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「黒川氏『訓告』に批判の声殺到『国民を舐めた処分。』」(5月21日、日刊スポーツ)
東京高検の黒川弘務検事長の賭け麻雀問題で、森雅子法相は21日午後、黒川氏が緊急事態宣言下の今月1日と13日に報道機関関係者3人と金銭を賭けて麻雀をしていた事が判った為、訓告処分にしたと発表した。黒川氏からは辞表が提出され「明日(22日)の閣議で、承認を戴く。」とした。
此の報道が流れると、ツイッターでは「訓告」というキーワードが一瞬でトレンド上位に登場。「賭け事なら首でしょ。」、「訓告で済ます積りか。」、「国民を舐めた処分。」等、批判が殺到した。「退職金が支払われるのか?」という疑問や、安倍首相の責任を問う声、過去の事例と比較して「逮捕されないのか?」等の投稿も少なくない。
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「安倍首相と、非常に近い関係に在る。」とされている黒川検事長。今年の1月末、政府は「彼の定年を、8月初旬迄延長する。」という閣議決定した。「政権にとって好ましい人物の定年を恣意的に延長する事で、法の番人たる検察官を政権支持者で固める。」のを避けるべく、過去に「検察官は、国家公務員法の定年延長制の対象外とする。」という政府見解が出され、守られ続けて来た中、見解を捻じ曲げた上での決定。そして、3月には黒川検事長の様な定年延長を合法的に行える様、検察庁法改正案が国会に提出され、与党はごり押しで成立させ様としていたが、世論の猛反発に遭い、“取り敢えず今回は”成立を見送った。
与党がごり押しで改正案を通そうとしていた際、“安倍親衛隊”の間からは「新型コロナウイルス感染が拡大している非常事態なのに、野党は“詰まらない事”で大騒ぎしている。」という“ワンパターンな批判”が在ったりしたけれど、考え方が全くおかしい。「多くの国民の生命が危ぶまれている中、“不要不急の検察庁法改正案”を無意味に持ち出し、ごり押しで成立させ様とした与党。」というのが“先”で在り、其れが無ければ、批判が起こり様も無かったのだから。批判されるべきは、「緊急事態下に、不要不急の検察庁法改正案を持ち出し、ごり押しで成立させ様とした与党。」で在る。
話を元に戻すが、黒川検事長の辞任は当然の事。「賭け麻雀なんて、誰でもしている事。」という声も在ろうが、違法行為は違法行為で在るし、況してや法の番人たる立場の人間が行っていたのだから、責任を取るべきで在る。左とん平氏、柴田勲氏、東尾修氏、蛭子能収氏等、過去に賭博で逮捕されたり、書類送検された有名人は多い。なのに、法の番人たる立場で、過去に何度も賭け麻雀をしていたとされる黒川検事長が、訓告だけで済まされるのだとしたら、全く理解出来ない。「御友達は、徹底的に守る。」という安倍政権の異常さが、今回の大甘な処分に反映されている様に感じる。
6年前の選挙で自民党は、「安倍首相の横顔と共に、『此の国を、守り抜く。』という勇ましいフレーズが記された選挙ポスター。」をべたべたと貼り出していたが、安倍首相の本音は「“御友達”を、守り抜く!」なのだろう。
官邸による恣意的な検察官の定年延長が懸念されることから、ハッシュタグ付きの反対ツイートが盛り上がっていると知り、座して日和見している場合でないと、遅まきながら先日TwitterのIDを取得し、このツイートに参加しました。
この盛り上がりの影響なのか法案をいったん引っ込めたと思ったら、それから日を置かず文春砲がさく裂!。
そうしたらすぐに、「自白」して辞任の意向を表明しているからと、裏取り調査もせず「訓告」で済まそうという安倍周辺の素早い動きで、退職金も規定通り満額支給されるとの事。
私の思い違いでなければ、giants-55さんは確か大学で法律関係の勉強をなさっていたと以前拝見した記事かコメントに書いておられたように思いますが、そこでお尋ねします。
今回の件で、高検の検事長と言えど法の下の平等という観点から言えば、この程度の「処罰」で妥当なのでしょうか?
世間では賭け麻雀などいわば公然の事実で、よほど悪質でない限り目くじら立てるほどの犯罪ではないという風潮があるように思います(かく言う私も若い頃、接待麻雀の経験あり(苦笑))。
しかし私の感覚から言えば、一般庶民と法の番人ともいうべき検察の、それもトップの立場の人間とを同列に考えるのは釈然としません。
同程度の違法行為としても、立場を考えればかなり悪質と言ってもよいのではないかと。
安倍一族の傍若無人ぶりに、またひとつモヤモヤ気分が加わってしまいました。
安倍晋三少年を知る人の証言で非常に印象深いのは、「自分が明らかに悪い事で怒られても、意地になって謝らない。他者から批判されると、向きになって批判された事を押し通そうとする。」という点。今の安倍首相其の物で、子供の頃から全く成長していないんですね。本当に幼稚。
そういう性格ですから、「“取り敢えず今回は”改正案を取り下げたけれど、次の国会では意地になっても成立させるだろうな。」と思っていました。でも、流石に今回の件で、其れは無くなりそうですね。
大学時代に法律を齧りましたが、「一般の人よりは詳しい。」という程度に過ぎません。ですので、どうこうと偉そうな事は書けないのですが、飽く迄も私見を書きたいと思います。
先ずは検察サイドの処分ですが、訓告は甘いでしょうね。本人も認めている訳ですし、もっと厳しい処分が適切ではないかと。又、退職金に関してですが、黒川検事長が積み上げて来た事というのも勘案しなければいけないし、今回の件だけで「退職金無し。」というのはどうかと思います。一定の減額は在っても良いと思いますが。(どうせ事態が収まれば、何処かに天下りして高額を貰うだろうし。)
「何故逮捕されないのか?」という意見をネット上で散見しますが、「警察による捜査が行われた結果、逮捕すべきと判断すれば被疑者を逮捕し、検察が起訴or不起訴を判断し、起訴されれば裁判所が有罪or無罪を判断する。」という流れを考えると、逮捕云々は此れからの話だと思います。
「一般的な影響度が強い。」という事から、一罰百戒的な意味合いで、芸能人の賭博は軽くても書類送検、悪質で在ると判断すれば逮捕というのが常。其れを考えると、“置かれた立場”&“常習性”から、逮捕という可能性が在ってもおかしくはないと思いますが、何しろ安倍首相の御友達ですからねえ・・・。
「黒川検事長とは、2人で会った事なんて無い!」とTV番組で大見得を切った安倍首相。でも、過去の「首相動静」で、黒川検事長と会っていた事が露見。平然と嘘を吐く癖の在る御仁ですから、「2人で会った事は無いと言ったけれど、3人以上で会ったのだから問題無い!」とか言いそう。
不都合な事は胡麻化したり、嘘を吐いたり、法解釈を捻じ曲げたり、道徳的な面を軽んじたりと、此の国をどんどんおかしな方向に向かわせているのに、4割近い国民が変わらずに支持しているのは、本当に理解出来ません。実績らしい実績も無いのに・・・。