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「愛知県知事『河村氏は辞職を。』 廃止訴えた議員年金受給で」(3月10日、共同通信)
愛知県の大村秀章知事は10日の記者会見で、「名古屋市の河村たかし市長が、衆院議員時代に廃止を訴えていた国会議員年金を受給していた事が判明した。」として、「国民への裏切りで、政治家の資格が無い。今直ぐ辞職すべきだ。」と厳しく批判した。
河村氏は9日の市議会本会議で、自民党市議の質問に、自身の議員年金受給を認めた上で、「全額寄付し様と思っている。」と説明した。河村氏の事務所は、「一度受け取った上で、政治家を引退した後の寄付に向けて積み立てている。積立額も公開している。」としている。
河村氏は10日夜、記者団の質問に答え、大村氏の発言の撤回と謝罪を求めた。
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国会議員時代は琴線に触れる主張をしたりもしていたので、河村たかし氏を支持していた事“も”在った。でも、名古屋市長になって以降から、極右的な言動が余りにも目立ち出し、全く付いて行けなくなった。
今回の件、記事に書かれている以上の事は判らない。だから、飽く迄も「記事で書かれている事“だけ”から判断して、私見を書く。」事を御理解戴きたい。
「国会議員が問題を起こした際、自身の罪を認め、反省の意味で貰った歳費を国庫に返納し様としても、其の行為が公職選挙法に違反する“国への寄付行為”と見做されてしまう。国会議員を辞めてから、返納するのは問題無い。」という話を、以前読んだ事が在る。違反するならするで、「こういう場合は、例外として認められる。」という風に公職選挙法を変えれば良いだけの話だが、国会議員というのは自分達に不都合な変更というのは、絶対にしたくないという証左だろう。
だから、「国会議員年金の廃止をずっと訴え続けて来たけれど、廃止する事は叶わなかった。で、自身が国会議員年金を受給出来る年齢になった際、拒否し様としたけれど、現在の公職選挙法では『受給しない。→国庫に返納という形になる。→其れは、公職選挙法に違反してしまう。→だから、取り敢えず受給し、全てを積み立て、議員を引退した後に全額寄付する。」という理屈は判る。
で、此処からが判らない部分なのだけれど、「河村市長がそういう経緯を、“以前から”公言していた。」のだろうか?公言していたので在れば、河村市長が大村知事に対して発言の撤回と謝罪を求めるというのは理解出来るで。でも、受給が明らかになって以降、「実はこうだった。」と言い出したので“在れば”、後出しじゃんけんと言わざるを得ない。
愛知県知事のリコール不正問題が明らかとなってから、リコール運動を主導した高須克弥院長や河村たかし市長からは、余りにも見苦しい言い訳が続いている。極右にしろ極左にしろ、極端な言動をする人達は概して「他人には異常に厳しいけれど、自分には大甘。自分の非は一切認めず、誤魔化し続ける。」という傾向が見られるので、今回の件も「そんな感じでは?」と思ってしまう。飽く迄も、記事に書かれている内容“だけ”から判断した私見に過ぎないが。
指摘されている通り、以前から「年金は受け取ったうえ全額どこそこに寄付する」と公言していたのであれば、マスコミから突かれることも無かったはず。
近頃の国会議員や地方議員、大臣までもが疑惑の接待を受けたり、賄賂をもらっていながら、それが発覚するや慌てて返金して「預かっていただけ、元々返すつもりだった」と言い訳する姿は、情けないというか。
むしろ道徳の教科書に「こういう大人になっては恥ずかしい」例として載せてもいいかもしれませんね。
河村市長が“事前に”経緯を公言していたのならば、こうも大きく取り上げられなかったと思うんです。実際はどうか判らないけれど、公言していなかったとしたら、言い訳三昧で、全く潔く無い。
「不祥事が明らかになると、話を逸らしたり、逆切れしたりして、誤魔化し続け、“嵐”が過ぎ去るのを待つ。」、「不正な金を得たり、おかしな優遇を受けていても、最初は白を切り続け、逃げ切れない証拠が出た時点で、見苦し言い訳をしたり返金して逃げ切る。」、こんな連中が“国民の代表”で在り、“道徳心”だ“愛国心”だと声高に叫んでいるのですから、本当に恥ずかしい限り。
「李下に冠を正さず、瓜田に履を納れず。」という諺を厳守出来ない輩は、政治家になってはいけないと思います。
公約違反は良くないですよね。
有権者から選ばれた候補者という自覚は常に
持つべきですし。
それに反して、有権者を裏切ったわけですから。
でも、コロナ対策が重要のいまのこの時期
こんなことをしている場合ではないと思いますが。
争いごとはみっともない。
河村市長は、みそぎを済ませて出直してほしい。
仰る様に、こんな事でああだこうだ騒いでいる状況では無いんですよね。でも、「今の日本の“惨状”が、何に起因しているのか?」を考えた時、“道徳心の崩壊”というのも大きい気がしています。国民の代表たる人間が平然と嘘を吐いたり、誤魔化し続けたりする姿を延々と見せ付けられれば、国民の間に「真っ当に生きるのは馬鹿らしい。」と遵法意識が希薄になっている。法律では無いけれど、非常事態宣言をきちんと守るという意識すら怪しいのは、政治家達の体たらくが、とても影響している様に思います。