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「1世帯30万円支給へ 住民税非課税世帯が対象 収入半減世帯も」(4月3日、産経新聞)
安倍晋三首相と自民党の岸田文雄政調会長は3日、「新型コロナウイルスの感染拡大による影響で、所得が減少した世帯等を対象にする現金給付。」に付いて、1世帯当たり30万円とする事で合意した。
支給の対象は、住民税非課税世帯。加えて、一定の所得制限を定め、収入が5割程度下がる等、急減した世帯に付いても対象とする方向だ。
岸田氏は会談後、記者団に、支給を始める時期に付いて、「スピード感が大事だと、強く申し上げた。政府は迅速に支給する点も勘案し乍ら、今後調整する」と語った。
政府は、現金給付案を盛り込んだ緊急経済対策となる令和2年度補正予算案を来週閣議決定し、早ければ月内にも成立させる方針だ。
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最初に断っておくが、「新型コロナウイルスの感染拡大により、生活が“真に”困窮した人達を救済するのは国の責務。国が定めた救済対象や救済手段等が“適切”で在れば、仮に自身が対象外となったとしても、『救済された人達だけが得をして狡い!』なんぞと非難する気は毛頭無い。」というのが、自分のスタンス。其れを踏まえて今回の記事を読んで戴きたいのだが、自分は今回の合意に付いて大反対。
今、国に求められているのは“生活困窮者の救済”に加え、“落ち込んでいる経済の活性化”ではないか?経済の活性化は、消費が活発化する事によって成し遂げられる。今回の合意で政府は「約1,250万世帯が対象で、支給総額は3兆7,500億円規模。」を想定しているとか。こんなにも莫大な金が消費に回されれば良いが、「殆どが貯金に回される。」なんて事になると、経済は活性化されないだろう。
どんなに生活が困窮している家庭でも、生活必需品を購入しない訳にはいかない。“給付”という形を取るので在れば、生活必需品購入“限定”の商品券給付の方が、現金給付よりもベターと考える。本来は手持ちの金で買わなければならなかった生活必需品を、商品券で購入するのだから、そういう意味では“正しい置き換わり”となる。商品券の不必要な貯め込みを避ける為、一定の利用期限を設けた方が良いし、莫大な血税が投入されるのだから不正(「商品券の転売。」や「悪質な宗教団体や詐欺師等による収奪。」、「商品券の偽造。」等。)を排除すべく、“厳重な縛り”も必要だろう。
非常に気になるのは、こんなにも莫大な支出の財源だ。「生活困窮者を救済する。」という大義名分を掲げ、「財源は、“一般国民に大きな影響を与える形での増税”で賄うう。」というので在れば、国民の消費マインドは更に冷え込む。経済が活性化されるどころか、逆に悪化するだろう。又、「赤字国債の発行。」というのも、其の場凌ぎに過ぎないし、結局は“更なる借金”を国民に背負わせる事になるので駄目。
「議員定数を大幅に削減する。」や「政治資金の用途を、厳しく制限する」等、“国の無駄”を徹底的に無くした上で、「宗教団体へのおかしな優遇税制を無くす。」、「昔に比べると余りにも引き下げられ過ぎた高額所得者に対する所得税の最高税率を、もっと上げる。(こういう主張をすると「そんな事をしたら、金持ちは税率の低い海外に逃げてしまい、結局は税収が減ってしまう。」と反対する声が出て来るけれど、日本の治安や利便性等を考え合わせれば、金持ちの誰もが海外に逃げるとは思えない。)」、「一定割合以上の内部留保が存在する企業への課税。」といった事をした方が、自分は好ましいと考えている。
給付という形に拘らないのならば、消費税の引き下げが望ましい。大幅に引き下げると一時的に税収は減るだろうが、確実に消費マインドは上向き、結局は税収が増える事になると思う。
最後に、皆様にズバリ聞きます!「今回の合意、皆様はどう考えますか?」。
何事にも一長一短があろうかと思いますが、「低所得かつ新コロナ禍での生活困窮者に迅速に」という前提を踏まえるなら、現金支給に賛成。
理由は、
商品券ではその印刷に時間と経費が余計にかかる。
必需品の買い物に商品券があてられるとしても、本来使うはずの浮いた現金を貯金に回すことも考えられるので、現金か商品券かは問題ではない。
ただし、当面長引きそうなのに1回ぽっきりでは焼け石に水だし、生活困窮者に限るなら、所得税や住民税の減免対象者は役所で把握できているので、即支給すること。
自己申告なんて悠長な話では、書類を揃えたりそれを審査したりで手間と時間が膨大になり、3密の危険も増す。
すでに指摘されているように、1所帯に30万なんて馬鹿かと思う。
1人所帯もあれば大家族所帯もあるのに何を考えているやら。
1所帯マスク2枚支給もそうだが、人気取りのための思い付きにしか思えない(人気取りどころか炎上する始末だが)。
閣僚や官僚が真剣に知恵を出し合って議論したのか、安倍周辺の発想による暴走なのか(多分後者でしょう)。
年金だけが頼りの下流老人所帯ですが、住民税減免レベルまでほんの数万円だけ年金所得が多いので、今回の支給対象者にはなりそうもありません。
なので僻んでやる~ですよ(苦笑)。
商品券支給の場合のデメリット、確かにそういうのは在りますね。一番の問題は悠々遊様が書かれている様に「時間」と「経費」の問題。
