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「NASA、7つの地球サイズ惑星を39光年先に発見 3つは生命存在可能」(2月23日、sorae.jp)
此れ迄も様々な生命の存在が可能な惑星「ハビタブル惑星」が発見されてきましたが、今回は更なる快挙です。NASAは2月22日、地球から39光年先の赤色矮星を周回する7つの地球サイズの系外惑星を発見したと発表しました。
此の赤色矮星「TRAPPIST-1」を周回する系外惑星の内、3つは表面に水の存在し得る「ハビタブル惑星」に相当。地球外生命体の存在の調査が期待されます。
今回の観測は、ヨーロッパ南天天文台の超大型望遠鏡(VLT)とNASAのスピッツァー宇宙望遠鏡によって行われました。TRAPPIST-1のサイズは木星より少し大きい程度で、質量も太陽の8%しか在りません。そして、其の周りを7つの系外惑星が周回しています。
TRAPPIST-1は非常に暗い恒星で、放出するエネルギーも少ないのですが、惑星が非常に近くを周回している為にハビタブル惑星が存在しています。系外惑星はTRAPPIST-1に近い物から「TRAPPIST-1b、1c、1d、1e、1f、1g、1h」と名付けられ、恒星から太陽と水星の間に収まる程の距離を周回しています。
TRAPPIST-1b、1c、1d、1e、1f、1gは岩石から出来ており、其の内1b、1c、1dは恒星から近過ぎて液体の水を保持するには高温す過ぎます。其処で、TRAPPIST-1e、1f、1gがハビタブルゾーンに存在する事が判明したのです。又、此れ等の惑星には水の海が存在する可能性も在ります。
今後、TRAPPIST-1と其の系外惑星はハッブル宇宙望遠鏡、其れに今後設置される欧州超大型望遠鏡やジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡によって観測が予定されています。此れだけ多くのハビタブル惑星が宇宙に存在するのなら、其の内の1つ位には宇宙人が居てもいてもおかしくないかもしれませんね。
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此処何年かの間に、「地球外生命体が存在するのではないか?」と思われる惑星が幾つか見付かっているが、今回は3つも見付かったと言う。7つの地球サイズの系外惑星の発見というのも併せ、ワクワクさせられるニュースだ。
「地球から39光年先」となると、光の速度で39年も掛かる場所。物凄く遠いけれど、ウルトラマン等の故郷で在る「M78星雲」は銀河系から300万光年先という設定なので、其れからすれば遥かに近い。自分が生きている間に、TRAPPIST-1b~1hの詳細が少しでも判ると嬉しいが。