ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

此の作品が1位ですか・・・

2013年12月06日 | 書籍関連

来宮良子(きのみや りょうこ)さんが多臓器不全にて、先月の25日に亡くなられていた事が判った。享年82歳。

 

「来宮良子」という名前を見聞しても、「誰?」と判らない方も居られ様。「女優」、「声優」、「ナレーター」という3つの肩書を持つ彼女だが、一番知られているのはナレーターとしてだろう。一度聞いたら忘れられない、個性的な低音での喋りは、オカルト番組でも良く耳にした。

 

古くは大映ドラマ動画】や「演歌の花道」【動画】等、最近では「たけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学」【動画】や「世界ナゼそこに?日本人 ~知られざる波瀾万丈伝~」【動画】等、「此の人の声を1度も聞いた事が無い日本人は、恐らくないのではないか?」と思う。幼少期から聞き馴染んで来た、聞いていて心が鎮静化されて行く声の持ち主。「もう此の声に触れられないのか・・・。」と思うと、寂しさが募る

 

最後の最後第一線で活躍されたのは、本当に凄い事。合掌

 

ミステリー関連の年間ブック・ランキングで、自分が注目しているのは3つ。其の内の1つ「2014本格ミステリ・ベスト10【国内編】」(発行元:原書房先日発表されたが、昨日は「2013週刊文春ミステリーベスト10【国内編】」(発行元:文藝春秋)が発表となった。

 

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「2013週刊文春ミステリーベスト10【国内編】」(発行元:文藝春秋)

 

1位:  教場著者長岡弘樹氏)

2位:  「祈りの幕が下りる時」(著者:東野圭吾氏)

3位:  「ノックス・マシン」(著者:法月綸太郎氏)

4位:  「検察側の罪人」(著者:雫井脩介氏)

5位:  「死神の浮力」(著者:伊坂幸太郎氏)

6位:  「冷血」(著者:高村薫さん)

7位:  「リバーサイド・チルドレン」(著者:梓崎優氏)

8位:  「去年の冬、きみと別れ」(著者:中村文則氏)

9位:  「代官山コールドケース」(著者:佐々木譲氏)

10位: 「夢幻花」(著者:東野圭吾氏)

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「2014本格ミステリ・ベスト10【国内編】」は全て未読の作品だったが、「2013週刊文春ミステリーベスト10【国内編】」で未読なのは3位と4位、6~8位の作品。4位の「検察側の罪人」は近々読む積りだけれど、取り敢えず半分の5作品を読了しているので、「ミステリー・ファン」を名乗っても、何とか許されそうだ。

 

刊行された長岡弘樹氏の作品は、全て漏らさず読んで来た。「教場」以前の作品に関して、自分の総合評価は全て星3つで、「可も無く、不可も無し。」といった感じ。「教場」はマスメディアで大絶賛されていたので非常に期待して読み始めたのだが、「そんなに大絶賛される程の内容かなあ。」というガッカリ感が在り、総合評価は星3つとさせて貰った。

 

10位内に入り、尚且つ自分が読了した作品で言えば、「祈りの幕が下りる時」が断トツに良かったので、2位に入ったとはいえ、「教場」の後塵を拝したというのは意外。申し訳無いけれど、「此の作品が1位ですか・・・。」という虚脱感が。

 

自分が注目しているミステリー関連の年間ブック・ランキングは、残り1つ。「このミステリーがすごい!2014年版【国内編】」(発行元:宝島社)の1位が、凄く気になる。


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6 コメント

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Unknown (マヌケ)
2013-12-06 18:01:30
この中で読んだ作品は伊坂幸太郎と中村文則です。 中村文則はどこがおもしろいのかわからないくらいの作品でした。 死刑囚と面会した冒頭にひきこまれただけす。 死刑囚の口から事の真相を聞くことをたとえて、私の心の闇があなたの中に入っていくという表現が秀逸だとは思いましたが、そこだけでした。 恐れをなしてフリーライターは仕事を降りてしまい、展開が予想を裏切る上に、頭のおかしい写真家が女性が火だるまになる様子を蝶だと錯覚して、作品のために人の命を何とも思わないところを利用した偽装殺人でした、チャンチャンという結末がとてもがっかりでした。 なんだか途中までは別の作品に似ている気がしまして、そんな気がしたところから、展開が変わるというのは、全部が全部はパクリじゃないのだけど・・・という解釈に至ってしまうのは、私だけでしょうか。
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>マヌケ様 (giants-55)
2013-12-06 22:20:09
書き込み有難う御座いました。

実は中村文則氏の「去年の冬、きみと別れ」を、「読んでみようかなあ。」と思ってたんです。「芥川賞作家が、初めて著したミステリー。」という部分に惹かれたのですが、マヌケ様の書き込みを拝読すると、ガッカリな内容の様ですね。

矢張り芥川賞作家の平野啓一郎氏が、ミステリー仕立ての作品を以前著しましたが、3分の1位読んでも面白く無かったので、途中で読むのを止めた経験が。
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すみません。 (マヌケ)
2013-12-07 10:26:38
変にネタバレさせてしまい、すみませんでした。拳銃を偶然拾ってからおかしくなる男の話しや、勝手に恋人と思っていた女性が亡くなり、遺体から小指を切り取って持ち歩く男の話しは独特の世界で、読者も限られるだろうなと思った作家の一人です。ただし、掏摸はとても普通に楽しめる作品でした。その次に読んだのがこの作品です。少しかっこつけた言い方をせていただきますと、霧がかかったようにモヤモヤした情景の、ポールボウルズの世界に似ていたのと、後は細部の描写がよかったところがチラホラあった、そのくらいしか残りませんでした。
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>マヌケ様 (giants-55)
2013-12-07 17:40:38
書き込み有難う御座いました。

いえいえ、気にしないで下さい。マヌケ様の読書志向は自分と可成り似ており、此れ迄も読後感は似た様な事が多かったので、恐らく「去年の冬、きみと別れ」も同じ様な感じを受けると思います。

其の作品から受け取る印象は、其れこそ千差万別。マイナス評価を目にして、「じゃあ読むのを止めるか。」と思う事も在れば、「そんなに駄目なら、逆に読んでみようかな。」と思う事も在りますし。
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来宮良子さん  (梅吉)
2013-12-09 16:11:26
味のある声が魅力でしたね。

最近だとたけしの家庭の医学の
ナレーションしてたのが印象に残りますが。
いつ見てもいつ聴いても若々しい声ですし 
気がついたら思わず最後まで見てしまうほど
引きつける魅力がある感じのナレーションでした。
 
声優というよりはTV番組のナレーションの人の
イメージが強かったですよね。 

ご冥福をお祈りします。
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>梅吉様 (giants-55)
2013-12-09 16:39:28
書き込み有難う御座いました。

「鏡は、此の世と彼の世を繋いでいると言う。逢魔が時に、鏡を覗いてはいけない。」、そんなおどろおどろしいナレーションが、実に似合う方でした。

一度耳にしたら忘れられない、そんな独特な声を持つ貴重な1人。アニメ「銀河鉄道999」でのプロメシューム(メーテルの母)の声も忘れられないです。
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