
御自身が子供の頃、遊んだ公園の風景を思い出して欲しい。どんな遊具が在っただろうか?ブランコや砂場、滑り台、ジャングルジム、そして鉄棒というのが一般的な遊具として思い浮かぶのではないだろうか。
「AERA(2月5日号)」に「鉄棒なし公園が増えた訳」という記事が載っていた。どうやら、公園全体に占める鉄棒敷設率が下がっているらしい。国土交通省が2004年に行なった調査によると、全国の公園10万4,916ヶ所に敷設されている鉄棒の数は計4万4,839基で、これは公園2ヶ所に1基在るか無いかという比率。2001年に比べると鉄棒の数自体は321基増えているものの、公園の数が当時の約4倍に増えている事を考えると、結局鉄棒の敷設率は激減していると言える。
調査結果を詳細に見て行くと、公園遊具のトレンドが垣間見えて来る。
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[2004年度時点で敷設数の多い公園遊具ベスト3]
1位: ブランコ 6万9,184基
2位: 滑り台 6万7,269基
3位: 砂場 6万3,415基
[2001年度から2004年度にかけての公園遊具増加率ベスト3]
1位: 健康遊具(32.9%増)
2位: スプリング遊具(22.4%増)
3位: コンビネーション遊具(22。0%増)
[2001年度から2004年度にかけての公園遊具減少率ベスト3]
1位: 揺り籠ブランコ(72.2%減)
2位: 吊り輪(42.1%減)
3位: 回転塔(16.9%減)
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ブランコ、滑り台、砂場(若しくは鉄棒)を公園遊具の「旧御三家」に対して、健康遊具、スプリング遊具、コンビネーション遊具は「新御三家」と言える。健康遊具は主に高齢者向けの物で、背もたれが湾曲している「背伸ばしベンチ」や、円盤に付いたハンドルをゆっくり廻す事で肩の柔軟運動が行なえる「グルグル肩回旋」等が在る。健康遊具が増加率のナンバー1になったというのは、高齢社会に入った今、昔以上に公園で過ごす高齢者の数が増加したという表れなのかもしれない。
「ばねの上に動物や車の形をした模型が載っている」スプリング遊具や、「滑り台にジャングルジムが合わさった様な複合型」のコンビネーション遊具が増加率の2位&3位を占めているのは、公園に子供が多く集まる様に、出来るだけパッと子供の目を惹く遊具を置く傾向に在るのだろう。だからこそ”地味な”鉄棒が敷設されなくなって行っているのは、自然な流れなのかもしれない。又、激減している揺り籠ブランコや回転塔は、近年遊んでいる際に大怪我をする子供達が出た事で、全国各地に撤去の流れが加速した影響とか。
「子供を狙った犯罪が増えている事」や「小さい頃から習い事や塾に通っている為、外出遊ぶ時間が少なくなって来ている事」等、子供達の公園離れが進んでいるとも言われる。嘗て子供達が公園で遊んでいた頃は、其処で自然と基礎体力が作り上げられていたが、近年の子供達の公園離れで”公園遊びを普段からしている子供”と”あまり公園遊びをしない子供”との運動能力の格差が開いて来ているのではないかと記事は指摘している。
公園に足を運ばなくなってかなりになる。だから近隣の公園事情すらも良く判らないのだが、昔は良く見られていた足掛け逆上がりをしている子供の姿が見られなくなっているとしたら・・・一寸感傷的な思いが湧いて来る。公園だけでは無く、校庭の風景もかなり変わって来ているんだろうなあ・・・。*1
*1 かなり変わって来たと言えば、「消えた半ズボン少年 『わんぱく』より『かっこよさ』 」という記事によると、最近は半ズボンを履く少年が少なくなっている様だ。(記事では「消えた」と書かれているが、「少なくなっている」というのが正しいだろう。)ファッション誌を読み慣れた女性が母親になった頃から、「子供服でも個性やセンス、格好良さが重要となり、求める物が半ズボンが象徴する『わんぱくな男の子らしさ』から変わって行った。」のではないかと。又、男児の履く下着が昔のブリーフ一辺倒から、トランクスやボクサーブリーフ等の丈の長い物に移行して行った事で、必然的に下着が食み出さないハーフパンツ等の丈長パンツが主流になって行ったとの事。
「AERA(2月5日号)」に「鉄棒なし公園が増えた訳」という記事が載っていた。どうやら、公園全体に占める鉄棒敷設率が下がっているらしい。国土交通省が2004年に行なった調査によると、全国の公園10万4,916ヶ所に敷設されている鉄棒の数は計4万4,839基で、これは公園2ヶ所に1基在るか無いかという比率。2001年に比べると鉄棒の数自体は321基増えているものの、公園の数が当時の約4倍に増えている事を考えると、結局鉄棒の敷設率は激減していると言える。
調査結果を詳細に見て行くと、公園遊具のトレンドが垣間見えて来る。
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[2004年度時点で敷設数の多い公園遊具ベスト3]
1位: ブランコ 6万9,184基
2位: 滑り台 6万7,269基
3位: 砂場 6万3,415基
[2001年度から2004年度にかけての公園遊具増加率ベスト3]
1位: 健康遊具(32.9%増)
