ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

“数字”に信頼が置けなくなれば・・・

2019年02月17日 | 時事ネタ関連

自分の意見を他者に納得して貰おうと思うのならば、感情に訴えたり、抽象的な話をするのでは駄目。“根拠の在る具体的な数字”を示した上で、冷静に話をしないと、他者は納得してくれない。。父親や元上司から良く言われた言葉で、社会人生活が長くなればなる程、「確かにそうだな。」という思いが強くなっている。だが・・・。

 

*********************************

自衛隊募集、9割が協力 『6割は協力拒否。』の自民大会首相発言を修正」(2月13日、毎日新聞

 

岩屋毅防衛相は12日の記者会見で、「安倍晋三首相が10日の自民党大会で自衛隊員募集に関して『都道府県の6割以上が、協力を拒否している。』と発言した事に付いて、実際は約9割の自治体から情報提供を受けている。」と事実上認めた。野党側は、自衛隊を憲法明記する必要性を強調する印象操作した。と批判している。

*********************************

 

「『森友学園問題』や『加計学園問題』での公文書改竄。」、「厚労省による『労働時間の調査』での、残業時間の集計ミス。」、「『障害者雇用割合』に付いて、国交省国税庁等が長期に亘って数字を“水増し”し、法令基準を守っている様に誤魔化していた事が発覚。」、「法務省が行った『失踪した技能実習生への聞き取り調査』では、最低賃金以下で働いていた外国人の割合を0.8%としていたが、実際には最低でも7割存在している事が明らかとなった。」、「厚労省の『毎月勤労統計調査』が、ルール通りの“全数調査”では無く、“抽出調査”で行われ、数字が誤魔化されていた事が発覚。」等、昨年以降、“の組織による数字改竄”が次々と明らかになっている。「『障害者の雇用割合』に関する数字改竄」や「『毎月勤労統計調査』に関する数字の誤魔化し。」に関しては、非常に長期に亘って行われて来た物だから、“別物”と考えるにしても、他の多くが「“安倍首相への忖度”が強く働いた。」のは間違い無いだろう。

 

「全く根拠が無い事を、然も事実で在る様に主張する。」というのを、安倍首相は過去に何度かしている。「言い訳にもならない様な見苦しい言い訳をした上で謝罪。」というのは良い方で、多くは素っ惚けて誤魔化すというパターン愚かな民が多いので、時が過ぎれば、皆忘れてくれる。という事を学習したからこそ、こういう巫山戯た手法を繰り返すのだろう。

 

今回の“6割以上発言”も又、“無根拠で適当な数字”を口にしたに違い無い。「そうでは無い!」と餓鬼の様に反論するのならば、“数字の具体的な根拠”を示すべき。示せないので在れば、きちんと謝罪する。道徳教育の必要性を声高に叫んでいる彼ならば、「嘘を吐いてはいけない。」とか「間違った言動をした際には、妙な言い訳をせずに謝る。」といった事が、“道徳伊呂波の伊”なのは充分判っているだが。

 

他者を説得する為、非常に重要な要素となる“数字”。でも、其の数字が全くの出鱈目なら、大きな問題だ。“自分で調べて誤りが判るレヴェル”ならば未だしも、“公の組織や公の人間が示した出鱈目な数字”だと、一般人が誤りに気付くのは困難。

 

「公の組織や公の人間が、平然と出鱈目な数字を示すのが珍しくなくなって来る。」と、国民は“国”を信じられなくなる。そして、「そういう国は、遠からずに傾く。」に違い無い。


コメント (4)    この記事についてブログを書く
« 「メリー・ポピンズ リター... | トップ | 息子を訪ねて約163里 »

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (悠々遊)
2019-02-18 10:21:11
安倍内閣における数々の「疑惑の数字」の深刻さとともに、先週一番印象的だったのが、総理の「自衛官の子供の憲法違反疑問」発言に対する野党の質問への逆切れ。
論点をすり替えたうえで「私を嘘つきというのか」と言う権幕には、これが我が国の最高権力者かと思うと、正直がっかりというよりあきれてしまいました。
自分への批判は一切許さないというのは、独裁者そのもの。
彼は民主党政権時代を暗黒の時代と言ってはばかりませんが、経験不足の民主党政権時代が暗黒というなら、今の政権はどう表現すればいいのやら。
しかもそんな現政権の支持率が40%台を維持していることへの不安感がぬぐえません。
アメリカのトランプ政権をはじめ、独裁政権への支持率が高い世界傾向がいつまで続くのか。
話し合いでの歩み寄りに成果を見いだせずいら立ちを募らせ、恫喝や暴力による解決に向かうそれこそ暗黒の時代が目の前に迫っているように感じてしまいます。
返信する
>悠々遊様 (giants-55)
2019-02-18 20:58:39
書き込み有り難う御座いました。今回は、此方にレスを付けさせて貰います。

「自分にとって不都合な指摘をされると、話を掏り替えるか、又は狂ったように打ち切れる事で、誤魔化し続ける。」というのは、安倍首相の常套手段。アメリカのトランプ大統領もそうですが、近年はこういう為政者が世界各国に増えており、強い懸念を覚えます。(ドイツのメルケル首相の様なタイプは、少数派になっていますね。)

こういう輩をのさばらせているのは、野党にも責任が在る。はっきり言って、“喧嘩”が下手。「自分の能力を過信し、余りにもプライドが高い。」という安倍首相を相手にした場合、“真っ当な遣り方”では駄目。「今から質問をしますが、必ずイエスかノーで答えて下さい。間違っても、話を逸らす事は止めて下さい。まあ、卑怯な事が御嫌いな首相でしょうから、話を逸らすなんて事はしないと思いますが。」的な“縛り”を入れれば、プライドだけは異常に高い御仁故、自縄自縛状態になるのは必定。最も触れられたくないで在ろう「相続税脱税疑惑」に付いて質問すれば、打ち切れて襤褸出し捲りになる事でしょう。

