ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

俄ファン

2014年06月22日 | スポーツ関連

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ロンブー代表ファン」批判に反論」(6月20日、日刊スポーツ

 

御笑いコンビ、ロンドンブーツ1号2号の田村淳(40歳)が20日、サッカー日本代表の「俄ファン」等と、一部Twitterユーザーから馬鹿にされたとして、「君みたいに、俄ファンを馬鹿にする人の気持ちが良く判らない・・・。」と反論した。

 

田村は、「日本代表戦だけを応援すると、俄ファンだ!と馬鹿にする風潮が在る。」と切り出し、「けれども・・・そんな事言い出したら、大半が俄ファンでしょうよ・・・。」とコメント。俄ファンが馬鹿にされる事に疑問を呈した。

 

15日のコートジボワール戦で日本代表が敗れた試合後、東京渋谷駅前のスクランブル交差点では大勢のサポーター達が集まって混乱する中、痴漢行為が発生した事も報じられている。こうした騒ぎは俄ファンによる物だと臆測する一部ユーザーから、俄ファン批判を支持するコメントが寄せられると、田村は「渋谷の交差点で暴れる人=俄ファンなのか?」、渋谷で暴れてる人は渋谷で暴れるファン・・・俄ファンとも違う種類・・・ 俺はそう感じてるw。持論を展開して更に反論した。

 

自身も、秩序を乱して大騒ぎするファンに付いては「理解出来ない。」としたが、俄ファンだと馬鹿にされるという事は別の問題だとして、朝早起きして、W杯日本戦を楽しみにして、応援をしただけで・・・こんな時だけ応援しやがって、俄ファンが!と言われるw・・・応援は応援だよね?俄もヴェテランも無い!と訴え、「皆で応援しよう!」と呼び掛けた。

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田村氏の主張、全く其の通りだと思う。「応援に俄もヴェテランも無いし、どういうモチヴェーションで在れ、応援するのは個人の自由だ。勿論、「“違法行為”だったり、他者に迷惑を掛けない範囲でなら。」という条件付きで、器物損壊したり、往来を妨げたり、度を越し騒音を出したりするのは論外。そういう意味では、渋谷で暴れた連中は批判されて当然だが、田村氏自身もこういった連中に関しては「理解出来ない。」としているのだから、言っている事は至極真面だと思う。

 

強いて彼の主張に反論するならば、「渋谷で暴れてる人は渋谷で暴れるファン・・・俄ファンとも違う種類」という部分。渋谷で暴れた人間が全て俄ファンとは思わないが、中には俄ファンもただろうし、「俄ファンとも違う種類」と言い切ってしまうのも違う気がする。

 

まあ、此れ野球ファンにも言えるけれど、ヴェテランや俄に限らず、ファンと称している中には“問題児”が居たりもする訳で、個々人の問題で、「俄だからヴェテランだから」という切り口で、十把一絡げに扱うべきでは無いだろう。

 

田村氏の主張が正論なのは間違い無いのだが、俄ファンを馬鹿にする人達の気持ちも、正直理解出来たりはする。「俄ファン=全てが問題を起こしている人達」というので無いのは判っているのだが、器物損壊やら往来妨害やら騒音を立てるやらと、我が物顔で暴れ捲っている連中を目にすると、心からサッカーを愛している人達ならば、こんなアホな事はしないだろ。本当のサッカー・ファンでは無い、単なる俄ファンなんじゃないか?と思ってしまうので。

 

又、4年前の記事「盛り上がるのは勝手ですが」で記した様に、御洒落系”の飲み屋の“片隅”で友人と静かに飲んでいた際、店内でW杯のTV中継を見て大騒ぎしていた親父から、『おい!何でサッカーの試合を見ないんだよ。』と居丈高な口調で絡まれ、穏やかに『サッカーに興味無いんですよ。』と答えた所、「サッカーに興味無い?日本代表チームが出場しているっていうのに、見ないって馬鹿じゃないか?あんた非国民か?』なんぞと一方的に罵られ、非常に不快な経験をした。事が在る。どう見ても、俄ファンの親父だった。サッカーを観戦するのは個人の自由だが、見ないのも又、個人の自由。「日本代表チームが戦っているのだから、応援しないのは非国民。」というのは、本当に大きな御世話。

