ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

「Dr.パルナサスの鏡」

2010年02月02日 | 映画関連
観る予定だった作品の上映時間に間に合わず、「折角シネコンに来たのだから、他の作品を観るか。」と代わりに観た作品が「Dr.パルナサスの鏡」だった。従って、予備知識殆ど無い状態での観賞。知っていたのは「主役のトニーを演じていたヒース・レンジャー氏が撮影中に急死した為、彼と親交を結んでいたジョニー・デップ氏とジュード・ロウ氏、そしてコリン・ファレル氏の3人が『別世界にトリップしたトニー』を演じ、この作品が完成した。」という事。ヒース・レンジャー氏の出演シーンもそのまま使われていると。

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現代のロンドンに奇妙な舞台と旅芸人の一座が現れる。1,000歳以上という老人のパルナサス博士(クリストファー・プラマー氏)、娘のヴァレンティナ(リリー・コールさん)、曲芸師のアントン(アンドリュー・ガーフィールド氏)、そして小人のパーシー(ヴァーン・トロイヤー氏)が一座のメンバーだ。

或る晩、博士の前に悪魔のニック(トム・ウェイツ氏)が現れる。博士は嘗て悪魔と「不死」と引き換えに、「娘が16歳になったら差し出す。」という取引をしていた。

一方、ヴァレンティナは橋で若い男トニーを助ける。記憶喪失の彼はそのまま一座に加わるが、それは悪魔の企みだった。
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この作品のレビューをする資格が、自分には無いとは思う。と言うのも、最後観終えなかったから。最初からずっと「訳の判らない作品だなあ。」と感じつつ、「そろそろ面白くなって行くんだろうなあ。」と期待を持って見続けた。余りのつまらなさに、何度かウトウトしたけれど。しかし作品は訳の判らなさを引き摺ったまま、残り15分程に。「こりゃあ堪えられない。」と、遂にギヴ・アップ。上映中に席を立ち、そのまま帰宅したのはウン十年振りの出来事。

【「夜のメクラグモ......希望!」】


シュールな作風」と呼ぶ人も居るのだろうが、自分にとってこの作品は「何が何だか全く判らない。」というのが正直な所。「鏡の中に存在する別世界」の様子はサルバドール・ダリ氏の絵を思わせるのだが、ストーリーも含めてあの不思議な世界を感じさせる。全体的に減り張りが在ればそれはそれで良いのだろうけれど、自分には減り張りが感じられなかった。例えばダリ氏の「夜のメクラグモ......希望!」は非常にインパクトの在る面白い作品だけれど、これ“だけ”を延々と見せられたらどう感じるか?自分にとって「Dr.パルナサスの鏡」が面白さを感じさせなかったのは、そういった減り張りの無さだった様に思う。

この作品を高く評価された方には申し訳無いけれど、此処何年かで観た作品の中では一番の駄作。総合評価は星1つ

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2 コメント

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ハートロッカーが早く見たいです (マヌケ)
2010-02-21 18:31:19
確かにこればかり見せられたら辟易します。 テリー・ギリアムという監督の作品は今後見ないと決めてはいかがでしょうか。 だいたいこの手の作品が多いです。 私的にも未来世紀ブラジル以外、全部ハズレです。 俳優の演技もどこかしらヨーロッパの人形劇的な動きやアングラなサーカスのような感じがあって全然好きになれませんね。 変な世界に迷い込んだような時間の無駄でした。
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>マヌケ様 (giants-55)
2010-02-22 00:56:04
書き込み有り難う御座いました。

偉そうに映画のレヴューをこれ迄延々と書き連ねて来ましたけれど、恐らく気付いておられるとは思いますが、自分の場合は観る映画のタイプが非常に似通っている、つまり“守備範囲”が極めて狭いというのが在ります。

「未来世紀ブラジル」は勿論知ってはいますが、実際には観ていなかったりする始末。テリー・ギリアム監督の作品を観たのは、この作品が初めてというのですから、全く御話にならない訳で、この監督の作風が概してこういう感じならば、仰る様に今後は“敬遠”した方が良さそう。
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