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「太陽光コスト73%減 7年間 世界平均 風力も23%減」(2月13日付け東京新聞[朝刊])
地球温暖化対策として拡大が期待される再生可能エネルギーの発電コストが2010年からの7年間で大幅に下がり、世界平均で太陽光は73%、陸上の風力は23%下落したとの報告書を、国際再生可能エネルギー機関(IRENA)が12日迄に纏めた。
2020年迄に太陽光のコストは更に半減する可能性が在り、一部の太陽光と陸上風力は、火力発電より安くなると予測。アドナン・アミン事務局長は「再生エネルギーへの転換は、環境への配慮というだけで無く、今や経済的な選択だ。」と指摘した。
2010年時点の太陽光の発電コストは、世界平均で1kWh当たり36セント(39円)だったが、2017年に10セントに下落。陸上風力は8セントから6セントになった。技術の進展や入札制度の導入等による価格競争の促進、参入企業の増加が要因と言う。石炭や石油等、温暖化を齎す化石燃料を使った火力発電のコストは5~17セント(5~18円)だった。
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地球に関しては「温暖化」と「寒冷化」という正反対の説が存在しているけれど、地球温暖化説の方が有力の様だし、個人的にもそういう気がしている。地球温暖化の大きな要因として化石燃料が指摘されているし、又、「コストが安いから。」という理由で推し進められて来た原子力発電も、一旦大きな事故が発生すると莫大なコストが掛かるだけでは無く、人類に多大なダメージを与え兼ねない“暴走”を見せる事が明らかとなった今、世界的に再生可能エネルギーを拡大して行く必要性が在ると思う。
再生可能エネルギーには「太陽エネルギー」及び「風力発電」の他に、「水力発電」、「潮力発電」、「波力発電」、「海流発電」、「地熱発電」、「バイオ燃料」、「バイオマス」、「地中熱」等が在る。色々問題は在る様だけれど、個人的には「地熱発電」に興味を持っている。
今回、「太陽エネルギー」及び「風力発電」の発電が大幅下落が明らかとなった事が、再生可能エネルギー拡大への後押しになる可能性が高まれば良いのだけれど・・・。
日本本土は、再生可能エネルギーにシフトしたとしても、世界の中では、東亜においても原発が利用されるのも、貧しい後進国があるからこそ、仕方ない側面があると思います。しかし、こうして選択肢が増える事によって、まだまだ利用可能な自然がある事は、日本が恵まれた国だという事が分かりますね。
再生可能エネルギーに関しては、何れも帯に短し襷に長しという面が在る様ですね。火山大国という面からも、地熱発電には最も興味が在るのですけれど、隆様が指摘されている「土地選抜の難しさ」や「コスト面の高さ」以外にも、「エネルギー効率の低さ」等も在るとか。
再生可能エネルギーの実用化には未だ未だハードルが幾つも在る様ですが、仰る様に「選択肢が多い。」というのは“贅沢な悩み”とも言えるし、将来の子供達の為にも、より安全で安価且つ永続的な使用が可能な物を実用化して欲しいものです。