 

概してだが、俄ファンの中には、そういう観戦を強要するが多い様に感じられ、サッカーに興味が無い人間にとっては、そういうのが非常に不快だったりする。心からサッカーを愛している人は、「他者が観戦しようがしまいが、どうでも良い。」というスタンスケース殆どな感じだし。だから、余計に俄ファンに対する風当りが強くなる面も在るのだろう。

 

(まめ)たぬき様が「関心がなかったら非国民みたいに扱うなよ!」という記事の中で書いておられる様に、「W杯を見ない人=非国民」の様に扱う風潮はウンザリ。何処のチャンネルでも、W杯関連の話題を延々と取り上げているスポーツ番組やワイドショー等なら致し方無いけれど、ニュース番組で冒頭から延々と報じられるのは、様々な分野のニュースを見たい人間にとっては、本当に困ってしまう。

 

確かNHKだったと思うが、「貴方は何故、W杯を見ないんですか?」と、W杯を見ないのが然もおかしい事で在るかの様に取り上げていたけれど、皆が皆同じ方向を向かなければいけないなんて、不気味な事とは思わないのだろうか?

 

日本代表チームには頑張って貰いたいし、少しでも良い結果を残せたら、同じ日本人としては嬉しい。でも、だからと言ってサッカーには全く興味が無いので、TV中継を見る気にはならない。そんな日本人が居たって良いだろうに。


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12 コメント

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人の価値観 (雫石鉄也)
2014-06-22 08:37:30
(まめ)たぬきさんと同感です。
私はオリンピックやワールドカップの時は、いつもうっとうしく思います。「国民こぞって」「みんな」この中に私を入れてもらいたくないのです。
人の価値観はさまざまです。日本人とひとくくりにできません。日本人もいろいろいるということが判っていない人がいます。困ったものです。
日本のサッカーファンには2種類いるんですね。サッカー日本代表チームファンと真のサッカーファン。日本代表チームファンは「にわかファン」ですね。日本が敗退するとサッカーに興味を失います。真のサッカーファンは日本が敗退した後もワールドカップを楽しむでしょう。
私の弟は長年高校のサッカー部の監督をしてました。彼によると、サッカーというスポーツは足の向きの角度が少し違っても大きく戦略に影響するそうです。そんなところを観るのが実に興味深いといってました。
私はサッカーにまったく興味がない。弟はサッカーの専門家。兄弟でもこれだけ違うのです。日本人となるとみんな違うのはあたりまえです。
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Unknown (悠々遊)
2014-06-22 09:59:22
この記事を読んでいて、俄ファンというのもちょっと違和感があります。
ファンというのは、その対象が好きで応援したいという人のこと、と理解していますので。
周りの迷惑を考えず馬鹿騒ぎしたり、他人に強要したりするのは、好きな対象に反感を持たせるような行為だと思うんですよね。
こういう人は自分の行為に酔っているだけの困ったちゃんだったり、他に目的(痴漢だったりスリだったり)があって集まって来ているだけで、ファンですら無いように思うんですが。
こういう手合いの存在は、俄かであろうが年季が入っていようが、ファンにとって迷惑以外の何者でもない存在です。
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タイミングとハマリ具合は人それぞれ (ぷりな)
2014-06-22 12:16:55
田村氏の主張は全くその通りだと思います。ファン歴が長い人も皆どこかのタイミングで、何かのきっかけでファンになったわけだから、かつては「にわか」だったわけです。そこから気になった選手の所属チームにも目を向けるようになる場合もあれば、代表戦のみに留まる場合もある。

私なんぞは、2009年WBCでマリーンズ所属の渡辺俊介投手に魅せられてマリーンズの試合もチェックするようになり、彼自身が退団されてからもマリーンズファンです。
昨年、マリーンズの選手の1人がサッカー日本代表の遠藤保仁選手に似ているとの声がファンから上がっているのを見てから、TVで遠藤選手の特集をやっていれば見るようになっています。しかし、彼の所属するガンバ大阪の試合までチェックするには至っていない。映像が見られなくてもテキスト速報を見れば展開が把握できる野球と異なり、サッカーの場合は映像を見ないと展開が把握できないからです。有料チャンネルに入会したいとまでは至っていない。