記事でも書いた様に、「“真の”生活困窮者を、国が救済する。」というのは、自分も大賛成。唯、「其の政策が、本当に真の生活困窮者を救済するのだろうか?」という観点からすると、どうしても“危うさ”を感じてしまうんです。悠々遊様も書かれている様に、「其の金額が、本当に其の家庭に見合っているのか?」というのは疑問だし、又、恐らくは“日本で最大規模のばら撒き”となる事から、“不正”を働く規模も最大になる事が考えられる。犯罪組織による不正申告や詐欺、悪質な宗教団体による収奪等々、今迄には無かった規模の犯罪が起こり得る訳で、其れに対する厳格な対応は取らないと駄目でしょうね。
“アベノマスク”もそうですが、どうも安倍首相が先走ってどんどん決めている感が在る。有識者会議を行った上での判断という事だけれど、(本来作成して公開されるべき)議事録が、全く作成されていなかったりと、今の政府は余りに異常。今回の合意で支出される財源をどうするのかとか、全てが曖昧模糊としており、一国民として非常に不安です。
あんなにも森友学園問題で批判されたのに、「外出自粛要請」が出され、尚且つ「森友学園問題で自殺した官僚の遺書が明らかとなった。」直後にも拘わらず、芸能人と桜見をしている写真を平然と公開する首相夫人。どうも此の夫婦は、人から批判されるとむきになって反論したり、している事を押し通すという幼稚さが共通している。もう呆れる許りです。
まず、住民税非課税世帯という条件、そういう人たちの中には生活保護を受けている人も多いでしょう。数々の優遇措置もあるし、なんとか生活できているはずで、そんな人たちに追加で支給する必要があるのかどうか。
そして30万円と言っても、今のところ1回限りのようですね。コロナが1、2か月そこらで収まる可能性は低く、当面はしのげても、使い果たした後はまた生活が困窮してしまいます。長期的な支援策を考えるべきでしょう。まあ出さないよりはマシですが。
それと今回のコロナ過で今一番困っているのは、事業者やフリーランサーで、客が来なくなった接客業関係の事業者も大変ですが、イベントや舞台関係のスタッフは、これらがほとんど中止になった為、収入が全くなくなってしまった人がいます。また派遣労働者の方たちも派遣切りに会って困っています。世帯当たりというよりも、こういう方たちを一日も早く救済すべきだと思います。
商品券の給付については、私は反対です。それはある程度コロナ過が終息して、経済活動に重点を置く時期になってからやるべきで、特に資金手当が必要な事業者の方たちには、今は何より現金です。商品券では資金繰りは出来ません。
イギリスでは、飲食業やフリーランスを対象に賃金の8割を休業補償として3か月間支給すると発表しました。こういう対策を行えばそういった業種の方たちも休業し易くなります。
日本のように営業自粛は要請するけれども補償されるかは不透明だと、収入確保の為に店を開けざるを得なくなり、結果として感染が広まってしまいます。
今はとにかく、感染拡大を抑える事。経済が止まってもそちらを優先させ、その保障に税金をつぎ込む事もやむを得ません。そういう政策を迅速に的確に実施するのが国の役目でしょう。
ついでですが、書かれてます桜見の写真をSNSにアップした首相夫人には本当に呆れています。
場所がホテルかどこかなんて関係ない、政府が外出自粛を要請している時期にこんな呑気な写真を公開する事がどんな影響を及ぼすか、多分何も考えてないのでしょうね。
若い人がこの写真を見て「なんだ、外出自粛だなんて言ってるけど、首相夫人が大勢の人と一緒に桜見物してるなら、堂々と外出したって構わないんだ」と考え、そうして多くの若い人が外出して、結果としてここ数日の感染爆発を招いたとしたなら、その責任はとてつもなく重大でしょう。軽率な行動で済む問題ではありません。一刻も早く首相は責任をとって退陣、首相夫人は隔離しどこかに閉じ込めておくべきでしょう。
収入が減った事で、子供の学費支払いに困っている家庭も在るとか。そういう事を考えると、商品券よりは現金という事になるのでしょうね。上で悠々遊様が書かれている理由に加え、Kei様が書かれている資金繰りという事も考え合わせると、現金の方がベターなのかなと。唯、未曽有の額が一般家庭(一部では在りますが。)が流れ込むのですから、間違い無く“悪い連中”が毟り取る算段をし始めている事でしょう。何れだけ“縛り”をした所で、悪事を100%取り締まる事は無理。其れは判っておりますが、判った上でも出来る限りの縛りを設けて欲しい。大事な血税が投入されるのですから、有益な事にだけ使われ欲しいので。
現金支給、第2弾以降も考えているという話が在ります。真に生活困窮している人達を国が救済するのは大賛成だけれど、先が全く見えない状況だけに、手当たり次第に金を撒けば良いという物でも無い。記事で書いた様な確りとした財源を作り出さないと、結局は“増税”によって、より多くの人達が困窮するという状況を作り出し兼ねない。
自分にとって不都合な追及をされると、「民主党時代はどうだったんですか!」等と全く無関係な話を持ち出して胡麻化したり、兎に角誠実に答える意識が零の安倍首相。幼稚極まりない人物ですが、興味深いのは不都合な追及で感情的になると、「言わばですね・・・」とか「正にですね・・・。」というフレーズを多用し始める。こういうフレーズが使われ出すと、”台本には無い本音”がポロっと飛び出すのが常で、「私や家内が少しでも関わっていたら、首相を辞めます。」というのも、其の件で飛び出した。此の言葉によって、真面目な官僚が命を絶ったのですから、全く遣り切れません。首相夫人も都合によって、立場を「公人」or「私人」と使い分け、政治を大混乱させている。傾国の夫婦と言っても良く、一日も早く表舞台から去って貰いたい。