BS12では現在、ホームドラマ「ムー一族」の再放送がされている。1978年5月17日~1979年2月7日に放送されていた作品で、前作の「ムー」(1977年5月18日~11月9日放送)に引き続き、欠かさずに見ていた程大好きな番組だ。伊東四朗氏、由利徹氏、伴淳三郎氏、左とん平氏といった素晴らしい芸人達が顔を揃え、大笑いさせて貰った物だ。(由利氏、左氏、伊東氏、そしてゲスト出演の荒井注氏の4人が、「カステラ1番、電話は2番、3時の御八つは文明堂♪」の歌に合わせて楽しそうに歌っている場面【動画】なんぞは、何度見ても笑ってしまう。)
先日の放送では、「由利氏演じる平さんが、左氏演じる野口五郎の掛け声に合わせて歌っている場面。」が在った。「品の無い歌。」と言われてしまえば其れ迄だが、何とも言えない馬鹿馬鹿しさが堪らなく、当時は良く口遊んでいたし、今でも忘れられない歌だ。
*********************************************************
(ベンベンベベベン) ソッセージの様でソッセージで無い (ベンベン) バナナの様でバナナで無い (ベンベン) 其れは何かと尋ねたら あ、チンチン、あ、チンチン、あ、チンチンチンチンチンチンチンチン♪
*********************************************************
「妙な歌詞が強く記憶に刻み込まれ、今も忘れられない歌。」というのは、結構在ったりする。エロ系の歌詞で言えば、先月の記事「御笑い」でちらっと触れた「金太の大冒険」【動画】も、そんな1つだ。
時代劇「必殺シリーズ」、記憶違いで無ければ「必殺仕事人」(1979年5月18日~1981年1月30日放送。)だったと思うが、登場人物の1人で在る“何でも屋の加代”が歌っていた歌も、ふっとした瞬間に思い出したりする。飴屋に扮した彼女が、飴を売る際に「飴の中から金太さんが出たよ♪」と歌っていたのだ。「切っても切っても、金太郎の顔が現れる金太郎飴。」を売る際、此の歌が歌われていた様だ。
上記した伊東四朗氏(大好きな芸人の1人!)で言えば、他にも忘れられない妙な歌が在る。ヴァラエティ番組「みごろ!たべごろ!笑いごろ!」(1976年10月11日~1978年3月27日放送。)の中に「暢子・四朗のピンピンピン」というコーナーが在った。当時人気だった子供向けのTV番組「ママとあそぼう!ピンポンパン」を思いっ切り“パロ”ったコントで、最初の頃は「秋野暢子さんが御姉さん役、伊東四朗氏が御兄さん役。」という設定だったが、後になって御姉さん役は二木てるみさんに変わった。御姉さん役が変わった後、伊東氏と二木さんが歌っていたのが次の様な歌。
*********************************************************
ヒッテさんとハッテさんが間違~って 喧嘩して喧嘩して逃げて~って 追っ駆け~て ちょいと引き戻~し ニッコロニッコロピンピン 謝~った♪
*********************************************************
全く意味不明な歌詞だが、強烈に印象に刻み込まれた。そんな人が多かった様で、今回の記事を書く上で色々調べたら、此の歌に関する書き込みを、ネット上で幾つか見付けた。
で、一番驚いたのは、「此の歌は、『ヒッテさんとハッテさん』という童歌が元になっている。」という事。自分は全く聞いた事が無いのだけれど、此方の手遊び歌の箇所を見ると、長野県の童歌の様だ。「ストーリー性の在る短い話に、指遊びが付いている童歌。」と紹介されてもいるし、知る人ぞ知る童歌なのだろう。