感染症

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風疹：ウイルス感染症の一種で、風疹ウイルスによる急性熱性発疹性感染症。一般に日本では、「三日麻疹」としても知られる。伝染力は、水痘、麻疹、ノロウイルス感染症よりは弱いが、インフルエンザより強い。
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以前、所属する自治体から「風疹の抗体検査を受けて下さい。」という封書が届いた。「平成３０年７月以降、関東地方を中心に風疹の患者数が増加した事から、期間限定で風疹抗体検査及び予防接種を無料で行う。」と言うのだ。興味深いのは、対象者が「昭和３７年４月２日～昭和５４年４月１日迄に生まれた“男性”。」という事。「何故、此の年代の男性だけ？」と疑問に思ったのだが、「此の世代の男性は、此れ迄に公的制度に基づく風疹の予防接種を受ける機会が一度も無く、又、他の世代や同年代の女性と比べると、抗体保有率が低い（風疹の抵抗力が低い）世代だから。」という理由が記されていた。風疹の予防接種を受けたかどうか全く判らないので、新型コロナウイルス感染が終息したら、病院で抗体検査を受けてみようと思っている。

今回の通達を受け、風疹に付いて調べてみた。日本での風疹に関する記録で言えば、「鎌倉・室町時代に『三日病』という病が流行していた事が、『吾妻鏡』や『多聞院日記』等に記録されている。」けれど、「此れは、今で言う『インフルエンザ』の事ではないか？」という説が在るそうで、「現在の風疹が、記録として残っている最古は江戸時代。」という説が有力の様だ。少なくとも日本では、２００年近く前に風疹が確認されていた訳だけれど、不勉強で知らなかったのは「今も風疹に対する特異的な治療法は無く、症状を緩和させる対症療法のみ。発熱・関節炎に対しては、解熱鎮痛剤が用いられる。」という事実。 「現在迄、人類が撲滅出来た感染症は天然痘だけ。」という話を思い出し、「だから、風疹も治療法が無いという事か。」と理解したのだが、「風疹の様なメジャーな感染症でも、２００年近く経ったというのに治療法が確立されていないのだから、新型コロナウイルスの治療法が見付かるとしても、遠い先なんだろうな。せめて、感染を防ぐワクチンは、１日も早く開発して欲しいが。」という思いに。