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「定数削減を又先送り 与野党実務者協議」(12月4日付け東京新聞【朝刊】)
与野党は3日、衆院選挙制度改革に関する実務者協議を国会内で開いた。自民、公明、民主の3党は現行の小選挙区比例代表並立制を維持し、定数削減を目指す方針を他の野党6党に提示。野党間で賛否が割れた為、各党が持ち帰った。今国会中の定数削減は見送られる事になった。全党による実務者協議は、今年の6月以来。
協議で、日本維新の会、みんなの党、生活の党、新党改革の4党は抜本改革を先送りし、定数削減を進める自公民の3党合意を、基本的に了承した。
共産、社民両党は6月以降、全党実務者協議を開かない儘、自公民3党で話し合いを進めた事を批判。抜本改革の先送りと定数削減にも反対した。次回の全党協議は、来年の通常国会開会後に開かれる見通し。
民主党の岡田克也政治改革推進本部長は、協議後「(全党協議では)議論が収斂しないと、改めて感じた。」と記者団に説明。自公民3党は通常国会前にも、定数削減に賛同する維新やみんな、生活と非公式に話し合いを進めて行く方針だ。
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特定秘密保護法案が、今日にも参院国家安全保障特別委員会で採決され、6日の国会会期末迄に参院本会議で可決&成立する見通しだとか。同法案には余りにも問題が多く、「国民に大事な事が知らされず、国民が物を言えなくなる国家に成り兼ねない。」として多くの国民が反対しているというのに、御為ごかしの有識者会議やら公聴会を開いて(其の中でも、反対論が多いというのに。)、猛スピードで可決&成立させ様としている政治家達の姿は、最早異常としか思えない。
喫緊の問題とは思えない「特定秘密保護法案」の可決&成立に前のめりになる一方で、“1年以上前”に取り決めた3党合意、即ち「次の国会会期内(2013年1月28日~6月26日)に、議員定数の大幅削減を含む抜本改革案を纏める。」という“国民との約束”を、実質的に放置し続けた政治家達。「国民には次々と重荷を背負わせ、自分達は全く身を斬ろうとしない。」という批判に対し、形だけの協議をして、結局は先送り。
元記事と流し読みすると、反対した共産&社民両党が悪い様に見えるが、「抜本改革を先送りしようとしている。」という点に関しては、反対したのも判らないでは無い。特定秘密保護法案を、こんなにも猛スピードで可決&成立させ様としているのだから、「定数削減と共に抜本改革だって出来るだろ?」と、自分も思うし。(今回の定数削減案だって、衆議院“だけ”が対象の様だし。)
「議員定数の大幅削減どころか、出来れば1人も削減したくない。」というのが、民意を無視した政治“屋”達の本音なのだろう。
話は変わるが、サンスポの企画で“エモやん”が、自民党の義家弘介議員と対談したそうだ。“ヤンキー先生”の愛称で知られる義家議員だが、自分は政治家としてという以前に、彼の人間性が好きじゃ無かったりする。報道で伝わって来る話のみならず、彼を知る人間から色々話を聞いたりもしていて、「自分さえ良ければ、他者がどうなっても知った事では無い。」といった言動が、彼には余りに多過ぎるからだ。
そんな彼に対してエモやんは、執拗に「先生」と持ち上げ捲った挙句、「先生には是非文科相になって戴いて、教育再生を御願いしたいと思います。」と迄口にしていた。這い蹲り、そして義家議員の靴をも舐めんとせんが如き阿りには大失望させられた。エモやん、焼きが回ったのか?権力志向が強いとは思っていたけれど・・・。
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江本:「先生から見て、今のスポーツ選手はどうですか?」。
義家:「体育会というより、“個人商店”に成りつつ在ると感じます。如何に TVに映るか。其れも重要かもしれないけど、芝刈り機で刈った様な眉毛にはしなくても良い。彼じゃ、昔のヤンキーですよ。見る人も変わって来たんじゃないですか。夢を重ねていた時代から、今は娯楽化している。だから、視聴者の欲求を満たす様な、阪神のあんな失礼なパフォーマンスが出て来る。」。
江本;「彼の『グラティ』なる物、良く聞かれるんです。何を遣っているのかと。僕は『あっほー。』と叫んでいるのでは、と答えています。」。
義家:「私が子供の頃、ナイターを見乍ら、祖父に言われたのは『打たれた人間は、1球で首になるかもしれない。武士道、武士の情けで、打たれた方にも礼を尽くすのが日本人だ。』でした。」。
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「タイガースの選手がホームランを放った際、タイガースの選手達がベンチ前で、3本の指を立て、両腕をスタンドに向けて振り上げるパフォーマンス。」のグラティは、タイガースOBの掛布雅之氏が「相手チームの選手達やファンに対して失礼だ。」と指摘する等、批判の声が少なからず上がっていた。自分も此の件に関して、当ブログで取り上げ様かとも思ったけれど、結局取り上げるのは止めた経緯が在る。
掛布氏は大好きなプロ野球OBの1人だし、自分はグラティを見せ付けられるジャイアンツ・ファンなのに、何故取り上げなかったのか?其れは偏に、「彼の程度のパフォーマンスなら、別に良いんじゃないの。」という思いが在ったからだ。
勿論、グラティに関して不快さを感じる選手達やファンが居るのは判っているし、不快に感じる気持ちも理解している。自分も最初にグラティを見た時は、「頭に来るなあ!」と思ったから。でも、彼のパフォーマンスによって、一体感に欠けていたタイガースの選手達が1つになって行く感じはしたし、何よりも彼等に“悪意”を自分は感じなかった。
嘗てジャイアンツに在籍していたウォーレン・クロマティ選手が、タイムリーやホームランを放った際、派手なガッツ・ポーズを見せていた。陽気な選手だったし、ジャイアンツ・ファンの1人としてはそんな姿が頼もしくも感じたのだが、「相手投手に向かって自分の頭を人差し指でチョンチョンと指し、『頭の程度が違うんだよ。』といった感じのパフォーマンス。」は、ジャイアンツ・ファンとしても「此れは良く無い。」と思った物。(義家議員の言う)「打たれた方にも礼を尽くす。」という点で、「流石に遣り過ぎ。」と感じたから。でも、くどい様だが自分は、グラティにそういった遣り過ぎ感は受けなかった。
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「野次は『知る権利の侵害』=安倍首相」(12月4日、時事通信)
4日の参院国家安全保障特別委員会で、安倍首相は特定秘密保護法案で焦点となっている「知る権利」を逆手に取り、野党側の野次を「権利の侵害」等と痛烈に批判。
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以前の記事でも書いたけれど、「国会で質問&答弁中に、話を全く聞く事無く、妨害目的“だけ”で、下品極まり無い野次を飛ばし続けている政治家達。」の多さには、本当にウンザリさせられる。だから「野次は『権利の侵害』。」と安倍首相が批判したのは、“言葉だけ見ると”間違ってはいない。
でも、「野次は国会の華で在り、“節度を守った範囲”での野次は問題無い。」と言い乍ら、「節度を守っているとは言えない、妨害目的だけとしか思えない野次を、延々と行わせていた政党。」は何処だったか?そんな党に所属している議員が、野次やグラティを批判するというのでは、「自分達は、どうなのさ?」と言いたくなる。「自分達は何をしても許されるが、他者が同じ事をしたら一切許さない!」というのでは、余りにも御都合主義。