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「『残業100時間で過労死情け無い。』武蔵野大学教授のコメントに非難殺到 『考慮が欠けていました。』と謝罪」(10月12日、ねとらぼ)
「残業時間が100時間を越えた位で過労死するのは情け無い。」。武蔵野大学・A教授がインターネットに投稿したコメントが炎上していた件で、A教授は10月8日、「私のコメントで皆様に不快な思いをさせてしまい、申し訳御座いません。」との謝罪文を掲載しました。
コメントはニュース共有サーヴィス「NewsPicks」と自身のFacebookに投稿された物。電通社員の過労自殺が労災認定されたのを受け、「自分が請け負った仕事をプロとして完遂するという強い意識が在れば、残業時間等関係無い。」、「自分で起業した人は、其れこそ寝袋を会社に持ち込んで、仕事に打ち込んだ時期が在る筈。」等、持論を展開していました。
此れに対し、ネットでは「友人が鬱で死に掛けたのを見て来た人間としては、憤りを感じる。」、「『此の国の少なく無い老人が、同様の事を考えてる。」と思うとゾッとする。」等、批判が殺到。A教授は後にコメントを削除し、「言葉の選び方が乱暴で、済みませんでした。」、「とても辛い長時間労働を乗り切らないと、会社が危なくなる自分の過去の経験のみで判断し、今の時代に其の働き方が、今の時代に適合かの考慮が欠けていました。」と謝罪のコメントを、改めてNewsPicksに投稿しました。
発端となった電通社員の自殺を巡っては、自殺直前の1ヶ月当たり残業時間が105時間を越えていたとして、厚生労働省が労災と認定。又、10月7日には厚生労働省が初の「過労死白書」を公開、世界でも初の試みとして注目を集めました。
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元の記事は実名が記させていたけれど、個人のバッシングに加担するのは不本意なので、自分の判断で仮名とさせて貰った。
知り合いの高齢女性は、“弱者叩き”が大好き。“一部”の生活保護費不正受給者を取り上げては、「生活保護費を受給する連中は、全て許せない!」と叩く。彼女の頭の中には、「働きたくても、働く事が出来ない人間。」や「必死で働いても、生活保護費を受給出来なければ暮らして行けない人間。」の存在なんかは全く思い浮かばない様だ。否、そういう人達の存在を判ってい乍ら、要は弱者叩きをしたいが為に、一部の“悪”の取り上げを自身のエクスキューズとし、嬉々として十把一絡げで弱者叩きをしているのだと思う。
「何でも彼んでも、自己責任論を振り翳す。」、「個人よりも集団を、過度に重んじる。」、「多様性を許さず、異分子は力尽くで排除する。」、「トップの命令には、盲目的に従う。」等、小泉政権以降の自民党を「ヤンキー化して行っている。」という声が在る。自分も同様の思いを持っているが、安倍政権になって以降、更に其の傾向が強くなった気がする。(「言葉尻を捕らえているだけ。」と言われるかもしれないが、安倍首相が以前「アベノミクスを吹かす。」と“公の場”で宣言した際、「吹かす?一国の首相が“公の場”で、こういう言葉を使ったのを聞いた事が無いなあ。ヤンキーが口にする『おい、皆。今日はバリバリにエンジン吹かして行くからな!』っていうのに似てる。『アベノミクスを推進させる。』と言えば良いのに。」と思った物。)
自民党のヤンキー化が進んで行く中、“自己責任”や“根性論”、“集団愛”等の尤もらしい“錦の御旗”を掲げる事で、社会的に弱い立場の人々を“集団リンチ”する風潮が強くなった。冒頭で紹介した教授の妄言も、意味不明な根性論を用いての弱者叩きに過ぎない。
自分は、「根性論」を100%否定している訳では無い。何かを成し遂げる過程で、根性というのが大事な要素で在るのは、経験上からも理解しているから。でも、今回の場合、根性論を振り翳すのは御門違いだし、死者に対する冒涜以外の何物でも無い。