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“ミュージック・シーン”なんて横文字表現では無く、“歌謡界”という表現が普通に使われていた昭和の時代。今とは異なり、「ヒットした曲は、老若男女を問わず、誰もが知っていた時代。」と言えるが、そんな“昭和の歌謡界”を牽引した作詞家や作曲家達。当ブログで過去に取り上げた阿久悠氏や松任谷由実さん、中島みゆきさん、岩谷時子さん、小林亜星氏、平尾昌晃氏、いずみたく氏といった面々も、間違い無く“昭和の歌謡界”を牽引したた天才達で在る。
「作詞家の千家和也氏が今月13日、食道癌で亡くなられた。」事が、明らかとなった。享年73。千家氏の名前は知らなくても、彼が作詞した作品の数々を見聞すれば、彼が“昭和の歌謡界”に、何れ程貢献して来たかが判る事だろう。
主な作品を挙げると・・・。
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=千家和也氏が作詞した主な作品=
「芽ばえ」【動画】
「女の子なんだもん」【動画】
「わたしの彼は左きき」【動画】
「アルプスの少女」【動画】
「そして神戸」【動画】
「終着駅【動画】
「ゴッドファーザー~愛のテーマ~」*1【動画】
「年下の男の子」【動画】
「その気にさせないで」【動画】
「バス・ストップ」【動画】
「なみだの操」【動画】
「あなたにあげる」【動画】
「素敵なラブリーボーイ」【動画】
「ルパン三世のテーマ」【歌】
「花の子ルンルン」【動画】
「魔女っ子メグちゃん」【動画】
「雨」【動画】
「青い果実」【動画】
「禁じられた遊び」【動画】
「春風のいたずら」【動画】
「ひと夏の経験」【動画】
「ちっぽけな感傷」【動画】
「冬の色」【動画】
「湖の決心」【動画】
「夏ひらく青春」【動画】
「ささやかな欲望」【動画】
「ありがとうあなた」【歌】
「白い約束」【動画】
「愛に走って」【動画】
「パールカラーにゆれて」【動画】
「赤い衝撃」【動画】
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「魔女っ子メグちゃん」の「ふたつの胸の ふくらみは なんでもできる しょうこなの♪」という歌詞には、当時幼かった自分もドキッとさせられた。
又、流行した当時は幼くて、意味が判らない儘に歌っていたけれど、思春期を迎える辺りになって其の意味合いを知り、「結構、際疾い歌詞だったんだなあ。」と気付かされたのは、「なみだの操」や「あなたにあげる」、「青い果実」、「禁じられた遊び」、「ひと夏の経験」だった。
山口百恵さんが大好きだったので、彼女の歌は好んで歌っていた。でも、「青い果実」や「禁じられた遊び」、「ひと夏の経験」は、幼かったので歌詞の意味合いを理解する事無く歌っていたのだが、今考えると非常に際疾い歌詞だ。
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「あなたが望むなら 私 何をされてもいいわ いけない娘だと 噂されてもいい♪」(「青い果実」)
「怖くない 怖くない あなたとだったら 何でも出来る♪」(「禁じられた遊び」)
「あなたに女の子の一番 大切なものをあげるわ♪」(「ひと夏の経験」)
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今ならば大した事は無いのだが、“性に関する事柄”が今では考えられない程にタブー視されていた1970年代初めに、女性アイドル、其れも14~15歳の子に“初体験を想像させる歌詞”を提供するというのは、非常に“冒険”だったと思う。凄く冒険だったからこそ、其の歌詞は多くの人の心に突き刺さったのだろう。
合掌。
*1 「ゴッドファーザー~愛のテーマ~」の場合は作詞で無く、訳詞で在る。