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「梅沢富美男、新庄氏の『野球はバイト。』発言に怒り 『野球の大ファンとして許さない。』」(2月23日、スポーツ報知)
俳優の梅沢富美男(66歳)が23日放送のTOKYO MX「バラいろダンディ」【動画】(月曜~金曜・午後9時)に生出演し、元プロ野球選手の新庄剛志氏(45歳)が「野球なんて、マジバイト。」と発言した事に怒りを見せた。
新庄氏は、20日放送のテレビ朝日系「しくじり先生 俺みたいになるな!!3時間スペシャル」【動画】(月曜・午後7時)で、メジャー・リーグ現役当時、CMやテレヴィ出演等、1年で7~8億円の収入だった事を明かし、「(プロ)野球なんて、マジバイト。」と発言した。
此れに梅沢は「自分の意見。」と前置きし「野球を遣っていた人間が、バイトだったというのは失礼な話。ショックだった。」と嘆いた。
共演の金村義明氏(53歳)は「梅沢さん有難う御座います。野球選手達はキャンプ先で此の番組(しくじり先生)を何人見ていたか。其れをバイトと言われたら・・・。皆(梅沢の発言を)喜んでいると思います。良くぞ言ってくれたって。」と言い、「じゃあね、石川遼君が彼だけコマーシャル出てて、ゴルフをバイトだって言いますか。ゴルフ真剣に遣って。」と続けた。
梅沢は「自分が広告宣伝費を貰えたのは、何でだったか。野球を遣っていたからじゃないか。其れを、野球はバイトだったって。コマーシャルがバイトと言うなら判るけど。俺は野球の大ファンとして許さない。」と収まらない様子だった。
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今回のニュースを、此処で取り上げるかどうか、正直迷った。当該番組を実際に見ておらず、前後にどういう話が在ったのか不明で、「『野球なんて、マジバイト。』という“部分”だけで、どうこう言うのも良くないかなあ。」という思いの他に、次の様な理由が在ったからだ。
「新庄氏は選手時代から、そういうキャラクターで売って来た。ファンが喜んでくれると思えば、過激とも思える言動をする事も。だから、今回もそういう一環での発言で在り、目くじらを立てるのも大人気無いかな。」、「ヴァラエティー番組の“御約束”として、こういう失礼な言い方を敢えて言わせられる(又は、雰囲気として言わないといけない)事も在るのだろう。」、「こんな事は言っていても、選手時代の彼は、人が見ていない所で、一生懸命野球に取り組んでいたと思う。照れ隠しの意味も在るのではないか。」、「『自分は、野球選手としては大した存在では無い。』という自覚が彼の中には在り、だからこそ大金を稼いだタレントとしての部分を“本業”、そして野球選手としては“バイト”と卑下したのかも。」等々。
個人的に言えば、プロ野球選手時代の新庄氏は好きだった。ファンを楽しませたいという意識が感じられたし、彼の底抜けに明るいキャラクターは貴重だったから。
けれど、引退し、完全にタレントとして活動して以降の彼には、がっかりさせられる事が多かった。野球に無関係な仕事なら全然OKだけれど、8年前の日本シリーズで解説者として清原和博と組んだ時なんぞは、“悪巫山戯の延長線”としか思えず、チャンネルを変えてしまった程。
自分なんぞより長く生きて来られ、人を見る目は在るで在ろう梅沢氏。新庄氏のキャラクターは理解しているだろうし、芸能界の事も熟知しているだろうから、(上記した)ヴァラエティー番組の“御約束”も判っている筈。でも、そんな彼ですら流石に一言申さずには居られなかったのは、「野球が大好き。」という思いが在るからだろう。
自分も全く同じで、子供の頃から大好きな野球を、新庄氏の発言で汚されてしまった気がした。くどい様だが、新庄氏のキャラクター等を判ってはいてもだ。
「口から出れば世間」という諺が在る。天衣無縫さは新庄氏の魅力では在るし、「何から何迄、言葉を慎め。」と言う気は全く無いけれど、野球が大好きな人達、そして何よりも必死で頑張っているプロ野球選手達の気持ちを逆撫でする様な言動だけは注意して貰いたい。