気分が滅入ってしまうので、出来れば楽しい話題を取り上げたいのだが、今日も「新型コロナウイルス」に付いて取り上げない訳にはいかないだろう。其れ程、非常に気になる報道がされたので。
新型コロナウイルスの感染者数が、全世界で100万人を突破し、感染した人の死亡数も1万人を超える事態に。こうなって来ると何処に居ようとも、誰で在ろうとも、感染する可能性は在ると思った方が良いだろう。
ブラジル当局は1日、アマゾン熱帯雨林に住む先住民の女性(20歳)が、新型コロナウイルスに感染している事を明らかにした。彼女はコロンビア国境に近いサントアントニオドイサの公共医療機関に勤務しており、其処では先週、休暇から戻った医師の感染が明らかとなっていた。現段階では無症状の彼女だが、家族も含めて隔離され、経過観察中だとか。アマゾン先住民の感染が確認されたのは初めての事。
初めて此のニュースに触れた際、「アマゾンの奥地に住み、“外界に全く触れる事の無かった先住民”に迄、新型コロナウイルスの感染が広がったのか!?」と勘違いしたのだけれど、“現代文明に接している先住民”という事ならば、感染も意外では無い。でも、非常に気になったのは、“先住民族の彼女”が感染したという事実だ。
1492年にクリストファー・コロンブスが“新世界”を発見した事で、其処には“外部”から多くの人間が入り込む事となった。其の結果、新たな文化の流入と共に、コレラ、インフルエンザ、マラリア、麻疹、ペスト、猩紅熱、睡眠病、天然痘、結核、腸チフス、黄熱等、先住民にとっては未知の病気も入り込み、免疫を持たない彼等は次々と感染し、遂には全滅してしまったと言われている。
「アマゾン先住民は、外界から持ち込まれた病気には非常に脆弱。」とされており、万が一、無症状の彼女から先住民達に感染が広がっていたら・・・と思うと、本当にぞっとする。