５点差を付けての勝利を飾ってくれた。嘗て「悲運の投手松坂」という記事で、大舞台での運の無さを指摘した松坂大輔投手。その彼が昨日の先発を務めたのだが、自チームの打撃陣がなかなか得点を上げられないもどかしい展開の中、気迫溢れる投球で責任回数を”完封”。日本チーム勝利の最大の貢献者と言え、惜しみない拍手を送ると共に、「悲運の投手」等と書いた事を此処に謝したい。

皆が一丸（愛すべき野球人”ムッシュ”が嘗て、「いちまる」と呼んだという伝説も在るが。）となり、「明日無き闘い」、正にサドン・デスの闘いに臨んでいる我が日本チーム。必死な思いが、画面を通してひしひしと伝わって来るのが心強い。おこちゃまぶりを見せ付けているアホ馬鹿議員達に、”大人”として闘っている彼等の爪の垢を煎じて飲ませたい程だ。

今日行なわれる韓国戦に快勝し、日本チームが準決勝に進んでくれる事を固く信じている。

＊１　会社で喩えるならば、一介の平社員が重要会議をすっぽかして、プライベートな結婚の報告をする為にノコノコと社長の元を訪ねる様な愚行。これを「既成概念に捉われない斬新な言動」とでも言うのだろうか？どんな時代で在っても、こんな事は単なる無責任＆常識の無い言動でしかないと思う。

それを注意＆指摘しない組織というのもどうかと思うが、それ以上にこんなくだらない出来事を、ニュースの冒頭で延々と報じるマスメディアのどうしようもなさは、何とかならないものだろうか。