「もっと前からこの選手を知っていたかったという気持ちはあるが、たぶん前から知っていたとしてもその時は関心を持たなかったと思うし、好きになるタイミングがあって、その時点でのその選手が、ファンにならずにいられないほど魅力的だったということだと思う」という意見の人がいて、なるほどと思いました。これでいいのだ。

代表戦を見ない人を非国民扱いする人には「にわか」が多く、真にサッカーが好きな人は、「来る者拒まず去る者追わず」というスタンスが多いというのはあると思います。「強要系にわか」に辟易しすぎて、軽い感じで「見よう」と言われただけで過剰反応してしまう人はいるだろうと思います。

「代表戦を見ない人は何をしているか」というワイドショーの特集がひんしゅくを買っていますが、現場の担当者も内心「そんなこと聞いたらひんしゅく買うに決まってるだろ。自分だったら『なぜあなたは見もしないでそんなインタビューをしてるのか』と逆質問するわ」と思いながらやっていたのではないかと。
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>雫石鉄也様 (giants-55)
2014-06-22 12:50:55
書き込み及びトラックバック有難う御座いました。今回は、此方にもレスを付けさせて貰います。

「愛国者だったら、XXでなければならない。XXで無ければ愛国者じゃ無いし、日本人でも在り得ない。」なんぞと、自分だけの価値観を強要する人が最近は増えている気がします。「御国の為」という事で戦争に巻き込まれ、其れが故に「日の丸」や「君が代」に抵抗を覚える日本人が居たとしても、だからと言って彼等が日本という国が嫌いとは言えないし、況してや「御前は日本人じゃない!」と他者から断じられなければいけない事も無いのに。

個々が其れ其れの価値観を持つのは良いのですが、其れを他者に押し付けるのはおかしい。そういう輩に限って北朝鮮の独裁制を声高に批判したりしているのが、凄く不思議。だって、遣っている事は北朝鮮の愚かさと何等変わらないから。

雫石様と弟さん、御兄弟なのに趣味が其処迄違うというのは面白いですね。でも、元ベイスターズの高木豊氏も、御子息は3人共サッカーの道に進まれていますし、色々在って良いと思います。
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>悠々遊様 (giants-55)
2014-06-22 12:56:45
書き込み有難う御座いました。今回は、此方にレスを付けさせて貰います。

普段は興味が無くても、大きな大会が開催された際には、夢中になって応援する。そういうのは、決して悪い事では無いと思っています。例に挙げて申し訳無いのですが、例えばフェンシング。恐らく普段は、フェンシングに関心が在る人って、そうは多くないと思うんです。否、はっきり言ってしまえば、極めて少数派でしょう。でも、オリンピックでフェンシングの選手が活躍すると、「頑張れ!」と応援してしまうし、良い成績を残したら、パレードに駆け付ける人が多く出るのも判らないでは無い。自分は、其処迄出来ないけれど。

そういう意味での俄ファンは良いのですが、周りの迷惑を考えずに馬鹿騒ぎしたり、他人に強要したりする連中というのは、単なる「アホ」だと思っています。そういう状況でしか自身のアピールが出来ないのかもしれないけれど、全く以て迷惑以外の何物でも無いし、仰る様に「心から其の競技を愛しているファン」にとっては、「奴等と一緒にしないで欲しい!」と思ってしまう存在でしょうね。
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>ぷりな様 (giants-55)
2014-06-22 13:06:21
書き込み有難う御座いました。

超一流選手のイチロー選手だって、当たり前の話ですが、初めて野球をした際には“素人”。ファンだって、最初は“俄”なんですよね。

好きになる切っ掛けって、何で在っても構わないと思います。自分が歴史好きになったのも、遡ってみれば、ガキんちょの時に夢中になって見ていたTV人形劇「新八犬伝」でした。彼の番組で歴史という物に興味を持ち、色々な本を読んで行く中で、“間口”がどんどん広がって行った。歴史の中でも世界史に関して言えば、「三国志」が好きになった事で、目を向ける様になったのだし。

