新型コロナウイルスの感染拡大により、今春開催予定だった「選抜高等学校野球大会(春の甲子園)」が中止になってしまったのは、野球ファンとして非常に残念だった。1924年に始まった“春の甲子園”は今年で96年目となるが、中止になったのは1942年~1946年迄の5回(第二次世界大戦が原因。)と、今年の併せて全6回。甲子園でプレーする事を夢見て来た球児達の気持ちを思うと、何とも遣り切れない思いになったけれど、現状を考えれば中止は致し方無いし、「気持ちを切り替え、今夏に開催される『全国高等学校野球選手権大会(夏の甲子園)』を目指して頑張って欲しい。」と願っていたのだが・・・。
今夏の“夏の甲子園”が、中止される事になった。1915年に第1回が開催された“夏の甲子園”は、今年で105年目となるが、中止になったのは1918年(米騒動が原因。)、1941年~1945年迄の5回、そして今年の併せて全7回。今年は春&夏共に、高校野球の大会が行われない事になってしまった。
高校1年&2年の野球部員達も気の毒でならないが、もっと気の毒なのは“今年が最後だった高校3年の野球部員達”だ。致し方無い事とはいえ、こういう形で甲子園を目指せなかったというのは、何とも遣り切れない。「そんなに有名では無い存在だったが、甲子園で大活躍した事で、プロ入りの道が拓けた。」という“夢物語”が、今年は見られなくなってしまったのも、本当に寂しい。
プロ野球の世界のみならず、アマチュア野球の世界でも試合の開催どころか、練習すら満足に行えない状況。今年に入って以降、選手達の実力を見極める機会は皆無に等しい。プロ野球の各球団のスカウト達は、本当に大変だ。「選手達と接触し続けて来た事で得た“過去のデータ”。」に加え、「新型コロナウイルス感染が終息した場合、其れ以降の“長くは無い期間で得られるデータ”。」を重ね合わせ、今年のドラフト会議で選ぶ選手達を決めなければいけないのだから。
「此の選手は去年迄、データ的にこんな感じだった。多くの選手達を見て来た“目”からすると、今年は此の位実力が伸びただろう。」といった、スカウトとしての経験と将来性を見抜く力が、例年以上に問われそうだ。
リアル・タイムでは見ていませんが、記録を見ると高校時代の板東氏は凄い投手だった様ですね。財政事情が厳しいカープが、破格の待遇で迎え入れ様としていたというのも納得出来ます。
田淵幸一氏や星野仙一氏は、ジャイアンツ入りの可能性が在った事は有名な話ですが、彼等がジャイアンツに入っていたら、一体どうなっていたか?田淵氏は判りませんが、少なくとも星野氏の場合は、“反骨精神”が結果を残した様な所が在りますので、ドラゴンズで残した程の結果を、ジャイアンツでは残せなかったのではないかという気がします。
長嶋茂雄氏は大好きな野球人の1人ですが、野球に関してはドライな面が在ると思っています。落合博満選手がFAでジャイアンツに移籍した際、彼が長嶋氏の大ファンだったという事も在りますが、長嶋氏からの猛烈なラヴ・コールに心が動かされたというのも大きかった。
でも、3年後にFAで清原和博選手がジャイアンツ移籍となった際、「ジャイアンツに残留しても、一塁には君では無く、清原選手を起用する。」と通告し、結果として落合選手はジャイアンツを去った。そういうドライさ(此れは悪い意味でだけでは無く。)を考えると、田淵選手がジャイアンツ入りしていたとしても、力が衰えれば放出は在り得た様に思います。
生え抜き監督に固執するジャイアンツに対し、タイガースは生え抜きには拘らない風土が在る様に思います。杉下茂氏やドン・ブレイザー氏、中西太氏、野村克也氏、星野仙一氏と、選手時代をタイガースで全く送らなかった人材を、監督として起用して来たのですから、ジャイアンツよりも柔軟と言えましょう。