ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

“現実”を知らずして、“言葉遊び”に興じる

2019年06月01日 | 政治関連

先月11日夜、北方四島ヴィザ無し交流の訪問団の一員として、国後島を訪問した日本維新の会の丸山穂高衆院議員(35歳)が、滞在先の国後島古釜布で元島民の男性に対し、北方領土問題に付いて『戦争をしないと、どうしようもなくないか?』、『(戦争をしないと)取り返せない。』等と発言した件、丸山議員は発言を謝罪したものの、野党が求めている“議員辞職”に関しては、「言論の自由危ぶませる行為で在り、絶対に受け容れられない。反論や弁明の場が設けられれば、きちんと話す。」と偉そうな事を主張していた。

然し、続報として「戦争発言以外に、泥酔した丸山議員が『チンコ!』や『おっぱい!』等の卑猥な言葉を連呼した挙句、『女を買いに行く!!』と叫んで外出し様とし、訪問団のスタッフから制止される等、大騒ぎしていた。」事が明らかになった。禁じられている外出を彼がしていたならば、北方領土問題ロシア利するだけの、非常に大きな問題となっていただろう。そして、衆議院議院運営委員会から“事情聴取”を受けると、「適応障害、2ヶ月間の休養が必要。」という内容の診断書を提出し、丸山議員は出席を拒否したのだった。

「不都合な状況になると、病気を理由に“雲隠れ”する。」というのは政治家十八番では在るが、「言論の自由。」だ「反論や弁明をきちんとする。」だと偉そうな事を言っていた御仁が、雲隠れするというのは本当にみっともない。要するに「2ヶ月も経てば、騒ぎは収まり、議員辞職しなくて済む。」というさもしい考えが彼に在るのだろうけれど、こんな糞の役にも立たない様な“政治屋”は百害在って一利無しだ。

丸山議員の件に関し、アナウンサー吉川美代子さんが興味深い話をしていた。彼女は国会記者会館記者クラブの記者を兼任していた時期が在り、後藤田正晴氏の記者会見に臨んだ事が在るそうだ。中曽根康弘首相直々請われた彼は、第1次中曽根内閣官房長官に就任したが、其の際の記者会見と思われる。“鷹派”として知られる中曽根氏の首相就任に加え、首相と官房長官が共に元軍人という経歴(中曽根氏は海軍所属、後藤田氏は陸軍所属。)から、「元軍人の2人が要職務める事で、『再び戦争に突入するのではないか。』という不安が、国民の間に在る様だが。」という記者の問い掛けが在り、其れに対して後藤田官房長官は次の様に答えたと言う。

*********************************僕達(中曽根首相と後藤田官房長官)は軍人として実際に戦争を体験し、自分は捕虜にもなった。戦争の怖ろしさを身を以て知り尽くしている僕達が、再び戦争をしようと思う訳が無い。寧ろ僕が懸念するのは、優秀だけれど戦争を体験していない君の様な若い人達が、軽々しく戦争という言葉を口にする事だ。
*********************************

「戦争の何たるかを良く理解せず、丸で“ゲームの世界での出来事”の様に軽々しく口にする。」事を戒めたのだと思うが、そういう感覚で戦争を口にする事の危うさは、自分も感じる事が在る。丸山議員の“戦争発言”も、そんな匂いを感じたし。

自分にとって不都合な事を聞かれると、逆切れしたり、話を逸らすのが十八番の安倍晋三首相。質問された内容とは全く無関係に「民主党時代は、どうだったんですか!?」と馬鹿の一つ覚えを口にするのも彼の十八番だが、自分がして来た事に自信が在るのならば、でんと構えてきちんと答えれば良いだけの話。「僕ちゃんに歯向かう奴は、絶対に許さない!!」という幼稚さが、彼の言動から非常に感じられる。

こういう彼の幼稚さ、別に最近始まった事では無い様だ。1年前の記事「奸知だけは長けている」でも書いたけれど、安倍晋三氏が子供の頃、安倍家で御手伝いとして働いていた女性が「晋三少年は悪い事をして叱られると謝る事をせず、ムッとして何日も口を利かない事が在った。」と以前、週刊誌上で証言していた。

又、此れも過去の記事で紹介したと思うが、政治家になる前の安倍晋三氏が、父・安倍晋太郎議員の秘書をしていた時代、晋太郎議員の後援会に所属していた人物が以前、週刊誌上で証言していた内容が、非常に衝撃的だった。「秘書時代の晋三さんは、漫画を読んでいる姿しか印象に無い。」というのは笑い話に出来るけれど、後援会の連中と『滅茶苦茶北朝鮮に対し、日本はどう対応すれば良いのか?』に付いて議論となった際、晋三さんに『どうすれば良いんですかねえ?』と尋ねた所、『北朝鮮にミサイルを撃ち込めば良いんですよ。』と“真顔”で答えたので、場が一瞬にして凍り付いた。という証言は、笑い話に出来る内容では無かった。「戦争を、ゲームの世界の出来事の様にとらえていた。」という証左だろう。

「“現実”を知らずして、“言葉遊び”に興じる様な。」は、政治家として非常に危険だと思う。


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