嘗ての人気歌番組「ザ・ベストテン」(動画)では、ランク入りしたもののスタジオには来られない歌手に関して、原則的に其の出先迄追い駆けて行き、其処で歌わせるのが御約束だった。元祖・追っ掛けマンとして有名になったのはアナウンサーの松宮一彦氏で、彼は此の番組のキャッチフレーズ「追い駆けます、御出掛けならば何処迄も。」を実践し、全国各地を飛び回っていたっけ。(今で言うと、「報道ステーション」の富川悠太アナウンサー的飛び回り。
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「9年前の殺人容疑で男逮捕=DNA一致、アパート男性死亡-『コールド・ケース』で初」(9月28日、時事通信)
東京都豊島区池袋本町のアパートで2001年4月、無職矢萩昭造さん=当時(66歳)=が殺害された事件で、警視庁は28日、殺人容疑で、隣家に住む派遣社員小林一生容疑者(56歳)を逮捕した。
同庁捜査1課によると、「覚えが無い。アパートにも行った事が無い。」と述べ、容疑を否認。現場に残された血痕のDNA型が同容疑者と一致した。
同課が昨年11月に設置した未解決事件(コールド・ケース)専従の「特命捜査対策室」が資料洗い直しや最新の科学技術による鑑定を進め、未解決殺人事件で初の摘発となった。同課は池袋署に捜査本部を再設置した。
逮捕容疑は2001年4月15日午後11時頃、同区池袋本町の矢萩さん方で、鈍器の様な物で頭を数回殴った上、ナイフの様な刃物で胸や背中を刺し、殺害した疑い。
捜査1課によると、同月28日夕、アパートの女性所有者が遺体を発見。矢萩さんは6畳間に正座して体を折り曲げ、顔を床に付ける様な姿勢で死亡しており、炬燵布団が掛けられていた。
家具や台所から複数の血痕が採取されており、近所に住む同容疑者からDNA型の任意提出を受けて鑑定した所、一致した。
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「ミスター検察」と呼ばれた伊藤栄樹氏は、1985年に検事総長に就任した際、検事達に「巨悪を眠らせるな、被害者と共に泣け、国民に嘘を付くな。」と訓示した。此の「巨悪は眠らせるな。」というフレーズは当時の流行語にもなったが、犯罪行為は絶対に看過されてはいけないし、逃亡している容疑者に関して警察は、「追い駆けます、逃亡するならば何処迄も。」といった強い姿勢で行方を追い続けて欲しい。そういう意味で「コールド・ケース」として初となった今回の容疑者逮捕は非常に意味深い物が在ると思うし、今後もコールド・ケースから多くの容疑者が逮捕される事を期待している。
「コールド・ケースに専従班を設け、未解決事件を少しでも減らす。」というのは海外のスタイルを真似た物と思うが、矢張り海外のスタイルを真似た「プロファイリング」の方は、我が国では今一つ成果を出し切れていない気がする。専従出来る人材が不足しているというのも恐らくは在るのだろうが、そもそも此のスタイルが我が国には余りフィットしないのかもしれない。と言うのも、所謂「見込み捜査」で冤罪と迄は行かなくても、様々な問題を生み出して来た此の国では、プロファイリングの結果が強く意識されてしまうと、より多くの問題を増産してしまう危険性も感じるので。「あくまでも参考程。」というスタンスならば、悪くは無いのだろうけれど・・・。
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「9年前の殺人容疑で男逮捕=DNA一致、アパート男性死亡-『コールド・ケース』で初」(9月28日、時事通信)
東京都豊島区池袋本町のアパートで2001年4月、無職矢萩昭造さん=当時(66歳)=が殺害された事件で、警視庁は28日、殺人容疑で、隣家に住む派遣社員小林一生容疑者(56歳)を逮捕した。
同庁捜査1課によると、「覚えが無い。アパートにも行った事が無い。」と述べ、容疑を否認。現場に残された血痕のDNA型が同容疑者と一致した。
同課が昨年11月に設置した未解決事件(コールド・ケース)専従の「特命捜査対策室」が資料洗い直しや最新の科学技術による鑑定を進め、未解決殺人事件で初の摘発となった。同課は池袋署に捜査本部を再設置した。
逮捕容疑は2001年4月15日午後11時頃、同区池袋本町の矢萩さん方で、鈍器の様な物で頭を数回殴った上、ナイフの様な刃物で胸や背中を刺し、殺害した疑い。
捜査1課によると、同月28日夕、アパートの女性所有者が遺体を発見。矢萩さんは6畳間に正座して体を折り曲げ、顔を床に付ける様な姿勢で死亡しており、炬燵布団が掛けられていた。
家具や台所から複数の血痕が採取されており、近所に住む同容疑者からDNA型の任意提出を受けて鑑定した所、一致した。
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「ミスター検察」と呼ばれた伊藤栄樹氏は、1985年に検事総長に就任した際、検事達に「巨悪を眠らせるな、被害者と共に泣け、国民に嘘を付くな。」と訓示した。此の「巨悪は眠らせるな。」というフレーズは当時の流行語にもなったが、犯罪行為は絶対に看過されてはいけないし、逃亡している容疑者に関して警察は、「追い駆けます、逃亡するならば何処迄も。」といった強い姿勢で行方を追い続けて欲しい。そういう意味で「コールド・ケース」として初となった今回の容疑者逮捕は非常に意味深い物が在ると思うし、今後もコールド・ケースから多くの容疑者が逮捕される事を期待している。
「コールド・ケースに専従班を設け、未解決事件を少しでも減らす。」というのは海外のスタイルを真似た物と思うが、矢張り海外のスタイルを真似た「プロファイリング」の方は、我が国では今一つ成果を出し切れていない気がする。専従出来る人材が不足しているというのも恐らくは在るのだろうが、そもそも此のスタイルが我が国には余りフィットしないのかもしれない。と言うのも、所謂「見込み捜査」で冤罪と迄は行かなくても、様々な問題を生み出して来た此の国では、プロファイリングの結果が強く意識されてしまうと、より多くの問題を増産してしまう危険性も感じるので。「あくまでも参考程。」というスタンスならば、悪くは無いのだろうけれど・・・。
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