ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

安倍晋三の安倍晋三による安倍晋三の為の国

2013年12月07日 | 政治関連

安倍晋太郎外務大臣の時代から「安倍家」と近しい関係に在る人物が、以前、週刊誌上で少年時代の安倍晋三首相に関する思い出話を語っていた。幾つかのエピソードが紹介されていたのだが、最も印象的だったのは「悪さをした晋三少年を怒った所、顔を真っ赤にしてプイと横を向いたっきり、ずっと此方を無視していた。」という逸話

 

「自身と主義主張が少しでも異なる人間は遠ざけ、“御友達”許りで周りを固める。」、「正攻法避け、“抜け穴”を好んで利用し様とする。」、「少しでも批判されると、狂った様に反撃したり、露骨に相手を見下した様な言動をする等真面な議論が出来ない。」等々、安倍首相には余りにも“幼稚”な部分が目立つが、先日の「権利の侵害発言」の際に安倍首相が見せた膨れっ面には、「少年時代から人間的に、全く成長していないんだなあ。」と思ってしまった。申し訳無いけれど、彼には「知性」を感じ得ず、同じ音読みの「チセイ」でも、彼から感じられるのは「やまいだれのチセイ」、即ち性」だ。

 

そんな安倍首相が、強行採決で「特定秘密保護法案」*1を可決&成立させてしまった。内容的に問題が多く、「言論統制」等の不安から多数の国民が反対している法案。最優先すべき案件を差し置いて、喫緊の案件とは到底思えないのに、余りにも無茶強引推し進め方を見ていると、政府官僚にとって不都合な情報は、一切握り潰す。」といった思惑が、一番に在る様に思えてならない。

 

にも「酷い国会運営」を数多く目にして来たが、今回の一連の国会運営程酷いのは記憶に無い。「数の論理」に物を言わせた強引さも然る事乍ら、「自身の“御友達”許りで構成された有識者会議を立ち上げ、最初から決まっている結論を出させる。」とか「形だけの公聴会を開催。」する等、「良くもまあ、こんなにも国民を愚弄出来るな。」と呆れ返ってしまう悪辣さ。

 

安倍首相が首相に返り咲く前から何度も書いている事だが、自分は彼を「歴代首相の中で最悪の人物」と捉えている。だから、「“仮面”を取り去り、遂に“素顔”を見せたな。」という思いしか無い。安倍首相は、「強引に推し進めて批判が大きくなっても、馬鹿な国民は直ぐに忘れるから大丈夫。」とでも思っているのだろう。実際、忘れ易い国民が少なく無いのは事実だし。

 

以前にも書いた事だが、安倍晋三という人物を衝き動かしているは「だと思っている。異常な迄にプライドが高く、少しでもプライドを傷付けられると、執念深く復讐に燃える。

 

前回、首相の座を放り出さざるを得なくなったのは、自身の政治手法等の問題とは一切考えず、「マスメディアネガティヴ・キャンペーンで辞めさせられた。」と盲信し切っているが在る。だから首相の座に返り咲いてからは、マスメディアの上層部を接待漬けにしたり、NHK経営委員に次々と“御友達”を送り込んだりと、マスメディアを自身の掌中収める事が主で、そういった事で「怨」を晴らそうとしているのだと思う。

 

「国」や「国民」よりも、常に「私事」を最優先させている様な安倍首相。前回打ち砕かれたプライドを回復させるには、「長期政権樹立」によって、国民を平伏せさせる事ではないか?長期政権樹立の為には、自身に対する批判を少しでも封じ込めなければいけない。

 

「環太平洋連携協定(TPP)に反対してドラムを叩いていた人達を、何の根拠も無しに『左翼の演説妨害』と“公の場”で決め付けた。」様に、安倍首相にとっての“敵”は「左翼」なのだろう。でも、彼の場合の「左翼」は、一般的な意味合いの「左翼」とは違う。「彼に少しでも批判的な言動をする者や組織は、全て左翼。」、即ち一般的には「右翼」とか「ノンポリ」と称される人や組織で在っても、批判的な言動を少しでもしたら、其の時点で彼にとっては「駆除すべき左翼」になるに違い無い。

