Windowsの生みの親として知られるビル・ゲイツ氏。そんな彼が他の人間と共に、「人間にとって、一番恐ろしい生物は何か?」を調べたと言う。「面白い事を調べたなあ。」と思うと共に、「戦争や殺人等、恐らくは『人間』が一番なのではないか?」と推測したのだが・・・。
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「最も恐ろしい生物は蚊」(7月4日、日本経済新聞)
人間にとって、一番恐ろしい生物は何か。鮫やライオンといった猛獣を思い浮かべるかもしれない。実は、最も人間を殺しているのは、小さな蚊だ。
世界保健機関(WHO)や国際連合食糧農業機関、論文等のデータを元に、ビル・ゲイツ氏等が分析した所、年間凡そ72万人の死因となっている。鮫に噛まれて死ぬ人は、年に10程しか居ない。
蚊の怖さは何か。マラリア原虫を媒介する事だ。血を吸う時に、蚊が分泌する唾液の中に居る原虫が、人間に感染してしまう。主な感染地域は熱帯で、国内では今でこそ珍しいが、平清盛が苦しんだ熱病がマラリアだったという説が在る。未だに全世界の半分が危機に晒され、WHOによるとアフリカで子供が1分に1人が死んでいる計算だ。
大人しいと思われている動物によって、死ぬ人も多い。アフリカでは、河馬や象による死者は、毎年数百人に上る。農業等で、人が気付かない内に縄張りに近付いてしまうと、不慮の事故が起こり易い。
一方、自動車が動物と衝突する事で、死ぬ人も居る。人間の数が増えて活動範囲が広がっており、自然とどう共存するかが、重要な課題になっている。
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【人間は様々な生物の影響で死んでいる】
そう言われてみれば、「蚊」というのは成る程だ。「蚊が媒介した(と思われる)マラリアで亡くなった人は、大昔から多い。」というのを、以前聞いた事が在るし。
もう20年以上も前になるが、ケニアを旅した。当時、彼の地に入国する際に必須という訳では無かったと記憶しているが、3種類の風土病(黄熱病等)に関する予防接種を受けるも、現地で「マラリア予防の内服薬を服用するか?」と尋ねられた際には、迷った挙句、必須では無かったし、何よりも「服用によって、強い幻覚作用や痛みが出る人も居る。」との話も在り、服用しなかったっけ。そんな過去を、今回の記事を読んで思い出した。