2位: スプリング遊具(22.4%増)
3位: コンビネーション遊具(22。0%増)
[2001年度から2004年度にかけての公園遊具減少率ベスト3]
1位: 揺り籠ブランコ(72.2%減)
2位: 吊り輪(42.1%減)
3位: 回転塔(16.9%減)
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ブランコ、滑り台、砂場(若しくは鉄棒)を公園遊具の「旧御三家」に対して、健康遊具、スプリング遊具、コンビネーション遊具は「新御三家」と言える。健康遊具は主に高齢者向けの物で、背もたれが湾曲している「背伸ばしベンチ」や、円盤に付いたハンドルをゆっくり廻す事で肩の柔軟運動が行なえる「グルグル肩回旋」等が在る。健康遊具が増加率のナンバー1になったというのは、高齢社会に入った今、昔以上に公園で過ごす高齢者の数が増加したという表れなのかもしれない。
「ばねの上に動物や車の形をした模型が載っている」スプリング遊具や、「滑り台にジャングルジムが合わさった様な複合型」のコンビネーション遊具が増加率の2位&3位を占めているのは、公園に子供が多く集まる様に、出来るだけパッと子供の目を惹く遊具を置く傾向に在るのだろう。だからこそ”地味な”鉄棒が敷設されなくなって行っているのは、自然な流れなのかもしれない。又、激減している揺り籠ブランコや回転塔は、近年遊んでいる際に大怪我をする子供達が出た事で、全国各地に撤去の流れが加速した影響とか。
「子供を狙った犯罪が増えている事」や「小さい頃から習い事や塾に通っている為、外出遊ぶ時間が少なくなって来ている事」等、子供達の公園離れが進んでいるとも言われる。嘗て子供達が公園で遊んでいた頃は、其処で自然と基礎体力が作り上げられていたが、近年の子供達の公園離れで”公園遊びを普段からしている子供”と”あまり公園遊びをしない子供”との運動能力の格差が開いて来ているのではないかと記事は指摘している。
公園に足を運ばなくなってかなりになる。だから近隣の公園事情すらも良く判らないのだが、昔は良く見られていた足掛け逆上がりをしている子供の姿が見られなくなっているとしたら・・・一寸感傷的な思いが湧いて来る。公園だけでは無く、校庭の風景もかなり変わって来ているんだろうなあ・・・。*1

*1 かなり変わって来たと言えば、「消えた半ズボン少年 『わんぱく』より『かっこよさ』 」という記事によると、最近は半ズボンを履く少年が少なくなっている様だ。(記事では「消えた」と書かれているが、「少なくなっている」というのが正しいだろう。)ファッション誌を読み慣れた女性が母親になった頃から、「子供服でも個性やセンス、格好良さが重要となり、求める物が半ズボンが象徴する『わんぱくな男の子らしさ』から変わって行った。」のではないかと。又、男児の履く下着が昔のブリーフ一辺倒から、トランクスやボクサーブリーフ等の丈の長い物に移行して行った事で、必然的に下着が食み出さないハーフパンツ等の丈長パンツが主流になって行ったとの事。

>揺り籠ブランコや回転塔
ありましたね。揺り籠ブランコは激しく揺らす腕白と一緒に乗ると怖かったです。
回転塔も昔は巨大な奴がありました。
あれは目を開けてると目が回って落ちそうになるので、目をつむって乗っていた記憶があります。
それからシーソー又はギッコンバッタンもありましたね。
最近、近所の公園で見かけるのは背伸ばし器具。やったことないけど、あれは良さそうですね。誰もが腹筋を徐々に鍛えてブリッジができそう。
近所の保育所のお散歩風景でした。
自分が引率する側だと子どもの安全確保と、ご近所迷惑にならないように神経を尖らせすり減らしかつ楽しそうな顔をして過ごしておりますが・・・お手並み拝見としばしウォッチング。
よそさんの保育士さんも大変そうだったですよ。
ウンテイから飛び降りようとする子とかいましたから・・。
なにはともあれ子どもの声が響く公園は希少価値です。
保育園の役割大きいっす。
以前の記事「けったましーん」(http://blog.goo.ne.jp/giants-55/e/c9dc5bfc1218114ebfa05c8dc8b24edc)で触れたのですが、幼少時を名古屋で過ごしていた自分は自転車の事をけったましーんと呼んでいました。これは自分だけでは無く、廻りの子供が皆そう呼んでいたのですが、恐らく「(ペダルを)蹴ったマシーン」という発想からのものだと思います。この様に、名称が地域によって異なるというのは結構見られるもので、シーソーを「ギンコンバッタン」とも「ギッコンバッコン」とも自分は呼んでいましたね。多分、名古屋時代が前者で、後者は関東圏に引っ越してからだった様に記憶しています。
昔の公園ってキャッチボールをしたり、ブランコを激しくこいで最後にジャンプしたりと、”今の考え方からすると”結構危険な事を結構していました。当時のガキんちょは生傷だらけだったし、顔や手足も泥だらけと衛生状態も決して良くは無かったですよね。それでも皆無事に大人になっているのですから、子供って生命力強い生き物なんだと思います。こういったワンダー・ランドが消滅して行く中、今の子供達が中年になった時、様々な”免疫”が無くて苦労するのではないのかなあと老婆心ながら思ったりします。
男の子には、少しスリルが会ったあの時代のほうがいい奴らが多いような気は、今でもあるんだ。