一足早いクリスマス・プレゼント

今夏の記事「資格を有しているだけじゃあ食えない」でチラッと触れたのだが、知人の友人（Ａ氏）で「合格率が極めて低い。」とされる資格試験の勉強に励んでいる人物が居る。数年に亘って試験を受け続けているのだが、中年と呼ばれる年齢に入った事も在り、「此のまま試験勉強を続けていて良いのだろうか？」と苦渋しているとの事だった。唯、若者ですら仕事が中々仕事が見付からない御時世。非常に優秀な人物と聞き及んではいるものの、「中年の彼が、直ぐ定職を見付けるというのも厳しいだろうなあ。」という懸念が、正直自分には在ったのだが・・・。

先日、其の知人から連絡を貰った。Ａ氏の環境に、大きな変化が在ったのだと言う。プライヴァシーの問題が在るので詳細を書くのは控えさせて貰うが、求職していたＡ氏に思いも寄らない仕事が決まったのだ。別口の募集に応募した所、彼の経歴＆人柄を高く評価した雇い主が、彼を要職で採用。新たな資格取得（此れも難関。）を薦めてくれたばかりか、公私に亘って様々な配慮をしてくれるのだとか。決して怪しげな仕事では無く、多くが「そりゃ凄い！」と思うで在ろう仕事だ。

不安な日々から一転、希望を持てる日々へと変わったＡ氏。アメリカン・ドリームならぬジャパニーズ・ドリームといった感じが在り、無関係な自分迄嬉しくなった。一足早いクリスマス・プレゼントを貰った思いで在る。

Ａ氏とは直接面識が無いのだけれど、友人の話からは彼の生真面目さや努力家の面が緊々と伝わって来る。雇い主は、彼のそういった部分も買った様に感じる。もしそうだとしたら、世の中未だ未だ捨てた物じゃ無い。

とは言え、彼が本当にジャパニーズ・ドリームを実現出来るかは、勿論今後の彼の努力如何に懸っている。今は「夢」の尻尾を握っただけで、其れを手元迄手繰り寄せられるかどうかは本人次第だ。何とか手繰り寄せて欲しい。