 

彼の言う美しい国」とは、「自身を批判する国民が全て駆除された、ロボット如く忠実で、物を言わない国民だけで構成された国。」なのだろう。「安倍晋三の安倍晋三により安倍晋三の為の国」を構築すべく、今後も遣りたい放題をして来るだろうが、「特定秘密保護法」の廃止(乃至は改定)を含め、国民は「悪意で国民を縛る政治」にNOを訴え続けて行かなければいけない。

 

*1 以前の記事でも書いたが、此の手の法案自体を否定している訳では無い。問題は「時の権力者の考え次第で、如何様にも“悪用”出来てしまう。」という内容に在る。「第三者機関を設ける。」なんぞと急に言い出したが、飽く迄も“口約束”に過ぎないし、政府が主張している様に「第三者機関の構成メンバーを、政府や官僚が選ぶ。」なんて事だと、「秘密の指定をする政府や官僚が選んだメンバーを、本当に第三者と言えるのか?ストーカーに、ストーカーの取り締まりをさせる様なもんじゃないか。」と思うのが、一般の感覚ではないだろうか。


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10 コメント

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Unknown (マヌケ)
2013-12-07 18:31:02
こっそりアメリカから核弾頭を持ち込むか、核搭載の兵器を配備することで、東アジア地域の安定が図られれば、あとはその運用を日本が訓練して身につけ、米軍はリストラが可能になります。 そうすれば、結果的にもめている沖縄の米軍そのもののリストラが実現に漕ぎつけます。 中国も韓国もインドやトルコなどの外国に国産兵器を輸出して外貨を稼ぐとともに、軍事面でも友好関係を築いていますから、日本もそういうことを積極的に行いたというのもあるのでしょう。 秘密にしても結局はうすうすわかってしまうのではないでしょうか。 わかってしまったら秘密ではないのですが、証拠を公表できないので、認めなければ事実ではないとなるのですね。 やはり都合のよい法律です。 ハイテク分野はたくさんスパイされている面があるのですが、そもそもは民間のリストラで薄情にも会社を放り出された技術者や研究者が外国で地位や予算を与えられて漏れたものがたくさんあります。 これからはそういう分野での行いも明確になのか不明確になのか知りませんがこの法律が及ぶことになるのですね。 日本版のNSAもアメリカのように国民の通信を傍受したりする薄気味の悪い組織になるのでしょうか。 いよいよ薄汚い国になり下がるのですね。 昔の警察のように拷問とかもアリなのでしょうか。
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>マヌケ様 (giants-55)
2013-12-08 02:50:19
書き込み有難う御座いました。

北朝鮮や中国、韓国等、余りにも常識外な対応をして来る国家と比べれば、アメリカは未だ増しな方だと思う。だからアメリカと歩調を合わせるのは必ずしも間違ってはいないと思うのだけれど、何でも彼んでも盲目的にアメリカに追従するというのはおかしい。アメリカの犬では無いのですから、是々非々で対応するのが真面な国家なのに、日本は相変わらずアメリカの“51番目の州”で在り続けている。

今回の「特定秘密保護法案」に関し、一般的な世論とは異なり、ネット上の世論は概して賛成の論調とか。どういう案件で在れ、様々な意見が在って良いのですが、所謂“ネット住民”には「マスメディアは、一切信用出来ない。」という思いが強く、其の事で「マスメディアが『世論は反対している。』と報じるのだから、其れは嘘で在る。」という“脊髄反射的な否定”が在る様に感じます。

「我々の仲間で在る安倍さんは、マスメディアに虐められている。可愛そうな安倍さんを、僕等が守らないと。」といった、妙な意識がネット住民には強いのではないか?そういった思いを利用して、「マスメディアの報道は全て嘘。」という思いを増させているという考えを持つ事も無く、又、国民の生殺与奪権を握る“強大な権力者”を“非常に可哀想な弱い存在”と思い込んでしまっているとしたら、ネット住民も可哀想な存在と言えるのかもしれない。