良く言われる事ですが、「野球ファンとサッカーファン、何故か双方は相手の競技を毛嫌いする傾向が在る。」と。此の点に関して言えば、自分は偉そうな事を全く言えない。と言うのも、Jリーグが発足した際、矢鱈と「プロ野球衰退論」がメディアで流され、其れも在って「サッカーなんて。」と、自分も意味無く毛嫌いしていた時代が在ったので。でも、或る時から「御互いに切磋琢磨し、レヴェルを上げて行ければ良い。」と思う様になりました。
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ご紹介ありがとうございました ((まめ)たぬき)
2014-06-22 20:03:22
あ、ありがとうございます(/ω\)

サッカーに興味がないのは世代的なものもあるんじゃないかな、と思っています。
小寺や釜本の活躍があってから・・・Jリーグができるまでって、サッカーは無視されていて、野球ばっかりのっ報道だった時代に子どもだったからなあ。
電車の中で、ドローになった試合の直後いろんな人がいろいろ言ってたですが
「ああ!」と思えたのが年配の男性の「ああいう戦術じゃだめだろう」でありました。
サッカー好きといいつつも、なんか生身の選手を自分のファンタジーサッカーのキャラのように上から目線で語る人たちには違和感を覚えました。

にわかファンであっても、どう楽しむかも、その人それぞれでいいですよね。
最近言われるカープ女子ってのとは(ここ数年野球場に行く頻度が激減してることもあり)まだ出会ってないです。
ライトなファン層が増えないと、その競技を見る人は減る一方ですもんね。
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>(まめ)たぬき様 (giants-55)
2014-06-23 01:32:21
書き込み有難う御座いました。今回は、此方にレスを付けさせて貰います。

「巨人の星」や「侍ジャイアンツ」、「ドカベン」、「キャプテン」等々、一定年齢以上の人間は幼少期を野球漫画&アニメを見て育ったし、スポーツ関連のTV中継で言えば、野球かプロレスがメインでした。だから、必然的に野球ファンが多かった。

サッカー・ファンが増えたのには色々要因が在りましょうが、「キャプテン翼」の影響は大きかったでしょうね。又、少子化やプレーする場所の関係等から、野球よりもサッカーの方がし易いという環境の変化も。

ミーハーと言われようが俄と言われ様が、ファンの開拓をして行く上では、兎に角興味を持って貰わないと始まらない。そういう意味では、所謂“カープ女子”なんていうのは在り難い現象だし、定着して欲しいなと思います。カープも再び上昇気流に乗った様で、其れも嬉しい。
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にわか批判ってよくわからない (AK)
2014-06-24 15:03:08
あそこで騒いでるのは「にわかファン」ではなくて「騒ぐのが目的」だと思う。サッカーの応援の仕方というのがちょうど騒ぐのにちょうど良いのでは。サッカー応援にインスパイアされたというロッテの応援があるが、千葉球場にいった際に本当に「騒ぐのを目的に騒ぎたい奴が来てる」のを実感したから。

かといって「牢名主」的な排他的ベテランファンってのは迷惑で有害ですよね。ファンというより、「同好会」「趣味の会」で何べんもそういう奴に遭遇したことがある。そういうのに遭遇するとその趣味自体を嫌ってやめる人もいる。「○○マニアにはろくなのいない」っていう風評が広がるわけ。そのほうが害が大きいと思いますね。それで衰退した物って案外と多いと思いますよ。
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>AK様 (giants-55)
2014-06-25 01:19:35
書き込み有難う御座いました。

以前にも書いたのですが、母は地域のサークル(歴史散策や歌唱等)に参加しています。其の中には所謂“牢名主”の様な存在が居たりして、そういった連中が徒党を組んだりするものですから、新参者は居心地が悪くなり、退会する人も居るとか。

一方、「古参同士が群れるのを禁じて、新参者が参加し易い雰囲気を意図的に作ったサークルに、多くの人が参加し、且つ定着率が非常に高い。」という例を、以前TV番組で取り上げていました。こういうのは良いですよね。

常識的な範囲で在れば、応援で騒ぐのも許されましょうが、明らかに他者の迷惑になる行為、応援の強要等は駄目。そういうのを弁えていない人は、迷惑以外の何物でも無い。
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