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「『アナと雪の女王』【動画】映画興収100億円突破」(4月21日、朝日新聞)
ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパンは21日、CGアニメ「アナと雪の女王」の日本での興行収入が、100億円を超えたと発表した。3月14日に封切られ、春休み興行を独走。4月19日に、公開37日間で大台に乗った。
外国映画の100億円突破は、3Dブーム到来の年だった2010年の「アバター」【動画】、「アリス・イン・ワンダーランド」【動画】、「トイ・ストーリー3」【動画】以来4年振りとなる。日本映画では、昨年公開された宮崎駿監督の「風立ちぬ」【動画】が120億円に達している。
アンデルセンの童話を元にした此の作品は、米アカデミー賞で長編アニメ賞と歌曲賞を受けた。全世界の興収記録でも「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」【動画】等を抜いて、現在第6位に上がっている。
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「アリス・イン・ワンダーランド」の興行収入が100億円に到達したのは、公開から38日目という事で、37日目で到達した「アナと雪の女王」は、ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン史上歴代最速記録なのだそうだ。最終的な興行収入は150億円を超えるとも言われており、そうなるとウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン配給作品としては興行収入歴代1位の「アルマゲドン」【動画】の約135億円を超える事になる。
そんな絶好調作品だが、4月18日付けの「日刊ゲンダイ」の記事によると、不思議な現象が起きていると言う。此の「アナと雪の女王」には3Dヴァージョンも在るのだが、日本の映画館では殆ど上映されていない。全国で600スクリーン程公開されているのに、3Dヴァージョンの上映館は其の約7%程度に過ぎないとか。
其の1つの理由として挙げられるのは、3D映画が此処1、2年、日本のマーケットでは頭打ちになっている現状が在る。ハリウッド映画中心に、今も多くの3D映画が公開されているけれど、少なくとも日本の観客には余り馴染まなくなった。飛び出し感や立体感等、3D映画の特性は確かに在るものの、其れが映画を観る際の魅力として、其れ程大きな物では無くなっていると言うのだ。
又、通常料金に加えて、3Dヴァージョンは1人300円~400円が別途取られるという問題も在る。家族連れで観に行くと、此れだけでも結構馬鹿にならない出費となり、「総合的に考えて、3Dヴァージョンを敢えて観る必要が在るか?」と、シヴィアな判断を下す観客が少なく無いという訳だ。
我が国で3D映画のブームが起こったのは2010年で、3D映画が此処1、2年、日本のマーケットでは頭打ちになっているという事になると、3D映画のブームは1、2年間に過ぎなかったという事か。確かに「何でこんな作品を、態々3Dにする必要が在るのか?」と思ってしまう様な酷い作品も少なくなかった(判る人にしか判らない表現をするならば、「スタジオジブリが、何で『ホーホケキョ となりの山田くん』【動画】なんぞを作ってしまったのか・・・。」というガッカリ感。)し、「割増料金を払って迄、見る価値が在る3D映画。」というハードルは、概して高くなっているのは間違い無いだろう。
劇中で赤影様が「勇気のある子は仮面をつけて」というから装着したら
「あ、なんか敵の怪獣さんが出っ張ってみえるかもー」くらいの映像で・・
仮面をそっと外してみたら壊れたテレビみたいな青と赤と黄色の線がブワブワしてる画面でした。
大昔・・・それこそ45年以上前のおりがみの素敵すぎる体験でした。トホホ。
あれ以来飛び出す映画はとんと見ておりません。
「仮面の忍者 赤影」の映画で、3Dヴァージョンの物が在ったんですね。以前、記事「「アリス・イン・ワンダーランド」(http://blog.goo.ne.jp/giants-55/e/c835734ef06d13183a24de63b315b725)の中で触れたのですが、自分にとって3D作品と言えば、1977年、に「立体アニメーション」と銘打たれて放送されたTVアニメ「家なき子」が印象に強く残っています。おりがみ様が書かれていたのと一緒で、3Dとして見る為には赤と青のセロファンが貼られた眼鏡(紙で出来た、非常にちゃっちゃい眼鏡だったと記憶していますが。)が必要で、掛けてみても「飛び出していると言えば、飛び出している感じかなあ。」というレヴェル。掛けないで見ると、画面が微妙にぼやけて見え、気持ちの良い物では無かった。1本制作するのに、結構な費用が投じられていた様ですが・・・。
3D映画は興味本位のキワモノから、必然性を求める段階にきているのでしょう。観客の方が成熟しているといえるのではないかと。
学研の「○年の科学」&「○年の学習」だったか、其れとも小学館の「小学○年生」だったかは忘れましたが、紙で出来たちゃっちい3D眼鏡(赤と青のセロファンが貼ってある物)が付録に付いていました。一定年齢以上の人ならば、懐かしさを覚えるアイテムと言えるでしょうね。
3Dテレビが意外に受けなかった様に、「立体で見えますよ。」という“だけ”では、高い金額を出して迄購入しようとは思わない。相当の+αがないと、難しいでしょうね。