反日だ在日だ偏向だと、無根拠に発信している彼等も、言論統制国家に於いては、何も物が言えなくなるという事実に気付いていないのではないか?そんな気がしてなりません。
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Unknown (マヌケ)
2013-12-08 13:22:04
ネットの世論は同一人物や同一組織がいくつもの他人に成りすまして世論形成や誘導を行なっている上、高齢者の意見が極端に少ないため信ずるに値しません。また、ネット対策の安倍の下部組織が上手く機能していることも大きいです。上手いというよりは、ずるいとか卑怯なんですが。それから、日本はアメリカのポチです。日本にはもはや侍はいないのです。
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>マヌケ様 (giants-55)
2013-12-08 13:58:52
書き込み有難う御座いました。

少し前ですが、「2ちゃんねるで、料金を支払った上でのサーヴィスを受けている人達の個人情報が大流出。」した事が問題になりましたね。その際、政治家やらメディア関係者やら官僚やらと思しき人達が、“一般人”に成り済まして罵詈雑言を2ちゃんねるに書き連ねていた事が判ったりもした。中には、某政党がプロパガンダとして、執拗に描いていたと思われる物も。

良くも悪くも、民主党はメディア戦略が下手糞だった。それに対して自民党は、良くも悪くもメディア戦略が上手い。其れは確かでしょうね。

大事なのは、「多くの情報に積極的に触れ、自分自身の頭で考える。」という事。其れを忘れてしまうと、単なるロボットになってしまう。
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マンデラに学ぶ事 (Kei)
2013-12-08 15:04:07
12月5日、アパルトヘイト撤廃を訴え、ノーベル平和賞も受賞した元南アメリカ共和国大統領、ネルソン・マンデラ氏が亡くなリました。
同じ日、日本では特定秘密保護法案が参院特別委員会で怒号の中、強行可決されました。
この日は二重の意味で、“民主主義が死んだ日”として記憶されるでしょう。

イーストウッド監督の「インビクタス-負けざる者たち」でも描かれていましたが、マンデラ氏が史上初の黒人大統領になった時、白人たちの多くが、「今度は我々が迫害差別される番だ」と恐れおののいたようです。
ところがマンデラ大統領は、自分を迫害し投獄した白人たちに何の報復も行わず赦したばかりか、前大統領に仕えていた白人警護官を、周囲の反対を押し切って自分の警護チームに加えるという措置まで実行しました。
マンデラ大統領は訴えました。「これから、この国を建て直すには、あなたたちの協力が不可欠なのです」
大きな目的の為には、国民の幸せの為には、自分を苛め、反対してきた勢力であっても赦し、手を携えようとする…本当の政治家には、こうした広い心と、将来を見据えるビジョンが必要である事をまざまざと実感出来るいい話ですね。

日本にも、こうした、国民に辛抱強く信念を訴え、全国民から愛される政治家が出て来て欲しいと強く望みます。が、現状の惨憺たる有様では夢物語でしょうか。
安倍晋三には、マンデラの爪の垢でも飲ませてやりたいですね。ま、飲んでもペッと吐き出すでしょうが(笑)。
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>Kei様 (giants-55)
2013-12-08 19:11:58
書き込み有難う御座いました。

ネルソン・マンデラ元大統領が亡くなられた日(日本時間では6日未明)、我が国では「特定秘密保護法案」が強行採決&成立した事に、自分もKei様と同じ思いを抱きました。そして、其の次の7日、愛して已まない手塚治虫氏関連のイヴェントが在り、其れに参加したのですが、「『言論封殺』という事に強い警戒心を抱いていた同氏が存命だったら、今の政治状況をどう思うだろうか?」と考えたりも。

強行採決から一夜明けた7日、東京・谷中の「全生庵」で山本有二衆院議員と一緒に座禅を組んだ安倍首相が、「公邸で目覚めたら国会の周りが静かで、嵐が過ぎ去った感じだった。」と語ったとか。「デモ活動=嵐」という事なのでしょうが、こういう事を態々言う所に、彼という人間の小ささを感じてしまう。気に食わない事を言った人間をツイッター上で晒し上げ、其れを見た“信者達”が当人やスポンサーに“嫌がらせ攻撃”を執拗に行う事で謝罪させ、其れを受けて態々「貴方達の勝利です!」と書き込むさもしさ。「どうだ、逆らうとこうなるんだぞ!」と言わん許りの所業で、実に幼稚。

