ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

存在する事でのメリットとデメリットを考えると

2010年10月26日 | スポーツ関連
日本プロ野球には多くの「賞」が存在している。「最優秀監督賞」の様に監督が対象の物から、「最多勝利投手賞」や「首位打者」、「最多盗塁者」等の選手を対象にした物、そして新人だけを対象にした「最優秀新人」等々、「一体全部で幾つ在るのだろう?」と思ってしまう多さだ。セ・リーグパ・リーグによる連盟表彰も在れば、「ゴールデングラブ賞」や「ファイアマン賞」の様に企業等が主催している賞も。個人的には、「賞が多過ぎやしないか?」という思いがずっと在る。頑張った人間を評価するというのは良い事だが、贈られる賞が多くなり過ぎた事で、個々の賞の在り難みが減じられてしまったのではないかという懸念が。

此れは、オールスターゲームに関しても言える。2001年を最後に「原則3試合制」は無くなり「完全2試合制」となったが、個人的には「1試合」が望ましいと思っている。NPBの財政事情が在るのは判るが、申し訳無いけれど「スター」と呼ぶには疑問を感じてしまうレベルの選手もが出場してしまう(出場させられてしまう?)というのは、結局の所オールスターゲームからファンの関心を薄れさせる要因になっているのではないだろうか?日本人は特に希少価値重んじる国民性を有している様に感じるので、普段は中々野球観戦出来ない様な地域で年1試合開催するのが良いのではないか?

そして今、存在する事でのメリットデメリットを考えているのが、クライマックスシリーズ(CS)に付いてだ。痛くもない腹を探られるのも嫌なのでジャイアンツがレギュラー・シーズンで優勝した年にきちんとした形で書くのは控えていたが、優勝を逃した今季ならば「ジャイアンツが優勝したからと言って、日本シリーズにそのまま進出出来る訳では無いので、文句を付けているのだろう。」等といちゃもんを付けられる事も無いだろうし。

「消化試合が少なくなる。」、「より多くのチームに、日本シリーズ進出の可能性が出て来る。」等のメリットがCSに在るのは認める。でもCSが導入された事で、「レギュラー・シーズンに於ける優勝の価値」が減じられてしまった様な気がする。約半年を戦い抜いた末に優勝を掴み取ったというのに、CSで敗れてしまうと日本シリーズには進出出来ない。「そもそも日本シリーズ自体が短期決戦で在り、同じ短期決戦のCSを勝ち抜けないチームが出た所で、勝ち抜けない可能性が高いだろう。」とか「そういうシステムなのだから仕方無い。」といった意見が在るのは理解しているし、そういった意見は間違っていないのかもしれないけれど、以前の記事でもちらっと書いた様に何とも言えない脱力感を覚えてしまうのだ。セ・パ交流戦での優勝、レギュラー・シーズンの優勝、CSでの優勝、そして日本シリーズでの優勝と胴上げ機会が増える事で、胴上げ自体の感動が少なくとも自分は減じられてしまったというのも在る。

最も憂慮するのは、「CSによって日本シリーズ自体の価値が減じられてしまうのではないか?」という点。今季の如くセ・パ共に1位~3位の勝ち数が競っている場合なら良いのだが*1、例えば両リーグの3位チームが借金を抱えている状態で、共にCSで勝ち抜いて日本シリーズを闘うという事になったら、「日本一」という称号に疑問を感じる人間が多く出て来るのではないだろうか。少なくとも自分にとっては、「日本シリーズ」が日本プロ野球界に於ける最高峰の試合と考えている。だからこそ日本シリーズの価値自体が減じられる様な事態だけは、どうしても避けて欲しいのだ。

*1 故にマリーンズの選手達は何等引け目を感じる事無く、パ・リーグの代表チームとして堂々と胸を張って日本シリーズに臨んで欲しい。

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6 コメント

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何が目的でプロ野球を観るか? (雫石鉄也)
2010-10-26 10:19:40
私もクライマックス・シリーズは大反対です。あんな制度は蛇足以外なにものでもありません。なんのために半年間戦ってきたのでしょう。
どうしても、かようなことがしたければ、セパ両リーグ優勝で日本一を決めて、それ以外に、12球団が参加してトーナメントやって、日本シリーズ優勝チーム以外に(同一チームになるかも)、「真の日本一」とか「本家日本一」とか「元祖日本一」とか日本一の大安売りをやればいいです。
クライマックス・シリーズの存在意義として、消化試合を無くすといっている人がいますが、そんな人は、ひいきチームが最下位決定した後の試合は面白くないから、見たくないといっているのですか。
ひいきチームが優勝することだけが楽しみでプロ野球を観ているのですか。
私は長年阪神ファンをやっています。近年こそ優勝を狙えるチームとなりましたが、星野監督就任以前は最下位が定位置でした。はなはだしい年は、5月から消化試合なんてこともありました。
それでも私は阪神タイガースを応援し、見つづけています。阪神の選手が投げ、阪神の選手が打ち、阪神の選手が走り、負ければ、あ~あ今日も負けやとがっくり、たまに勝てば喜びもひとしお。それで充分面白かったです。
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>雫石鉄也様 (giants-55)
2010-10-26 22:31:32
書き込み有難う御座いました。今回はこちらにレスを付けさせて貰います。

一口に「プロ野球ファン」と言っても、色んなタイプの人が居るでしょうね。「特定のチームのファンでは無く、様々なチームの選手達のプレーを見続けるのが好き。」という方も居られれば、特定のチームのファンで在ったとしても「優勝争いしなければ興味が失せてしまう。」という方が居る一方で、「弱いけれど、選手達が育って行くのを見るのが好き。」という方も居られるだろうし。

