「“家庭内野党”を口にする事で、安倍政権に対する不満の“ガス抜き”を図っている様な安倍首相夫人。」と同様、「良い事は言うんだけど、結局は“言いっ放し”だけ。自民党に対する批判も、自民党に不満を持つ人々の“ガス抜き”を図る為。」という思いを、小泉進次郎氏にもずっと持っている。
“懲らしめる発言”以降、自民党では討論番組に出演予定の同党所属議員達に圧力を掛け、全員が出演辞退をする等、党内外で“言論封殺”の動きが強まっているが、何故、こんな状況でも小泉氏は何も発言しないのだろうか?
5年前、当時の小沢一郎幹事長に対し、同党内から批判の声が出ない事に対し、「『自由』が在るのが『“自由”民主党』。『自由』が無いのが『民主党』。同じ問題が自民党で起こったら、新人でも『説明してくれ。』と言うと思いますよ。」と小泉氏は得意気に話していた。民主党のそういう体質には否定的な思いを持っていたし、「上手い事を言うなあ。」と感心したものだ。
然し、こんなにも異常な言論封殺が党内でも行われているというのに、自分が知る限り、小泉氏は疑問を呈したり、批判したりしている節は無い。「他者がしたら許さないけれど、自分達が同じ事をしても許される。」という事か?此れだから、小泉氏は信用出来ない。
昨夜、ザッピングしていたら、フジテレビでは「とんねるずのみなさんのおかげでした」【動画】が放送されていた。同局の常務だった人間が先月、子会社「共同テレビジョン」の社長に就任したという事で、其れを祝福する内容だった。
以前にも書いたが、人気が出始めた頃のとんねるずは面白かった。何をするのか予測不能な破天荒さが魅力だったが、徐々に嫌いになったのは、“身内弄り”が余りにも酷くなって行ったから。自分達が出演している番組のスタッフを次々に番組内に引っ張り出し、彼等の物真似をしたりする等、自分には面白さが全く感じられなかった。
1980年代から1990年代に掛け、民放で断トツの人気を誇っていたフジテレビ。「カルトQ」【動画】や「カノッサの屈辱」【動画】等、当時の同局は実験的で面白い番組が多かったので、人気を誇っていたのも理解出来たが、一方で「面白ければ何でも在り。」的な同局の姿勢は好きじゃなかった。自局が主催するイヴェントを、ヴァラエティ番組のみならず報道番組でも大々的に取り上げる等、「公共の電波を、私的に使うなよ。」という不快感が在ったからだ。
若かりし頃のとんねるずに番組内で屡々弄られ、一般的にも知名度を高めて行ったフジテレビのスタッフ達は、とんねるずの人気上昇と歩調を合わせる様に、局内で出世して行った。そんな彼等をとんねるずは相変わらず、番組内で物真似する等弄り続け、出世して行ったスタッフ達も「愛い奴じゃ。」と言わん許りに、とんねるずを起用し続ける。高いギャラとは全く見合わない低視聴率でもだ。
フジテレビの現会長・日枝久氏もそうだが、今回共同テレビの社長となった人物も、とんねるずとべったりな関係で知られている。彼等に弄られる事で、出世して行った面も在る。昨夜の番組でとんねるずは、“御友達”を次々に登場させ、其の物真似をするという相変わらずの“身内弄り”に終始していた。
絶頂だったフジテレビも、今は低迷を続けている。同局の番組に視聴者が魅力を感じなくなった理由は幾つか在ろうけれど、「身内弄りをすれば、番組は盛り上がる。」という勘違いも大きいのではないか?其れに気付かず、身内弄りをし続ける。此れだから、フジテレビは低迷し続けるのだ。