人には其れ其れ異なる主義&主張が在って当然で、其れをどうやって纏め上げて行くかが、国家のトップたる人物の役目。異なる主義&主張を端から排除するのでは無く、懐の深さを以て纏め上げるのが、トップの在り方ではないかと。
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Unknown (梅吉)
2013-12-09 10:03:17
国民をコントロールしたいんですかね。
特定機密保護法案とかTPPなんて
激しくどうでもいい。 

国民の知る権利をないがしろにしようとしている
法案に誰が賛成などするものか。
戦争の恐怖は戦後生まれの私や多くの人々だって
知っているはず。
たとえこの先戦争が起こったとして
起こったところで  
その戦争で犠牲になった人の住所、名前 
勤め先、関連組織、年齢まで秘密にしたいんですかね。
なんかそういう法案らしいじゃないですか。
とにかく反対です。
もちろん徴兵制も反対です。
安倍さんや自民党は東北複興や防災行政に
力、入れれば良いのに。

なんで安倍首相はこういう法案を通そうとしたのか。
ことの重大性を分かっているのか。
特定機密情報保護法案やTPPなどはもっと先延ばし 
するか話が決まらないくらいなら
もう廃止、廃案にしても良いと思いますよ。 
本当にこの人は自分のことしか眼中にない人。
あるいはアメリカ、経済界、官僚のことしか
眼中にない人なんでしょうね。
こういう政党に票を入れた有権者も悪い。
自民党や民主党というように
だいたい二大政党制にすること自体無理がある。 
民主党がだらしないから自民党しかないというのは
言葉は悪いかもしれませんが
多くの有権者の思考停止 
多くの有権者の傲慢という感じがします。 
民主党自民党じゃない本当に国民のための政党が 
政権とるべきだといつも思うのです。
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>梅吉様 (giants-55)
2013-12-09 16:30:14
書き込み有難う御座いました。

「安倍首相が念頭に置いているのは常に『私事』で在り、国民の事なんかどうでも良い。」、そういう前提で考えると、彼の言動の数々はすっと腑に落ちる。様々なコンプレックスを抱えるナルシシストが、周りから称賛されたいが為に、「偉大な祖父」を常に意識。国会の周りを多くのデモ隊が囲む中、新安保条約を強行採決した「偉大な祖父」と、反対の声が高まる中で特定保護法案を強行採決した自分を重ね合わせ、悦に入っている。「偉大な祖父」が為し得なかった憲法改正等を行う事で、「偉大な祖父」を乗り越えたい。そんな“幼い野望”が、彼からは透けて見える。

「一将功成りて万骨枯る」(http://kotowaza-allguide.com/i/issyoukoubankotsukaru.html)という諺が在りますが、日本がそうならない事を願う許りです。
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Unknown (マヌケ)
2013-12-10 09:21:46
潜水艦やステルス機の表面に使用されている音波やレーダ波を吸収する素材は日本企業の製品ですし、潜水艦の静穏性の高い九枚羽のスクリューも日本製です。 そして、それらは同盟国だけの仕様とはならず、世界に広がってしまいました。 兵器は鉾と楯なので、いずれはそうなるものなのですが、アメリカとしてはそういう専売特許を同盟国内だけにとどめたいという強い意志があるのです。 要するに、開国以来ずーっと続く外圧ですね。 世界に広まった方が、均衡が保たれて、結局は戦争を防ぐわけですが、一強に逆らえない世界地図をアメリカは作りたいのでしょう。 あとはスノーデンやらアサンジみたいなのを今後出したくないというのも強いでしょうね。
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>マヌケ様 (giants-55)
2013-12-10 13:52:23
書き込み有難う御座いました。

「世界の警察」と呼ばれたアメリカも、自国の経済の低迷から“力”を落としており、其の事での焦りというのは強いのでしょうね。

「一強に逆らえない世界地図を作りたい。」というのには、「神に追い付き、そして追い越したい。」として人間が建築し続けるも、神の怒りを買って崩されてしまったバベルの塔の話を思い浮かべてしまいます。
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