40年近く前、新興住宅地の建売住宅に引っ越し、今に到っている。引っ越して以降、20~30世帯の塵集積場所は、或る御宅の前となっており、集積場所自体は公道だが、掃除用具等は公道に面した、其の御宅の敷地の一部に置く形となっている。
其の御宅が売り出された際、デヴェロッパーが「家の前を塵集積場所とするので、其の分安くします。」と言ったという話が囁かれていたが、真偽の程は定かで無い。自宅の前が塵の集積場所なんていうのは決して嬉しい話では無く、「持ち回りで場所を移して欲しい。」というのが偽らざる気持ちだろう。
其の御宅に最初住んでおられた方は、暫く前に引っ越され、今は新しい方が住んでおられる。寛容な方という事も在り、塵集積場所は其の儘変わらなかったのだが・・・。
去年、「自治会脱退トラブル」という記事を書いた。「拠所無い事情から『自治会を脱退したい。』という住民と、『其れは許されない。』とする住民とのトラブルが、近年、増えている。」という話を紹介した物。人が集まる所、どうしてもトラブルが生じてしまう物だが、塵問題もそんなトラブルの1つ。
何年か前から、決められた曜日では無い日に出された塵が、収集されない儘、置き去りにされる事が増えた。毎日、早朝に飼い犬を散歩させているのだが、其の際に“同じ班”では無いと思われる人間が、“我々の”塵集積場所に塵を捨てているのを見掛けた事も在る。決められた形で置かない人間も居り、烏が塵を荒らす事も。そんなこんなで、置き去りにされた塵等、塵集積場所の在り方が問題にはなっていた。
「塵集積場所を、ずっと同じ場所にしているのは気の毒。」という声が出たらしい。自分も、そう思っていたし。そういった声を受け、塵集積場所を持ち回りで移す事になったのだが、猛反対する声も在った。
「何故、動かす必要が在るのだ?」というの以外に、「家は、第1期の売り出しで購入した最古参。其の際にデヴェロッパーから、『塵集積場所は定まっている。』と言われた。なのに、動かすというのはおかしい。」と延々と不満を口にする人も居た。理解出来る様で、理解出来ない言い分だ。
「最古参だから、偉いとでも言いたいのだろうか?」というのは扨措き、「デヴェロッパーが『塵集積場所は定まっている。』と言ったから、動かすのはおかしい。」というのが判らない。塵集積場所に関しては“住民自治”の事柄で在り、デヴェロッパーが介在したり、取り決めたりする話では無いと思うから。
言い方は悪いが、デヴェロッパーは家を売る為に、“買い手に都合の良い事”を彼や此れやと並べ立てたりする物。況してや40年近くも前の話で在り、そんな“セールス・トーク”を金科玉条の如く振り翳すというのは、申し訳無いけれど「浅いなあ・・・。」と感じてしまう。
自宅前が塵集積場所というのは、自分だって決して嬉しい事では無い。でも、だからと言って、特定の家だけに押し付けるのもおかしいし、持ち回りで移すという考えに、我が家は賛成。幸いにも賛成する声が多かったのだけれど、知り合いの人間に聞いた所、塵集積場所を巡るトラブルは結構在るそうだ。
今住んでいる所は、引越してきた時から、あるお家の塀の所が集積所になっています。
我が家は間口が狭くて、道路に面するのは玄関とガレージ分しかありません。近所にはそういう家も多く、もし持ち回りになったら大変。
幸いルール違反をする人はいないので、今のところ揉め事はありませんが・・・。
マンションと一軒家、其れ其れ「良い所」も在れば「良く無い所」も在りますね。マンション住まいの知人が居るのですが、「良いなあ。」と思うのは「“原則”、24時間何時でも塵を捨てられる共用スペースが在る。」という事。「原則」と書いたのは、「年末から年始に掛けての一定期間は、塵を捨ててはいけない。」となっているからですが、屋内の其の場所は何時でも塵が捨てられ、早朝に塵を運んで捨てに行かなければいけない身としては、羨ましい限りです。
悠々遊様の書き込みを拝読して改めて思うのは、「デヴェロッパーにも色々在るのだなあ。」という事。確りしている所も在れば、「売ってしまえば、後は知ったこっちゃ無い。」という好い加減な所も在る。我が家の場合も建付けでおかしな所が何ヶ所か在りましたし、家のデヴェロッパーは“外れ”の部類なんでしょうね。
当初から“塵集積場所”として構築された場所が在ると、揉める要素は少なそう。例えば地面にコンクリートが打たれ、ちゃんとした囲いが設けられている等。
唯、問題は“外部の人間”が塵を捨てるケース。決められた曜日で無かったり、粗大塵で処理すべき物を“放置”していったりというのを良く見聞しますし、こういうのは本当に困るでしょうね。