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「『守秘義務で反論出来ず。』、『医療機関はサンドバッグ』 グーグル集団訴訟で原告団長の医師」(4月18日、産経ニュース)
インターネットの地図サーヴィス「グーグルマップ」の口コミを巡って18日、医師等がグーグルに損害賠償を求める集団訴訟を起こした。原告団長を務める男性は同日、東京・霞が関の司法記者クラブで会見し、医療機関は「一方的なサンドバッグの様だ。」と訴えた。
男性がグーグルマップに疑問を持った切っ掛けは、自身のクリニックが誤った住所で掲載された事だ。グーグル側に連絡したが、修正される迄に1年程掛かった。「場合によっては、可成りの営業妨害に成る。」と感じたと言う。
「職員の顔写真が盗撮され、中傷の言葉と共に、長期間掲載された。」、「不要な検査を要求され、断ったら、悪い口コミを書かれた。」等、医師等の悩みは深刻だ。
医療機関は守秘義務が在り、不当な口コミに公の場で反論する事は難しい。男性は、「書き込む側は匿名だが、此方は反論出来ない。」と話す。
グーグル幹部にもメール等で仕組みの改善を訴えたが、納得出来る対応は無かったと言う。
代理人の中沢佑一弁護士は、「プラットフォーマー側が、何も責任を負わないのはおかしい。グーグル側にも対応を求めて行く。」としている。
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大昔に書いた事だが、「自分(達)にとって不都合な指摘に対しては、根拠を示す事無く完全否定するだけで無く、指摘した人間を口汚く叩き捲る様な医師は、『俺達は、患者より偉いんだ。だから、ああだこうだ言うな!』という高飛車なスタンスが感じられ、とても支持出来ないし、唾棄すべき対象だが、一方で『医療機関のする事は全て正しく無い!』といった感じで医師や医療機関を叩き捲る連中も、同様に全く支持出来ない。」というのが在る。詰まり、「何方かに一方的に肩入れする事無く、是々非々で“正邪”を判断する。」という、実に“当たり前のスタンス”を貫きたいと思っている。
で、話を元記事に戻すが、「全くのデマだったり、デマと迄は言えなくても、無根拠な情報を口コミと称してネット上に書き込んだり、又、其の書き込みをプラットフォーマー側が放置し続けるのも、共に“犯罪行為”。」だと思っている。医療機関にとってこういう書き込みは営業妨害の何物でも無いし、“表現の自由”を盾にして“無法者達”を守るのは御門違いで在る。情報の一人歩きは、非常に危険。
そして、こういった口コミ・サイトを見る側も、書き込みを鵜呑みにするのでは無く、「本当かな?」と疑った上で、中身を検証した方が良い。「ライヴァルが、明らかに嫌がらせで書き込んだとしか思えない。」物も結構散見されるので。