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「8ヶ月振りに家族と再会 640km離れた中国で発見」(2月17日、テレ朝news)
タイで去年6月から行方不明になっていた認知症の女性が、自宅から600km以上離れた中国南部で発見され、8ヶ月振りに家族との再会を果たしました。
娘(35歳)と抱き合って涙を拭うのは、タイ北部のチェンラーイ県に住む59歳の認知症の女性です。去年6月、近くに住む息子に会いに出掛けた儘、行方不明になっていました。女性は先月末に、自宅から640kmも離れた中国雲南省の昆明で発見され、身分証明書を持っていた事から、家族に連絡が付きました。女性の娘は昆明の病院に駆け付け、8ヶ振りに母親との再会を果たしました。女性は「歩き続けていた。」と話していて、体重が20kg落ちたという事ですが、どういうルートで昆明迄辿り着いたのかは判っていません。
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近くに住む息子に会いに出掛けて行方不明となり、約8ヶ月振りに家族と再会出来た。「母を訪ねて3千里」に擬えると、「息子を訪ねて約163里」という感じか。
「歩き続けていた。」と当該女性は語っている様だが、其れならば体重が約20kmも落ちたのは理解出来る。タイという国柄を考えると、飲食物や寝泊まりする場所は、行く先々で“提供”して貰えたのだろう。でも、「国境越えが、良く出来たなあ。」という驚きが。
兎にも角にも、無事に家族と再会出来て本当に良かった。
高齢化が進む我が国に在って、認知症罹患者の徘徊は大きな問題になっている。以前に書いたと思うが、近所で認知症と思われる高齢女性が徘徊しているのに出会し、警察に保護して貰った事が在る。
又、数年前位から近所の店等で、「(認知症罹患者と思われる)高齢者が行方不明となっており、見付けた方は連絡下さい。」と、当人の写真や特徴、行方不明になった状況等が記された貼り紙を、良く見掛ける様になった。自分が知るだけでも、数人は居る。1年以上貼られている場合も在り、「こんなにも長い間見付からないというのは、どういう事なのだろう?」と、どうしても最悪の事態を考えてしまう。
昨年、警察庁が発表した所によると、「2017年、警察に届け出が在った認知症の行方不明者数は1万5,863人(男性8,851人、女性7,012人。)で、2016年よりも431人上回った。」と言う。統計を取り始めた2012年以降、5年連続で増加しているそうだ。となると、2017年の認知症の行方不明者は、1日に約43人も記録されている事になる。