大嫌いな人間では在るけれど(笑)、星野監督がタイガースというチームを変えたのは確かだと思うし、其れ以降にタイガース・ファンになった人も多いと思います。あくまでも一般論では在りますが、星野監督以前からタイガース・ファンの方は「暗黒時代」を知っておられるだけに「勝とうが負けようが、自分はタイガースが好き!」という思いが強い様に感じるし、逆に強くなって以降からタイガースのファンになった方には「勝ち負けに非常に固執するタイプ」が少なくない様にも感じる。だからと言って、「どっちが正しくて、どっちが誤り。」と判断されるべき物でも無いし、他人様に迷惑を掛けなければ、どういうスタンスのファンで在っても其れは自由。

けれど、個人的にはどうしてもCSは雫石様と同様に「蛇足」としか思えないのも事実なんですよね。
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秋のトーナメント賛成! (悠々遊)
2010-10-27 19:38:43
堀内の入団と共にGファンを止め、江夏の入団と共にTファンになったので、もうかなり永いTファンですが、Bクラス常連の頃のTの試合は7月頃以降はあんまり見なかったなー。私の場合は、勝負もんは勝って何ぼ。負け続けて面白いはずが無いと思ってます。こんなんでもやはり今もTファン。

半年戦って総合で勝率の高い方が優勝。そのチーム同士で日本一を競う。それが筋で正論だと思います。
ただ、例えばですが、開幕ダッシュで勢いをつけ、終盤近くまでがんばったものの、最後は息切れして、何とか辛うじて優勝した球団があったとして(岡田T最後の年は、最後の最後でコケたが、あれがもし滑り込みセーフで優勝してたとして)、その時点で決して万全とは言いがたい、弱い状態のチーム同士で日本シリーズを戦って、果たしてそれで日本一か、という思いもどこかにあります。

だったら、ペナントレース>日本シリーズ、とは切り離し、別途秋季トーナメント戦でもやって、今年最後のその時点で一番強いのはどこや。それも面白いかもしれませんな。
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ポストシーズン (ハムぞー)
2010-10-27 23:13:41
ポストシーズンゲームに価値を見出したのは
いいのですが、なにせ3位からでも進出できる
日本シリーズって何?がありますね。
(だから今年のロッテの進出は
 論議のきっかけになるので良かったと思います)

いつも思っているのですが
どうしてもポストシーズンをやりたいのなら
球団数を増やして地区制にすれば
「地区優勝」→「リーグ優勝決定戦」として
正々堂々とできるのですが
どうしてもその方向には、いかないようです・・・
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>悠々遊様 (giants-55)
2010-10-28 00:44:32
書き込み有難う御座いました。今回はこちらにレスを付けさせて貰います。

自分も「勝負事で在る以上は、或る程度『勝利』に拘る必要が在る。」という考え方を持っています。ましてやプロ野球なのですから、落合監督の様に「明々白々にルール違反で無ければ、勝利の為にあらゆる手段を講じる。」といった考え方も在りだと思うし。(と言って、落合手法が好きな訳でも無いのですが。其の辺は、近い内に記事にしたいと思っています。)けれど勝ち負けから一歩引いて、純粋に選手達のプレーを見るのも、其れは其れで楽しい。一人の人間でも此の様に複雑な思いが在るのですから、況や他にも色々な思いが在って当然でしょうね。

レギュラー・シーズンを通して途轍も無い強さを発揮したチームが、日本シリーズでは力を出し切れないままに終わってしまう。そんなケースが、過去にも在りました。今迄闘った事の無いチームと対戦した事での戸惑いというのも在ったでしょうし、チーム状況がどん底になってしまっていたというのも在った事でしょう。どれだけ強いチームで在ったとしても、日本シーズ時にどん底状態に在ったとしたら、厳密に言えば「果たして日本一の闘いに相応しいのだろうか?」という疑問が出るのも判るのですが、「少なくとも半年以上を闘い抜いた上で、一番強かったチーム。」という面では、個人的に救いを感じたりします。

「秋のトーナメント」という考え方自体は面白いですね。唯、あくまでも私見なのですが、「イベントを増やし過ぎる事での、個々のイベントへのファンの関心の低下。」というのが気に掛かります。
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>ハムぞー様 (giants-55)
2010-10-28 00:54:05
書き込み有難う御座いました。今回はこちらにレスを付けさせて貰います。

3位のマリーンズの日本シリーズ進出よりも、3位のジャイアンツの進出の方が「CSの在り方を議論させる。」という意味ではより真剣度が高くなったのではないかという気がしています。「自分がジャイアンツ・ファンだから、ジャイアンツに進出させたかった。」なんていうケチな理由では無く、其の方が多いで在ろうアンチ・ジャイアンツを触発し「こんなCS在りか!?」という議論を白熱化させたと思うので。

唯、今季に関して言えば、両リーグ共に1位から3位迄が前代未聞の団子レースでしたので、仮に3位同士が進出してもインパクトは小さかったかもしれません。個人的に「CS不要派」の自分としては、借金を抱えた3位同士の進出により、「CSの在り様」を広く論じる事になってくれればと思っているのですが。

メジャーの様にチーム数が多ければどんでん返しでワールド・シリーズに進出というのも理解出来るのだけれど(チーム数が多い分、借金を抱えたチームが進出というケースは低くなるだろうし。)、日本の様に各リーグが6チームしかなく、各々50%の3チームもが日本シリーズに進出出来る可能性を有してしまうというのは、何かしっくり来ない。チーム数を増やせるのがベターなのだけれど、経営状態が思わしくないチームが少なくない現状では難しいのでしょうね。
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