2万5千人余の死者&行方不明者数を出した「東日本大震災」。難を逃れた被災者達に多大なダメージを与えたばかりか、自分の様に直接的な被害を受けていない者達にも精神的なダメージを少なからず与えた。
大震災の被害に遭ったのは我々人間だけで無く、動物達も同様。被災地、特に立ち入り禁止となった区域では、飼い主を失う等したペットや家畜達が餓死したり、痩せこけて彷徨っている姿を報道で目にし、堪らない思いになる。被災者の救済が急務なのは言う迄も無いが、被災した動物達も多く救って上げて欲しい。
被災地以外に生息する動物達にも、大震災は大きな傷跡を残している。上野動物園で飼育されていた河馬の「サツキ」は39歳11ヶ月と長寿を誇っていたが、彼女が先月16日に亡くなったのは大震災の影響だ。3月11日に発生した地震の際にはプールに居て無事だったが、其の日の夕方にプールから上がる際、階段から滑り落ちて化膿性関節炎を引き起こしてしまい、結局其れが死因になってしまった。「地震によって可成りのショックを受けた為、階段から滑り落ちてしまったのではないか。」と言われている。
5月3日付けの東京新聞(朝刊)には「動物にも心の傷?」というタイトルで、震災後に「行動の変化が在った動物達」を紹介している。井の頭自然文化園で飼育されている国内最高齢の象「ハナコ」は、地震直後に「パォー、パォー!」と哀しげな声を叫び続けた。近隣の住民から「象を虐めているのか?」と心配する電話が入る程、悲痛な叫び声だったとか。
上野動物園に来園して間も無いパンダの「リーリー」と「シンシン」は、中国に居た2008年に「四川大地震」を経験しているが、今回の地震ではパンダ舎内を激しい勢いで走り回っていたと言う。
そして同じ上野動物園で飼育されているゴリラの家族にも、異なった変化が表れている。2009年11月に生まれたゴリラの子供「コモモ」は生後、母親の「モモコ」と付かず離れずで、父親の「ハオコ」等雄ゴリラとは距離を置いて暮らして来たのだが、震災直後から状況は一変。コモモはモモコにしがみ付き、其の母子をハオコが両腕で抱き抱える様になった。余震が続く今でも、彼等は殆ど一緒に居るそうだ。
動物にも大変なストレスやショックが残るのも
何の不思議でもありませんね。
ウチの補佐曰く
「知り合いが、被災地のイヌやネコを引き取って
面倒をみてくれる家庭を探している」
お手伝いをしているとのこと。
そういうことなら喜んで協力したいところだけど
拙宅集合住宅なので、諦めざるを得ませんでした。
残念・・
普段から「保健所で札処分される犬達のニュース」を見聞する度に、「引き取って飼いたいが・・・。」と悩むのですが、結果として引き取れない儘で居ます。飼育場所や餌代に関しては何とか出来ると思うものの、一番ネックになっているのが「もしもの場合の医療費」。
以前の記事でも書いたのですが、我が家には高齢犬が居り、人間で言えば「中年」を迎えた辺りから不治の病を罹患しました。食事療法でほぼ健康体に戻ったものの、数年は医者通いが続き、医療費が莫大な金額に。人からは「引き取った犬がもし病気になった場合には、可哀想だけれど『内にはもう御金が無いから、御免ね。』と割り切って、医者に連れて行かない事を考えては?」とも言われるのですが、引き取った以上は既に居る犬と変わらない愛情を注ぎたいし、全く同じ待遇にして上げたく、「病院に連れて行かない。」という選択肢は取りたくない。そうなると高額な医療費(其れも最悪2匹分)を念頭に置かなければならず、「現状では無理だなあ。」という結論になってしまうのです。
今回の大地震でも多くの犬や猫が飼い主を失い、被災地を彷徨っている。其の姿を目にすると、本当に引き取りたくて堪らない。しかし其れが現状では難しい以上、自分に出来るのは「募金」や「物資の援助」しか無いと、GW期間中も幾つかのボランティア団体に募金と物資の援助をさせて貰いました。