どんなに滅茶苦茶な事を政府が遣っても、4割近くは支持を止めない現状。若い層で言えば「就職状況が改善された。」という事での支持が堅いと思われる。年金保険料をバカスカ株に打ち込み、意図的に作り上げた株高が、将来的にどういう破綻を導くのかなんて、想像する事すらも無いのでしょう。

又、「“美しい国”を標榜する安倍ちゃん格好良い!そして、そんな安倍ちゃんを支持する自分も又、非常に格好良い!」と擬える人も少なく無いのではないかと。少なくとも自分の周りには、こういうタイプが結構居る。「こんなに優秀な自分が社会から高く評価されていないのはおかしい!」という妙なコンプレックスるを抱えている人に、見られ勝ちなのだけれど。

「相手の質問に対し、きちんと答える。」、こんな当たり前の事が出来ていない時点で、其の人物は信頼を置けないと考えるのが普通だと思うのですが・・・。
返信する
Unknown ()
2019-02-20 19:16:58
万年野党も、何の為に税金泥棒をしているか、が分からないと思いますが、郵政改革の際、自分は共産党の確かな野党が必要です、というスローガンに笑ってしまいましたが、野党だからこそ出来る事もあると思います。

国家の業である、オリンピック然り、ボランティアの動員などの、国を挙げての仕事を支える事は、与党を利するのではなく、野党として責任ある政治を行う事だと思いますね。土台、島国根性の田舎者というか、何も出来ない、しないのに、対立軸だけはしっかり作り、与党となる夢を待つ、というのは、愚かとしか言いようがない、と思います。

ですが、今回の、自衛隊の件は、道徳面からの批判ではなく、数字として正確では無かった、という事で、そもそも、道徳じたいが、学ぶ態度が無ければ、身に付かない、教育でも、実務的、数字的でない分、最も困難な分野だと思います。大人が、我慢出来ないのであれば、とても、啓蒙や教育という事は無いのではないでしょうかね。政治家も、激務と言いますか、人間ですから、売り言葉に買い言葉、という事もあると思いますが。

数字での正確性は、おっしゃる通り、守るべき最低限の情報源ですね。現政権が、官僚を使いこなせていない事もこうしたミスの原因ではないでしょうか。ですが、自衛隊の違憲性の見直しを強いる為に、数字を操作した、というよりは、こうした、自治体に支持されていない、という情報は、逆に不利になると思いますが。これは、個人の政治感覚の問題で、説明は不要でしょうか。

空虚なエリートと言いますか、勝ち組も自分だけの物語をもって、信念を持つ、という事が無くなっていると思います。あれだけ、官僚との対立を党是としていた民主党で、実際には、与党を担う人材が育っていなかった事、その反省からも、知識を持た官僚を、どのように走狗として使っていくか、という事ではないでしょうか。偽メール然り、有事に揺らぐようでは、政治家としての資質が疑われますね。
返信する
>隆様 (giants-55)
2019-02-21 00:58:01
書き込み有り難う御座いました。

無所属議員や他党所属の議員を引き込み、参院での野党第一会派になる事に汲々としている立憲民主党と国民民主党。倒すべきは“遣りたい放題の自民党”で在るべきなのに、嘗ての連合赤軍の如く“野党内の内部抗争”に明け暮れている始末。本当に、政権与党になりたいのか?結局は“野党内での御山の大将”になれれば良いだけではないのか?そんな気がします。

今の自民党は違いますが、嘗ての自民党は内部に“幅”が在った。“右”や“左”、“中庸”と様々な考えを持つ人達が居た。「全てに於いて、全く同じ方向の人材だけで固める。」なんていうのは無理だし、そういうのは健全とは思えない。野党、特に立憲民主党は過去のトラブルに辟易としているのは判らないでも無いが、「全てに於いて、全く同じ方向の人材だけで固める。」という事に専念している様で、此れでは幅広い国民の支持は得られない。もっと柔軟にならないと駄目。

政権与党時代の民主党に関して言えば、「全てが駄目だった。」とは思わないけれど、「様々な面で未熟だった事から、政権与党としての機能を果たしていなかった。」というのは事実だと思っています。

「政権与党として、政治を司るに足る人材を育てられていなかった。」というのも大きいが、何よりも「万年野党だった事から、政権与党に与えられていた“事実”を、余りに知らな過ぎた。」というのも在る様に感じます。詰まり、「官僚達が与党に与えている情報と、野党に与えている情報の“質”と“量”が全く違っていた。」という事に尽きるのではないかと。野党として知らされていた情報を元に、「あんな事もします。こんな事もします。」と喧伝していたけれど、実際に与党として情報を集めてみると、野党時代とは全然実態が違っていたというのが在ったのではないかと。

だから、与党となった民主党が真っ先にすべきだったのは、「官僚から出される情報が、与野党共に同質&同量にする。」という法的整備だったと。そういう事をせずに、パフォーマンスに明け暮れた結果が、国民に大きな失望を与えたのでしょうね。

官僚を排除するのでは無く、だからと言って官僚に使われてしまうのでも駄目。“腹芸”を用いてでも、上手く官僚を使い熟す。其れが、本当の意味での政治家の在り様だと思います。田中角栄氏は、そういうのが実に上手い政治家でした。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。