ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

精神的な許容範囲

2010年09月08日 | 其の他
週刊朝日には著名人の親子が対談する「親子のカタチ」という連載物が在り、9月3日号は元シブがき隊のフックンこと布川敏和氏(45歳)と長男で役者の布川隼汰氏(17歳)の親子が対談していた。此の記事で初めて知ったのだが、フックンは一時期躁鬱病の様な症状に陥っていたのだとか。申し訳無いけれどシブがき隊の中では“極楽蜻蛉”的なイメージが在った彼だけに、躁鬱病の様な症状に陥っていたというのは意外だったのだけれど、懊悩する事柄を当時は多く抱えていた事が原因の様だ。

「長女が生後6ヶ月で髄膜炎罹患。」、「次女が頭蓋底奇形腫とい難病を抱えて生まれる。」、「父親がにて50代で亡くなり、母親も跡を追う様に矢張り50代で亡くなる。」、「仕事上の悩み。」等がそうで、当時の様子を親子は次の様に語っている。

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子: 親父の様子がおかしくなったのはすぐわかった。お酒の量が増えたし、髪の毛も金髪にしちゃって、最初は「何やってんだ。」と思った。

親: いつも仕事から帰ってきたら、ママや子供たちにすぐ話しかけるのに、子どもをまったく寄せつけなくなって、話しかけられても無視していたらしいね。自分では気がつかなかったけど。

子: そのときも寝室で母親が、「パパは今あんなだけど、両親が立て続けに亡くなったりいろいろあって、でもみんなを守ろうとして必死で頑張ってるから、お酒を飲むとセーブできなくなるんだよ。」と。それまでは、親父が変わったのがショックで「(お酒を)やめろよ。」とか言ってたけど、その話を聞いてから態度や接し方を考えるようになった。

父: 自分では自覚がなくて、これが当たり前、間違ってないと思ってたから、仕事でもトラブルになるわけ。今回はパーフェクト、自分の代表作になると思ってた仕事が、全部アフレコでとり直しと言われたこともある。納得できなくてビデオを見せてもらったら、ろれつは回ってないし芝居も全然できてないし、はじめて客観的に自分を見て気がついた。いきなり我に返ったよ。
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20歳にもなっていない頃、インタヴューで「もし落ち込むとしたらどんな時だと思いますか?」という質問をされたフックンは、「両親が死んだ時位じゃないですか?未だ未だ先ですけどね。」と答えたと言う。両親から大切に育てられたという彼だから、御嬢さんの病も然る事乍ら、両親の相次ぐ死、其れも共に50代の若さでというのは相当応えた様で、彼自身も「それで僕の許容範囲を超えたのかもしれない。」と語っている。

肉親の死は応える。近しい関係に在れば在る程、其れは尚更だ。3年前に父(船越英二氏)を病で亡くし、今年の2月には妹を自殺で、そして7月には母を病で亡くした船越英一郎氏。「相次いだ肉親の氏は、嘸かし応えるだろうなあ・・・。」と心配していたが、先日「顔面神経痛で自宅療養中。」との報道が在った。矢張り、精神的な疲労が相当だったのだろう。「今月中に復帰する。」というのは良かったけれど、呉々も無理をしないで貰いたい。

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